ミュージカル報告・その46（番外編）：ZED

昨日携帯で速報を投稿した通り、シルク・ドゥ・ソレイユのZEDを見てきました
今年の事務所旅行の一環で、ZEDまたはパークチケットと
ミラコスタでのパーティーがセットになった旅行？でした。

シルク・ドゥ・ソレイユはアレグリア２だけ見たことがありますが、
その圧倒的なスケールにすっかり魅了されて、
それ以来シルクがお気に入りとなりました。
（といっても今回がようやく２回目の観賞ですが）

シアターは巨大で、他の演目と違って常設シアターなので
かなりお金がかかってそうな大がかりな舞台装置が組まれていました。

客席数2,000席に、キャスト70人の大規模なステージです。

オフィシャルサイトからコンセプトを引用すると、

人生は冒険。そこに、詩（うた）が生まれる。

彼の名は、Zed（ゼッド）。彼が旅する世界は、天と地。
そこであらゆる生命と、大いなる女神と、スフィンクスと…命の躍動に出会います。

さまざまな経験を重ね、彼自身が成長すると同時に
彼が生きた天と地という２つの世界がひとつに結ばれます。
彼の経験と彼が生きた世界のすべてが、心で感じずにはいられないもの。

この叙情あふれる冒険の旅を通じて誰もが人間の、
人生の経験の本質に迫っていくことができるでしょう。

とのことでした。

＜以下ネタバレ＞

 

 

まず最初（開演前）にクラウン（道化師）2人が登場し、
ノリのよさそうなお客さんをイジって会場のボルテージを高めます。
例によってオリジナルの言語らしいので何を言っているか
さっぱり意味不明ですが、ジェスチャーだけで何をやってるか伝わるので面白いです。
ちなみに全編通してセリフ（歌の歌詞含む。）がみんなオリジナル言語のようです。

ステージに移動して魔法の本に吸い込まれたところで、
ステージを覆っていた幕が一気にステージ中央の奈落に吸い込まれ、
いよいよ本編のスタートです

具体的なパフォーマンスの内容については
こちらのオフィシャルサイトをご覧ください。
ここからは、私が特に気に入ったパフォーマンスをご紹介します。

まずはバトン。唯一の日本人パフォーマーにして、
ブラストⅡでお馴染みの稲垣正司の登場です
実は事前に稲垣正司が出演しているという情報を入手していて、
楽しみにしていたところ、メイクが濃くて本人かどうか確信が持てませんでしたが、
オフィシャルサイトを確認してみたらどうやら本人らしいことが判明。
バトントワリング世界チャンピオンということで、
肘でバトンを回したり、バトンでお手玉したりと
アクロバティックな演技（でもブラストで見たことあるものばっかり）を
披露して観客を魅了します。

次に驚異的だったのは綱渡り（ハイ・ワイヤー）。
サーカスといえば綱渡りはつきものですが、
ZEDの綱渡りはもはや人間業ではありませんでした
細いロープの上で跳んだり跳ねたり走ったりは当たり前、
圧巻だったのは宙返りです
あまりにも簡単そうに走ったり跳ねたりしてるので、
実はロープじゃないんじゃないか？と思いかけましたが、
宙返りの前には慎重に長時間かけてバランスを取って
勢いよくジャンプしてくるっと回転しました
着地がちょっと失敗して（といってもロープから落ちることはない）
もう一回とジェスチャーでアピールして2回も披露してくれました。
これは一見の価値どころかリピートする価値のある演目です

同じくらい強烈なインパクトを放っていたのが空中ブランコ（フライング・トラピス）。
これもサーカスではお馴染みの演目ですが、
ZEDの空中ブランコは進化した空中ブランコでした。
ハイスピードでブランコを揺らし、
高く跳躍して空中で何回転もして反対側のブランコに着地したり、
ジャンプした先で他の人の手を空中でキャッチして捕まえたり、
・・・と文章にすると普通の空中ブランコですが、
とにかく一度見たらその凄さがわかります
ちなみに一回だけ失敗して下のネットに墜落していましたが、
失敗した場合は上から縄梯子が下りてきて
またジャンプポイントに帰るという仕組みになっていました。

他の演目も、見るものすべてが大迫力で、
音楽や歌（すべて生演奏）と完璧に融合した素晴らしいステージでした。

今回は一般的なフロントビュー（9,800円）というカテゴリーの
中央寄り前から2列目の席で、ステージと程よい近さで
ステージ全体を見渡すことができたので、
今度は前方ブロックのフロントビュー（15,000円）か
最上級のプレミアビュー（18,000円）で、
ステージの迫力を間近に体感しながら鑑賞したいと思います