ブルク門を抜けてリンクを渡った先がマリア・テレジア広場になります。
因みに以前はトラムの1&2号がこのリンクをぐるっと一週回るっていたのですが
昨年末に路線が変更され、今はリンクを一周する路線は廃止されていて
観光客にはちょっぴり不便になって評判が落ちていますが、
リンク内の各観光スポットは十分徒歩圏内なのでそれほど困らないと思います。
マリア・テレジア広場の手前でマントを羽織った男性に遭遇。
有名なコンサートの客引きです。
元々音楽をやっていた姉妹なので、実はコンサートに行けたら
いいな、と思って色々リサーチしていたのですが、
コンサートはどれも夜からで、郊外のホテルに滞在している身としては
帰りがちょっと心配なので泣く泣く諦めていました。
でも何かお得なコンサートがあれば、曲の途中で帰ってくれば
遅くならないかも、と思って客引きに捕まってみましたが、
プログラムが妹のお好みではなかったのでフッてしまいました(笑)
こちらが広場の中心にあるマリア・テレジア像。
左右対称で美術史博物館(左手)と自然史博物館(右手)が建っています。
その模様を動画でご覧ください。
ご覧のとおり、見事な左右対称っぷりです。
次は左手の美術史博物館(KHM)に入りました(11:00)。
チケット代は一人10ユーロです。
大理石でできた立派な階段がお出迎え。
踊り場には迫力のあるギリシャ彫刻。
ここの天井画がクリムトの絵なのですが、うっかり見逃してしまいました
とりあえず全てのギャラリーを見て回ります。
途中で発見したのが・・・
ベラスケスのマルガリータ
あの名画ラス・メニナスで描かれている王女です。
マルガリータの絵は4枚くらいあって、全部年齢が違いました。
実はマルガリータはスペインのハプスブルク家からこちら
オーストリア(神聖ローマ帝国)のハプスブルク家に嫁いできていて、
そのときのお見合い写真として送られたものだそうです。
この絵と全く同じ柄のボールペンをスペインのプラド美術館で購入したのですが、
プラドにもこの絵があるんでしょうか?
10年以上前のことなのですっかり忘れてしまいました・・・
他にもフェリペ4世とか、有名なベラスケス作品がありました。
あ、因みにこちらの美術館では、フラッシュなしの写真撮影は許可されています。
広い館内を歩いてちょっと疲れたし、小腹も空いてきて
時間も11:40とちょうど良かったので美術館内のカフェにてランチタイム
王室御用達のカフェ・ゲルストナー(本店はケルントナー通り)にて。
3階まで吹き抜けになった開放感溢れるカフェ。
1階までぶち抜きの吹き抜けになってます。
客席数も結構多く、美術館見学の休憩スポットとしては最適です
英語メニューがあるので安心して注文できます。
こちらはハムとチーズのサンドイッチ@2.60ユーロ。
雑穀をたっぷりまぶしたパンが香ばしく、ハムとチーズによく合います
さすが王室御用達と思わせる上品な味わいでとっても美味です
こちらは妹が注文したサーモンのオープンサンド。
ハムチーズサンドよりも小ぶりでした。味は◎だそうです。
デザートに頼んだのはウィーン名物のアップルパイ、
アプフェルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)@3.2ユーロです。
映画サウンド・オブ・ミュージックのMy Favorite Thingsの歌詞にも登場しますね。
具体的には下記のとおり2コーラス目に出てきます。
「Cream-colored ponies and crisp apple strudels;
Doorbells and sleigh bells and schnitzel with noodles;
Wild geese that fly with the moon on their wings;
These are a few of my favorite things.」
このcrisp apple strudelsというのがアプフェルシュトゥルーデルのことです。
crispという英語のとおり、パリパリのパイ生地で、
シナモンの風味がよく効いたリンゴを包んだものです。
味はアップルパイそのものですが、食感が全然違って面白かったです
因みにその次のschnitzel with noodlesも名物料理ですね。
シュニッツェルは前日の夕飯に食べたばかり。
with noodlesというのは付け合せのパスタのことでしょう。
前日に食べたウィンナーシュニッツェルには付いていませんでしたが、
ドイツで食べたイエーガーシュニッツェルには付いてきました。
(後から出てきたので写真には載っていませんが・・・)
飲み物は、今度こそ泡立てたミルクたっぷりのメランジェ@3.2ユーロを注文。
インスブルックで出たやつはやっぱりニセモノだった
こちらは妹が注文したカフェラテ。
メランジェよりミルクたっぷりなのでちょっと高くて3.5ユーロでした。
腹ごしらえを済ませたら、美術鑑賞後半戦に突入です。
後半戦一番のお目当てはこのルーベンスギャラリー。
大小さまざまなルーベンスの絵がたくさん飾られています。
ブリューゲルのバベルの塔を模写する人。
何日も通い詰めて描いているようです。
3階に移動してカフェを撮影。
ここから撮影したカフェはよくガイドブックに載ってますね。
芸術の世界に浸って外に出ると青空が広がっていました(12:55)。
ここからは、町の北に向かって有名建築めぐりをします。
美術館が集まる総合美術館ミュージアム・クォーター(Museums Quartier Wien)。
国民劇場という名のフォルクスシアター(Volkstheater)。
1889年建設。今でも古典から現代劇まで幅広い演目を上演中。
裁判所。
チョロQのミニパト
美しいアテナ像が目を引くギリシャ建築の国会議事堂。
この写真には写っていませんが、左右のポールに旗が上がっている時は
国会開催中の合図だそうです。
フォルクス庭園(Volksgarten)。
美しいバラ園で有名ですがこの季節には当然見られません
奥には・・・
白く美しいシシィ像。
シシィというのは今でも国民に愛されている皇后エリーザベト(Elisabeth)の愛称。
宝塚の演目で有名な「エリザベート」のモデルです。
ドイツ語圏の演劇界で最高峰であり、ヨーロッパで最も美しいといわれる
ブルク劇場(Burgtheater)。
クリムトの天井画があるというので中に入ってみたかったのですが
ガイドツアーの時間と合わなかったので断念
とりあえず劇場の名前と上演中の演目が書かれた看板だけ撮影しておきました。
劇場の向かいには、ネオゴシック様式が美しい
市庁舎(Rathaus)があります。
なんと冬季限定でスケートリンクを開設中。
文字通り市民の憩いの場を提供している市庁舎です。
市庁舎の地下にはレストランもあって、そこでウィンナーワルツの
ディナーショーが開催されるのですが、11月~4月中旬はクローズ中でした
気を取り直して北にあるヴォティーフ教会(Votivkirche)へ。
高さ99mの二本の尖塔が美しいネオゴシック様式の教会です。
13:00~16:00まではクローズ中で入れませんでした
さて、当初のスケジュールではここに15:15頃に到着している予定だったのですが
時計を見るとなんと13:40 ウィーンの町は意外と小さかった
さてこれからどうしようかと考えて候補に挙がったのは、
元々この後行く予定だったホイリゲ街グリンツィングから足を伸ばして
ハイリゲンシュタットという地区まで行くか、
元々翌日行く予定だった南東にあるベルヴェデーレ宮殿の美術館に行くか。
色々相談した結果、漫画のだめカンタービレにも登場した
ベートーベン所縁の地、ハイリゲンシュタットに行くことにしました。
~6日目(後編)に続く~
国会議事堂やブルグ劇場がなんとも言えず美しくも荘厳な印象です。旅行で実物を観賞出来て羨ましい。
建築物の鑑賞はヨーロッパ旅行の醍醐味ですね。 日本とは全く違った雰囲気で町を歩くだけで楽しめます