1.『ペリリュー』1~7巻
2.『ひねもすのたり日記』1~2巻
2.『ヒストリエ』1~11巻
4.『ザ・ファブル』10~19巻
5.『山と食欲と私』1~3巻
1.『ペリリュー』1~7巻
2.『ひねもすのたり日記』1~2巻
2.『ヒストリエ』1~11巻
4.『ザ・ファブル』10~19巻
5.『山と食欲と私』1~3巻
これほど一文字一文字を大切に読んだ本は何十年ぶりだろう。
始まりから3/4まではほぼ完璧に面白い。
残りの1/4でちとメロドラマ風になってしまったのが惜しまれる。
★★★★
これ以上の極限状態はなかろう。
雪崩に遭い、氷点下30度の悪天候の中、標高7000メートルの絶崖で
目が見えなくなり、食も取れず、片腕の感覚もなくなり、足までも・・
高所恐怖症の私には到底理解不能のイカレた挑戦とか思えないのだが、
いや思えなかったのだが、この本を読んで一流アルピニストの気持ちが
少ーし分わかるようになった。
★★★★
暴露本的な要素はほとんどない。
いたって良識のある良書である。
医師である著者の選択として、死ぬとしたらどういう死を選びたいか。
肝臓がんや肝硬変になって最後は肝不全で死ぬ。
その理由は苦しまずに眠るようにして死ねるから、だと。
10年以上前、私のおじさんが肝硬変で亡くなったのだが、そうだとすれば
あれはいい死に方だったということになるのだろうか・・
★★★☆
読みものとしての出来は悪くない。
翻訳もうまい。
事件に至るまで、事件後、現時点の三つの視点で語られているが、
三つの話がいい具合に絡み合いながらストレスなく進行していく。
そして最後の最後に事件の謎解きが待ち受けている。
それが短い。
数ページの受け売りの仮説でさらりと解決なんて甘い甘い。
そういう特異現象で説明したいのなら、物理的シミュレーションか
コンピュターシュミレーションでもって科学的に立証しないとただ
の絵に描いた餅である。
★★★~★★★☆
児童文学を装った哲学書。
軽い気持ちで読んでいたらどツボにはまった。
底知れぬ深さ。
すべてに巧み。
傑作である。
★★★★☆
巷の評判はよい。
でも、私が面白いと感じたのは70ページくらいまで。
そこまではあまり類を見ない、いい意味での風変りなのミステリーに感じた。
このままつかみどころのない変てこな話が続くのかと思ったらそこまでだった。
あとは良質ではあるがノーマルな推理ものになってしまう。
ラストのどんでん返しが売りになっているがさして驚くほどのことはない。
あらずじ上、こういう結末は常に半々あったわけで、実際、終盤に差し掛かると
こうなるであろうことが予想できた。
私は元来「ミステリー」は謎を楽しむ派で深く推理しない人である。
そんな鈍い私に結末が読めてしまうようでは「最後の一撃」とは言えんでしょう。
★★★
いいも悪いも映画を見ているような小説である。
ビジョン的には手に取るように分かりやすい。
たが、その分、読み手の描くイマジネーションに自由度がない。
型にはまりすぎていて、小説の持つ想像性を圧迫している。
登場人物の個性や描写についても同様に分かりやすいが深みがない。
出来の良いカップメンを食べているような味気なさを感じる。
たしかにアイディアはよい。
核となるゾンビの科学的解釈には少なからず興味をそそられる。
ただ、所詮ゾンビである。
いまさらゾンビにひとかたならぬ意味を求めようと思わない。
★★★