手術のあとだし、ほっとしてぐっすり眠れるかな・・・と思ったら大間違い
手術前の痛みよりももっとひどい苦しみが待っていました
まず襲ってきたのは息苦しさです。
看護師さんに訴えると「酸素マスクしてるから呼吸のしすぎなんですよ」とのこと。
もっと軽い呼吸で大丈夫ですよ、と言われるものの、なかなかできません。
「じゃあ酸素マスクずらしておいてください」と言われ、あごの上とか口の横とか
色々ベストポジションを探しますが、どこに置いても邪魔です。
「マスク取ってもいいですか?」と聞くと、本当は好ましくないようですが、
血中酸素濃度を計る器械?か何かで数値を確認して
「まあ大丈夫でしょう。でも苦しくなったらすぐ付けてくださいね」と
マスクを外してくれましたが、酸素は発生させたままでした。
酸素を発生させるときのコポコポいう音がちょっと気になりましたが
マッサージ器のウィーンという音もあるし、うるささは諦めました。
その後、担当の方(医師か看護師かはもう忘れました)が
酸素マスクを外しているのを見て「もう呼吸は大丈夫ですか?」と確認して
酸素の発生を停止させてくれて、コポコポという音も止まりました。
次に襲ってきたのはお尻の痛みです。
病院のベッドって超硬い まるでコンクリートの上に寝ているかのようです
痛みを緩和すべく寝返りを打とうとしても、手術の傷が痛むので動けません。
なんとか腕を突っ張ってお尻だけ一瞬浮かせますが、
やっぱり傷が痛むのですぐに尻もちをついてしまいます。
そんなことを繰り返していたら脚のマッサージ器が取れてピーピー鳴り出しました。
最初は何の音か分からなくてどこだどこだ?と音の出所を探しましたが、
マッサージ器が動いていないことに気付いて、
生まれて初めてナースコールというものをしました。
音を聞きつけてすぐに看護師さんが駆けつけてくれて
マッサージ器を装着してくれて、すぐにマッサージが再開されました。
一連の騒動で汗をかいてきて、それを看護師さんが発見して
「暑いですか?」と電気毛布を普通の布団に代えてもらいました。
力尽きて安静にしていたらまたお尻に激痛が走ります
また一瞬お尻を浮かせて痛みを和らげようと頑張りますが、
段々痛みが蓄積されて我慢できなくなってきました。
一定時間置きに看護師さんが検査にやってきていたので、
そのときに言えばいいかと待っていたら、どうやら夜中は検査の数が減ったようで
なかなか検査に来てくれません
また暑くて汗をかいてきたので、2回目のナースコールで暑さとお尻の痛みを訴えました。
暑さに関しては、布団を剥いでタオルケットにしてもらって一気に快適に
お尻については「横を向いても大丈夫ですよ」と言われ、
お腹の鋭い痛みに耐えて全力を振り絞って横を向くと、
そのままの姿勢を支えるようにバスタオルを丸めたものをお尻に据えてくれました。
やっと楽になった と思ったのもつかの間。
やっぱりずっと同じ姿勢を続けているとベッドに接している部分が痛くなってきます。
「もう早く帰りたい」と半泣きの状態でウトウトしては痛みで目が覚める
というあまり眠れぬ夜を過ごしました。。。
翌朝。まずはマッサージ器を外されます。
ちょっと蒸れていたので足がすっきりと開放感に包まれました
そして、朝食はまだ食べられないので点滴をしたままで、
朝ごはんはお茶(緑茶ではなく麦茶を薄めた感じのお茶)のみでした。
まだ食欲はなかったのでお茶だけでも十分でした。
次にまた恐怖の瞬間が訪れました。
私がもう二度と手術はごめんだと思う要素が、
手術直後の息苦しさ&気持ち悪さと、これでした。
ズバリ 排尿用の管を抜くことです
全身麻酔だったので、手術のときからずっと管をつけて排尿していましたが、
手術の翌日からは痛くても身体を動かさないと腸閉塞になってしまうということで、
いよいよ管を抜くことになりました。
ベテラン看護師のNさんが私のオムツを剥いで、
「ちょっと変な感じするよ」といって管を引っこ抜いた瞬間、
痛みとなんとも言えぬ嫌な感覚が同時に襲ってきます
説明できないような感覚で、あれは本当にもう二度と味わいたくないです
それからNさんが熱い蒸しタオルで身体を拭いてくれました。
ちょうど海堂尊の螺鈿迷宮を読み終わったところだったので、
姫宮による清拭のシーンを思い出してちょっと緊張しました
パジャマはレンタルにしたので新しいものに着替えることができましたが、
下着は家から持ってこないとないので、ひとまずオムツのままでいることになりました。
昼食からは普通のメニューが登場しました。
この日は和風ハンバーグ&付け合せのサツマイモ、スープとサラダと御飯でした。
日曜からずっと食欲がなくて殆ど何も食べていない状態が続いていたので
(多分月曜から金曜日で、普段の一食分くらいしか食べてません。おかげで3.5kgへりました。)
こんなに食べられるかな?と思いましたが、腫瘍による痛みが取れて、
久しぶりに胃が元気になったらしく、一口運ぶと「美味しい」と
パクパク半分以上平らげてしまいました。
病院の御飯がこんなに美味しいなんて~とちょっと元気になりました
因みに食事は朝食と夕食をそれぞれ和食と洋食から選べるようになっていました。
私は朝は御飯派なので朝食を和食にして、
洋食は魚料理がメインとのことで、食べやすい洋食を選択しました。
(昼食は肉料理がメインでした。)
14時過ぎに母が面会に来てくれて、下着や歯ブラシ等
入院生活に必要なものを色々と持ってきてくれました。
そろそろ尿意を感じ始めたところだったので、
オムツをパンツに履き替えてトイレに行くことにしました。
術後初めてベッドから起き上がるとき、
お腹の中がものすごく痛くて、こんなに痛いのに動かなきゃいけないなんて
と思いましたが、頑張って起き上がります。
担当看護師のNさんに付き添われて(というか支えられて)トイレまで行き、
帰りは自力で歩いて帰って来ましたが、手すりがないと歩けませんでした
ベッドに寝ていてもお尻が痛いので、
部屋にあった妊婦さん用のドーナツ型の椅子に座っていると、
なんだか寒気を感じて仕方なくベッドに戻り、
肩にタオルケットを掛けて布団をかぶっていました。
ちょうどこの日は雨で外も寒くなっていたので看護師さんが暖房を入れてくれました。
夕飯は選択したとおり洋食が出てきました。
白身魚の香草パン粉焼きだったのですが、一口かじった瞬間
ガリッという音がしてとても食べられるものではありませんでした
その後の食事もイマイチなメニューが多く、
どうやらこの日のお昼が美味しかったのは、
ほぼ一週間ちゃんとした食事をとっていなかったので飢えていたからだったようです
この日の夜もお尻の痛みとの格闘になりましたが、
もう一つ厄介なものがありました。
それは廊下から聞こえてくる音&声です。
病院なので多少騒がしいのは仕方がないですが、
ここは産婦人科病棟なので、夜中でも出産の立会いに家族が駆けつけるので
一晩中廊下の外で話し声がするし、新生児は時間を構わずオギャーと叫び続けるし、
たまに妊婦さんの容態が悪くて緊急帝王切開になって
外がにわかに騒がしくなるし、で安眠とは程遠い夜となりました
早く家に帰りたいよ~と心の中で泣き叫びながら
入院2日目の夜が過ぎ去りました。。。
~つづく~
術後なのに体位変換してもらえなかったのね…
苦痛だったでしょうに…
せめて2時間おきくらいに
見に来てくれればいいのにね…
じゃあ完全に動けるようになったら宴を…。
やっぱ若い患者は急変する率が低い&下部消化管周囲低浸襲だとマークがゆるいのかね~。
腹腔鏡って直後からもっと動けるようなイメージがあったけど意外とそうでもないのだね…。
色々参考になります。
ちなみにこの前会った時に「いい婦人科知らんか?」
って私が質問したのを皆さん覚えておられるか?
検診行こうね。
私はあれから行ったよ。
「どうしました?」と聞かれてさすがにマイク越しに「お尻が痛い」というのはちょっと憚られたので「暑いんですけど」と言って呼んでついでにお尻の痛みも訴えたという経緯です(笑)
そういえば婦人科の話してたね。私には全く関係ないと思い込んでいたのでスルーしてました やっぱり受けなきゃだめだね(涙)