「僕らは戦後100年になったとき、100年間戦争してこなかったという祝いの鐘を鳴らしたい」 SEALDsデモの現場で何が起きているか
現代ビジネス8月9日11時1分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150809-00044434-gendaibiz-soci
歴史を変えるリズム
まるでロックコンサートのようなデモ
現場に身を置かないと、わからぬ熱気というものがある。衆院特別委で安保法案が強行採決された。7月15日の夜、 国会正門前の集会でそれを痛いほと`感じた。ひょっとしたら、 この熱気は歴史を変えるかもしれない。
主催者は、安保法案を「 #本当に止める」を合言葉に集まったSEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)だった。合言葉の「#」(ハッシュタグ)はツイッターで検索しやすくするための記号である。
今年5月、東京の私大生らを軸に結成された。メンバーは関西グループを含め約250人とされるが、本当のところは誰にもわからないのではないか。 というのもデモや集会をやるたび参加者が急増し、全国各地に運動が広がっているからだ。
15日の国会前にはSEALDsの呼びかけで数万人が集まった。老いも若きも、男も女も、 目の不自由な人も、車椅子の人もである。皆がコールに合わせて「国民なめんな!」 「勝手に決めるな!」と叫んでいる。
誰もが真剣な面持ちで、 しかも楽しげだ。若い女性が大勢いるから場が華やぐ。心が躍る。まるでロックコンサートの会場にいる気分だ。いや、広々とした野原にいて爽やかな自由の風に吹かれているみたいだ。
私は人の渦に呑み込まれながら思った。若いってこんなに凄いことだったんだな。今やSEALDsは万人の共感を呼んでいる。機動隊に石や火炎瓶を投げることしか頭になかった私たちの世代とは大違いである。
何よりショックを受けているのは、ヘイトスピーチをばらまくネトウヨ諸君(その中心は40代だ)だろう。第2次安倍政権が誕生して我が世の春を謳歌していたのもつかの間、 もっと若い世代の運動に軽々と乗り越えられてしまったのだから。
手垢のっぃた決まり文句を使わない
それにしてもSEALDsの自由で軽快な発想はどこから生まれたのだろう。私はついさっき見た場面を思い起こした。
最初にオッ! と思ったのは午後7時すぎのことだ。SEALDsの中心メンバーである奥田愛墓君(明治学院大国際学部4年)がマイクを握った。
「いつの時代も「若者は何やってんだ。無関心だ」と言われ続けてきたんですよ。で、 いざ声をあげると「何だへらへらして。ちゃんと勉強してんのか」と言われ、 そうやって大人との溝が延々とあった。でも、今は自分のジイチャン、バアチャン、 トウサン、 力アサンぐらいの人たちと一緒に集まっている。僕はそのことに希望を持ちたい」
赤い花模様のキャップ。白いTシャッ。小さ目のリュックを背負っている。その声には少年のようなあどけなさが残っている。が、彼は手垢のついた決まり文句を決して使わない。自分の胸に積もり積もった言葉で人々に語りかける。
「僕はあと30年たって戦後100年になったとき、 ついに100年間、戦争してこなかったという祝いの鐘を鳴らしたいんですよ。何で立憲主義を理解できない人たちに我々の生活を語られなきゃいけないんですか。僕は諦めることができません」
聴衆から「そうだっ!」と合いの手が入る。と、 そこで奥田君は声のトーンを一変させる。
「アソウさんが不良グループに囲まれても守れないとか、 スガさんがどうのとか、 そんな説明に納得できるか、ボケッ! 納得できるわけないじゃないか」
ワーッと大歓声がわく。奥田君の言葉にはユーモアとメリハリがある。彼は自分の気持ちを人に伝えるにはと`うしたらいいのかと心を砕いてきたのだろう。今までの運動にいちばん欠けていた部分だ。
「民主主義ってなんだ!」
そう言えばSEALDsのサイトやパンフもデザインがおしゃれだ。たとえば青空に浮かぶパラグライダーの写真を背景に白抜きの字で自分たちの主張をわかりやすく訴えている。
もっと驚いたのは、 スピーチの合間にスピーカーから流れるコールだ。 ドスの利いた渋い声で「戦争ハンタイ!」 「戦争ハンタイ!」のリフレインがまずつづく。 リズム感と迫力があるから、単純な言葉でも胸にじんわりと沁みこんでくる。
やがてコールは「民主主義ってなんだ!」という問いかけに変わる。人々がそれに「なんだ!」と問い汳す。 「民主キ義ってなんだ!」「なんだ!」。
途中でコールのテンポは一変する。 「アッベェー(安倍)はやーめーろっ」。すると、皆も「アッベーはやーめーろっ」。次は早口で「アベはやめろっ」 「アベはやめろっ」。 「民主主義ってなんだ!」 「なんだ!」。
ウーンと唸った。 これほど主催者と参加者の気持ちが一体になる集会は見たことがない。
掛け合いはつづく。 「なんか自民党、感じ悪いよね」 「独裁やめろ」 「憲法守れ」 「言うこときかせる番だ、 オレたちが」 「安倍晋三から沖縄守れ」 「自由を守れ」 「子供を守れ」……。
次々と繰り出される言葉はもはやコールではない。無数の男女によるラップだ。 ヒップポップの心地よい音楽である。
SEALDsの面々は3年前の官邸前デモの高揚を見て育ったのだろう。だからデモへの抵抗感が微塵もない。ヘイトデモの醜悪さにも呆れ果てたにちがいない。彼らの理念はく戦後70年でつくりあげられてきた、 この国の自由と民主主義の伝統を尊重〉することである。
社会学者の上野千鶴子さんがスピーチに立った。
「私は45年前、学生でした。その時は闘いました。今時の学生はどこにいて何してるんだと思っていたら、 ここにいるじゃないか! おじさん、 おばさんと若者たちが一緒に闘う。 こんな日が来るとは夢にも思わなかった。ありがとう。生きてて良かった!」
さすが上野さんである。SEALDsの運動がどれほど画期的なことかちゃんと分かっておられる。万雷の拍手の後、 またコールが始まった。「民主主義ってなんだ!」 「なんだ!」。数万の声が夕闇の国会前に響き、私は日本の未来に確かな希望の灯を見たような気がした。
☆参老:東京新聞7月12日付朝刊
「週刊現代」2015年8月8日号より
魚住昭
私見…
SEALDs の
安保法案反対のデモこそ
democracy doctrine だと
言えるでしょう…
この democracy doctrine が
何なのか?
解らない 解ってはいないのが
霞が関の官僚達であり
自公政党の国会議員達なのです
SEALDs のような世代の若者が
平和について 真剣に考え
平和の大切さを知り守りたいと
思うことは 当然のことなのでは
ないでしょうか?
其れを…
就職に響くとか脅すようなことを言う
愚かな人間がいること
残念に思います…
平和活動の何処が
何が 駄目だというのでしょうか?
平和を守りたいから
安保法案反対のデモをしているだけで
何故 脅されなければならない
のでしょうか?
SEALDs のような若い世代が
自分たちの将来を考え
平和を守りたいと声を上げることの
何が問題だと言うのでしょうか?
ただ…
平和を守りたい…
だから 反対デモをしていること…
素晴らしいことだと思いませんか?
ただ…
平和を守りたい…
だから反対デモをしていること…
立派なことだと思いませんか?
彼らは 本当に平和を守りたい!
という 純粋な気持ちで
反対デモをしているのですよ
大人の自分たちが忘れかけてる
純粋さを 若い世代の彼らは
まだ持っているのです!
いいですね。
青春て…
戦後100年になった時
本当 彼らが平和の鐘を鳴らすことが出来たら どんなにか…
素晴らしいことでしょう…
彼らと一緒に その夢を見るのも
面白いかもしれません……