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【2010年の記事をミュージカル報告からイベント報告に変更しました。】
【DATA】
2010年4月9日 @代々木第一体育館
STARS ON ICE JAPAN TOUR 2010 東京公演
出演:日本男女五輪出場選手、荒川静香、ジェフリー・バトル他多数
購入グッズ:プログラム@2,000円
座席:スタンドSS席 北 Eブロック 11列 11番@16,000円(3,000円割引)
公式サイト: http://www.tv-tokyo.co.jp/soi2010/tokyo.html
【COMMENTS】
果たしてアイスショーが「ミュージカル報告」に入るのか微妙ですが(「イベント報告」の方が近いような・・・)、これまでずっとミュージカル報告だったので前例踏襲。
久々のアイスショーは、権威あるスターズ・オン・アイス 例年は日本公演でもそうそうたる顔触れでしたが、今年は世界各地でアイスショーが開催されているためか、海外からのメンバーはあまり充実していませんでしたが(佐藤由香さんとかレギュラーメンバーが来ませんでした
)日本の五輪選手たちが勢ぞろいでそれだけで見ごたえたっぷりのイベントでした
ショーは2部構成。19時開演で、演技中以外は座席での飲食も可能なので、明治神宮前駅から徒歩2分(7番出口を出て左手の横断歩道をわたって対面にわたり、少し戻って左手の商店街を入り、保育園を右に曲がる。)のCafe de Pou(公式サイトはコチラ)というパニーニ屋さんでテイクアウトしたパニーニを食べました 安くておいしいのでおススメです
北ブロックは正面ではなく背後に当たりますが、まあ演技中はほとんど動きまわっているので背中ばっかりということはありません。ただ、スタンド11列目はかなりリンクから遠くて選手の表情は肉眼ではまったく見えなかったので、これからはどんなに高額でも最高ランクの座席を取ろうと思いました。。。(実は過去見に行ったアイスショーは全て最高ランクの座席でしたが、今回が一番チケットが高かった) じっと座っているとかなり足元から冷えてくるのでブランケットは必須。上も冬用コートか薄手のダウンでもいいくらい。椅子も硬いのでクッションがあった方がいいなと思いました。・・・と、来年の世界選手権をこの会場で観戦しようと思ってるのでちょっと備忘のためにメモしておきます。
オープニングはカナダ勢中心とするメンバー(五輪選手団等ゲストスケーター以外)でオープニングアクトを披露した後、トップバッターは荒川静香 カルミナ・ブラーナで荘厳な幕開けをした後、しっとりとした演技を披露してくれました。 もちろん代名詞のイナバウアーも健在です。やっぱり本物を見てしまうと、某五輪女王様のイナバウアーは中途半端すぎて、あれはやるだけ損だと思いました(女王様のレイバックは荒川さんの半分以下で、荒川さんと比べると正直見苦しい
)。
その後は、興奮しすぎて出演順どころか1部だったか2部だったかも忘れたので、思いつく順番で感想を書きます
羽生君はかなりセクシー系の演目で、そこらの女子よりお色気たっぷりでした(笑) 彼は音楽のとらえ方が上手ですね 柔軟性を生かして、男子ではプルシェンコ以来久々に見たビールマンスピンや、レイバックイナバウアー(荒川さんにはかなわないけど五輪女王様より深く曲がってました)等を披露してくれました。 尊敬する選手に挙げる通り、ジョニー路線の選手ですね。今後の活躍に期待です。
織田君はちゃんと滑れるだろうかと心配しましたが、タキシード姿で元気よく登場 ということは・・・やっぱりチャップリンメドレーでした。 シーズン終盤の悪夢からは解放されたようで一安心です。来シーズンは心も体も強くして戻ってきてもらいたいです。
ミキティは完全版レクイエム。やっぱりあのプログラムは秀逸ですね。息をのむほどに美しい 彼女も不可解採点の餌食となって本来の実力より低い評価を受けていた印象ですが、生で見たら他の選手とのレベルの違いは明らかです。 世界選手権での笑顔を見ると、採点に引きずられず自分との闘いに徹しているようなので、このまま成長を続けてソチで三度目の正直を目指してもらいたいです。
鈴木選手はボーカル付きマリアから今季FPのウェストサイド・ストーリー・メドレーという流れ。他の選手と比べるとかなり小さめの体格ですが、誰よりもエネルギッシュに滑ります。最後のマンボからのステップは躍動感あふれる演技で美しかったです
本田君は力強いプログラムを披露してくれました。現役時代よりポッチャリしてしまってプロ転向後はあまり好きではなかったのですが、やはり日本男子をずっと一人で引っ張ってきただけあって実力は確かなもの。今の現役選手たちよりクワドジャンプもバンバン跳んでたし、やっぱりソルトレイク世代の選手は見ごたえあるなと思いました。本田君登場前のアナウンスは、弟子として高橋大輔が登場。何の前触れもなくここで初めて登場したのでなんだか変な感じでした(笑)
そして、リーダーのカート・ブラウニング 40過ぎてあんなにエネルギッシュなプログラムを滑るなんて感動です
プロとしての年季も他の選手とは違うので観客の楽しませ方も熟知してるし、公式試合で史上初4回転を決めてギネスに載っただけあって、ジャンプ力も健在でした。 ただただ圧巻です
因みにカートのアナウンスは小塚崇彦。ずいぶん尊敬してるようでした。英語の発音もバッチリでしたね
25分間の休憩をはさんで第二部開演。まずは荒川&男性2人(バトルとあともう一人?顔がわからないしアナウンスもないので誰だか不明)でMJのポップナンバー。
それからメンバーが増えてまた大人数での共演(だったと思いますが、何せ終始興奮しっぱなしだったのでちょっと正確に覚えてないです)。
ロシェットはまたセリーヌ・ディオン?みたいな感じの女性ボーカリストしっとりとしたナンバーで優雅な滑りを披露してくれました。あの背中はもっと近くで見たかった
ジュニア世界女王村上佳菜子ちゃんは、アップテンポな曲でちょっとセクシー路線。とてもはじけた感じで、彼女も今後の活躍が楽しみです。最後の投げキッスにクラっときました(笑)
リード姉弟は、オリジナルダンスのさくらさくら。扇子を使って、着物を着ながらの演技は優雅で美しかったです
申雪・趙宏博組は、最初赤い布を手にして現れたので「闘牛?」と思ったら扇子に布がついていて、体操のリボンのように動かしてさざ波をつくったりとかとても美しい演出でした。音楽はトゥーランドット 本家本元ですね。スロージャンプもリフトも迫力があってすごかったです
バーチュー&モイヤー組は正統派のクラシカルなナンバー。アイスダンスならではの美しい滑りを堪能できましたが、個人的には五輪エキシのようなポップで楽しいプログラムを見たかったです。
今回世界選手権で大躍進を遂げたファヌーフさんはアップテンポな曲で、美人が映えるセクシープログラムでした デュブレイユ・ローゾン組は・・・今回初めて見たこともあって、どんなプログラムだったか忘れてしまいました
(他が凄過ぎて(というより私の好きな選手が多すぎて)あまり印象に残らなかったのです
)
私が今回一番楽しみにしていたジェフリー・バトルは、ちょっと選曲がよくなかった・・・ ストーンズの悪魔を憐れむ歌でした。曲の世界観はとてもよく表現してたけど、ジェフ君(いや、テレ東主催なので敬意を表して「ジェフっち」と呼んだ方がいいでしょうか←マニアック??)はもっとさわやかなナンバーが似合うと思うんですが。以前見たジェームズ・ブラントのHighとか。ちょっと残念。。。でもあの氷に吸いつくような美しいスケーティングがまた見られたので満足です。因みに去年はランビエールと「2億4千万の瞳」で共演したそうで、そっちも生で見たかった
ジェフっちが世界王者になった時、ジュベールが「4回転に挑戦しないのはフェアじゃない」と噛みついていて、その当時は断然ジェフファンだった私は「アホぬかせ、戦略勝ちじゃい
」と思ってましたが、今回の五輪でやっぱりクワドレス王者はいかがなものかと思いまして、彼のようなタイプのスケーターはやっぱりショーで見てこそ真価を発揮すると思ったので、やっぱりクワドレス王者は反対
男子たるものクワドを跳ぶべし
競技ではノーミスの演技より(いやもちろんノーミスは前提目標ではありますが)「成功するかな
」というハラハラドキドキ感を味わいたいものです。
小塚君はFPのギター・コンチェルト。これも生で見たいと思ってました 3Aは予想通り失敗してしまいましたが、やっぱりあの滑らかなスケーティングは群を抜いてますね。今季でジャッジにしっかり顔を売ったので、来季からはPCSも上がってくるはず・・・
日本人三番手とか、国ごとのくくりで評価するのはやめてもらいたいです
因みに選手紹介のアナウンスはお返しのつもりかカート・ブラウニングさんだったんですが、映画スターみたいにイケメンだとか、ベタボメのロングアナウンスで最高でした
テレビ放送でもカットしないで流してくれますかね~。
そしてそして、今回一番良かったのが世界王者高橋大輔 あのチェックの衣装を着てリンクに登場した瞬間、会場の空気が変わりました
プログラムは当然アレです。そう、今季FPの道。このときは、やっぱり背後じゃなくて南ブロックで正面から見たいと歯がみしましたね
カリスマたっぷりで王者としての風格を備えていて、さすが不動の日本のエースです。最高でした
もちろん会場はスタンディング・オベーションです。
高橋君の後に確か他の金メダル勢が滑ったと思いますが、全体の大トリはもちろんこの人。アスリートの中のアスリート、進化する天才・浅田真央です ピンクの衣装に身を包んで登場し、披露してくれたのは今季SPの仮面舞踏会。SP版よりちょっと長い編集だった気もします。アイスショーでも真央ちゃんはさすが、というか、やっぱりというか。なんと冒頭から3Aを跳んでくれました
若干回転不足気味のようでしたが、その後ニュースで見たら練習でも跳ばないでぶっつけ本番だったそうで、ここで3Aを見せてくれるなんて、真央ちゃんに漢を見ました
この日一番盛大な拍手が巻き起こりましたね。やっぱり高難度ジャンプへのひたむきな挑戦こそ、見る者を熱くさせる、スポーツの原点があると思いました。美しいスパイラルや力強いステップで見る者すべてを魅了してくれた真の世界女王の舞でした
フィナーレは、オリジナル・メンバー組は皆同じ黒を基調とした衣装で、我らが日本の五輪選手団は自前の黒系衣装で登場。会場中大歓声が鳴り止まず、アンコールが起きます。ショーのプログラムが決まっているので特定の選手へのアンコールはできませんでしたが、最後にもう一度全員が登場してリンクを2周ほど滑って行きました。アリーナ席のお客さんは皆リンク前に押し掛けて、選手たちとハイタッチをしててうらやましかったです やっぱり次からは絶対最高ランクの座席を取ります
一番最後、織田君がエンターテイナーっぷりを発揮していて、心からこのショーを楽しんでいるようで安心しました
五輪後の凱旋公演的位置づけで、通常のSOIのツアーとはちょっと異なる趣向のようでしたが(レギュラーメンバーがあまり来日してないし)、五輪選手たちの競技用プログラムを生で見れたのは本当にプライスレスな体験でした 競技で見ようと思ったら複数日にわたらないと見れない構成ですからね。本当に貴重な機会でした。
これからもプロ&アマの選手の皆さんをしっかり応援させていただきます
みなさん、感動をどうもありがとう
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