フィットネスクラブのフリー系のダンスクラスがここ数年減少の一途をたどっている。
近所の某スポーツクラブなんかは4月からとうとう0になってしまった。
それと反比例して増えているのがダンスとエクササイズが融合したコリオ系のクラス。
決まった曲、決まったフリで数ヶ月同じコリオを繰り返す。
早い話、誰がやっても大差ない、いわゆるコンビニ化されたグループレッスン。
誤解しないでいただきたいが、別にそれ自体を否定しているわけではない。
それはそれで初心者が入りやすかったり、どの店舗でも楽しめるといったメリットがあり、ダンス人口の底辺を広げるにの役立つと思う。
ただ、それ一辺倒になるのはどうかと思う。
単にフリークラスに対する需要が減っているのなら納得いくけれど決してそういうわけではない。
周知の事実だが、こういった傾向になっている根本の原因は経費削減。
自前のスタッフを数週間から数ヶ月研修して安いフィーでレッスンさせる。
そりゃあ僕ら雇うより数段安くあがるし、経営側とすればそちらにシフトしたくなる気持ちもわかる。
でもそういうクラスに満足できない、物足りなさを感じてるお客さんはいっぱいいてる。
イントラの味が色濃く出るフリーのダンスクラスを望んでるお客さんはいっぱいいてる。
仕事場に行けば毎回のようにそういう声が聞こえてくる。
経営側は、そういう人たちはどうぞダンススタジオに通ってください、と思ってるかもしれない。
でもね、そう単純じゃないんだよ。
ジムに通っている人は年配の人が多い。
それこそ40~50歳からダンスを始めてのめり込んだ人も数多く見てきている。
そういう人にスタジオ行けっていうのもなかなか酷な話。
もちろん通っている人も多くいるけどみんながみんなそういうわけにはいかない。
それにジムだとダンス以外にトレーニング設備やプール、お風呂もあるしね。
だからジムでも満足できるレッスンを提供してあげたい。
そのために僕らが雇われている。
フリー系とコリオ系、うまく共存できればいいのだけれど・・・