私はシーズン3を幾度となく称賛してきた。
ほぼパーフェークトだと言ってきた。
だが、惜しいかな「ほぼ」が頭に付く。
「ほぼ」の理由はシーズン3の最終話にある。
あの憎っくき独裁者を生かしたことにある。
それが私の中でわだかまっている。
あいつはあそこで成敗されるべきだったのだ。
ストーリーのためにそこまでして遺恨の火種を残したいのか。
この傑出した極悪キャクターを消してしまうのが惜しくなったのか。
せっかくだから殺さずに次も使っちゃおうって魂胆なのか。
それではアメコミがいつも用いる悪の使い回しと同じではないか。
姑息なやつ。
こんだけのストーリーを書けるのなら、新たな敵を登場さることは造作ないだろう。
踏ん切りが悪いぞ。
と、ずーとわだかまっていた。
ところがだ。
この第6話を見て考えが一変する。
おーーーなんということか。
総督がこのように化けるとは。
このような使い道があったとは。
この方が新たな敵を登場させるより格段に面白い。
浅はかだったのは私の方だった。
この作者は私の何倍も先を読んでいた。
いやはや恐れ入りました。
★★★★★