茅ヶ崎の病院に到着して、先ほどの病院でもらった紹介状を持って受付に向かいます。
産婦人科の外来は既に終了していましたが
すぐに診ていただけるとのことで待合室に通されました。
少し待つと診察室に通されて、症状の説明と、
湘南中央病院で撮ったCTの画像を見せたところ、
湘南中央病院の先生の見立て通り卵巣嚢腫だろうとのことでしたが、
まずはエコー検査を受けることになって別室に移動します。
エコーの結果、やはり右卵巣嚢腫茎捻転という診断でした。
腫瘍の中に入っていた物は、歯ではなく皮膚でした(想像すると気持ち悪い・・・)。
今日中に手術して摘出しましょう、ということになり、
腹腔鏡手術についての説明(お腹に3つ穴を開ける)や、
捻転した卵巣が壊死していたら卵巣自体を摘出すること、
感染症・出血多量など手術に関連するリスクの説明と、
もし腫瘍が悪性だった場合に希望する告知方法(本人+家族を選択しました)
を選択し、手術同意書にサインして、付き添いの母も保証人としてサインしました。
そこからはすぐに手術の準備が始まりました。
まずは入院にあたって個室と大部屋とどちらにしますか?と聞かれ、
一瞬「個室だと高いよな・・・」と躊躇しましたが大部屋はやっぱりいやなので
個室を選択してから、採血・尿検査→心電図→レントゲンの検査を受けて
もう一度産婦人科待合室に行き、検査結果を提出しました。
その後自力で病室まで向かい、個室に入るとすぐに手術着に着替え、
カルテ作成用に色々問診をされて、アレルギーの有無等を確認し、
点滴(これも一度じゃ入らなくて2回刺されました)をして、
あっという間に時間が経って手術開始予定の17:15少し前に
車椅子でオペ室まで運ばれました。
落ち着くヒマなくここまで来たので、まだ手術を受けるという実感がわかないまま、
入口で母に「頑張ってね」と言われ「行って来まーす」といって別れました。
オペ室に入るとずらりと研修生らしき若者に出迎えられ、
テレビで見るのと同じ器械が並ぶ部屋の突き当たりにある手術台の前で
自力で車椅子を降りて手術台に横になります。
すると色んなところから「酸素濃度を測る装置をつけます」とか
説明を受けて体中に色んなものが取り付けられました。
そして、点滴で全身麻酔が投入されました。
体の中に冷たいものが駆け巡るような感覚でした。
「点滴のところ痛いですか?」と聞かれ、「ちょっと痛いです」と答えました。
あまり好ましい反応ではなかったようでしたが、その直後にに意識が飛んで、
次の瞬間に右肩を叩かれて「手術終わりましたよ」と声を掛けられました。
ボーっとしながら「え?今から始まるんじゃなくてもう終わったの?」と思っていたら
もう一度肩を叩かれて「手術終わりましたよ」と声を掛けられて完全に覚醒しました。
全身麻酔だったので、チューブで呼吸をしていたのですが、
意識が戻ったらチューブを外され、そのときに「あ、切れた」という声が聞こえましたが
何のことやら分からずにいたら次の瞬間、とんでもないことになりました
首を絞められたような窒息感と、強烈な吐き気に襲われ、
本気で「死ぬ」と思いました。すると「深呼吸してください」と言われ、
何度か深呼吸をしたら息苦しさは解消されましたが吐き気は継続して、
「気持ち悪いですか?」と聞かれて最大限声を振り絞って「はい」と答えると
点滴で気持ち悪さを解消する薬と痛み止めを投与されました。
ようやく症状が落ち着くと手術着から寝巻きに着せ替えられて、
「せーの」という掛け声と共に体が持ち上げられ、
何度か移動してベッドの上に寝かされました。
ベッドで病室まで運ばれると、母と一緒に父が帰りを待っていました。
色々と処置を施されて病室に家族だけになったあと、
母が「早かったね」というので「今何時?」と聞いたら19時過ぎでした。
最初の説明では手術に2時間くらいで、その後様子を見るのに1時間くらい、
合計で3時間くらいオペ室にいるという説明を受けていたので確かに早く終わりました。
「手術のあと痛い?」と聞かれ、答えようとして口の端に違和感を覚え、
「口になんかできてる?」と聞くと、「すごく痛そう」という答えが返って来ました。
そういえば手術直後に「あ、切れた」という声を聞いたことを思い出し、
それかと思って説明すると「かさぶたみたいのができてるよ」とのことでした。
水で濡らしたティッシュでふき取ってもらったら、
うっすらと血の混じった白い塊が取れましたが、まだ全身麻酔が効いているからか
それほど痛みは感じませんでした。
ふと、何だか脚からウィーンという音が聞こえてくるので「脚どうなってるの?」
と聞くと、妙な装置が取り付けられていました。
手術の跡で動けないので、血栓ができないように脚だけマッサージチェア
のような装置が取り付けられ、マッサージされているのでした
しばらくすると主治医の先生が入ってきて「手術は成功しましたよ」と言われました。
「摘出した腫瘍を持ってきましたがご覧になりますか?」と言われ、
先生が取り出したビンを見ると、ホルマリン漬けにされた、
思ったよりも大きな(直径10cmほど)ピンク色の腫瘍が入っていました。
父曰く「ホルモン焼きみたい」とのことです(苦笑)
「卵巣は壊死していなかったので摘出せずに済みました」ということと、
「左側の卵巣は全く異常なかったので何も手をつけていません」という説明を受け、
「見たところ悪性ではなさそうですが、これでもまれに悪性の場合があるので
最終的な判断は病理検査後になります」とのことでした。
あっという間に時間が経って20時の面会終了時間になって両親が帰宅し、
私は一人病室で点滴やら酸素マスクやらマッサージ器やら電気毛布やらに囲まれ
ずっと横になっていると、一定時間置きに看護師さんがやってきて、
体温や血圧なとを計って帰って行きます。
とりあえず手術という一番大きな山場を越えて、
後はじっと大人しく寝てればもう苦しい思いをすることはないのかな
と思っていたら、それは大きな間違いでした。
この後もしばらく地獄の苦しみが続きました・・・
~つづく~
しっかし、よく先生の言っていたこととか覚えているよね
私なんて、今言われたことだってすぐに忘れちゃうのに感心しちゃうよ
今はあまり無理しないでねお大事に
長い期間痛いの我慢したり、急な手術に直面したり
本当にお疲れ様です…。
調子が戻ってもりもりご飯食べられるようになったら
また中学同期で集まって回復祝いしよう!
大変な手術だったね…
同じ女性として自分も可能性あるからガクガクですよ!
よく痛みに耐えて出勤しましたね…
そうとう痛かったのでは…
結構よくある症状らしいのでちびたも気をつけてね!
女は30歳過ぎたら婦人科検診受けなきゃいけない、というのを今回痛感しました。
あと保険もちゃんと入っておけばよかった・・・(まさか自分が手術&入院するなんて思わなくて保険なんかいいやとおもってたので・涙)