久しぶりに飲み会にいった。
知り合いの土地家屋調査士さんの引退送別会に11人が集まった。
最近仕事以外での人付き合いがほとんどなくなった。
家族以外、仕事以外で人と話す機会がめっきり減ってしまった。
そんな中での飲み会。
会話は不自由なくできたのだが、出てくる言葉が実につたない。
外国語でもしゃべっているように単語が出てこない。
すぐに「あれ」とか「これ」とか「なんとか」で誤魔化してしまう。
日頃パソコンの検索に頼りっきりになっている弊害だ。
頭の中に入っていた単語が検索できなくなってしまった。
情けない。
もう少し人付き合いをしないとアホウになってしまいそう。
うちのオカンはオーディオにまるで無関心だ。
心打つ音色にも猫に小判。
いや、猫よりひどい。
うちの猫は、私が深夜にオーディオを聴いていると、
リビングの戸を自力で開けてミャ~ミャ~とやってくる。
オーディオの前のソファーに飛び乗って音楽に耳を傾ける。
寝そべってまどろみながら耳をピクピクさせ音を追っている。
テレビの音には無反応だがオーディオの音には敏感だ。
きっと猫なりに音の美学に酔いしれているのだろう。
いましがた郵便受けが「ガチャ」と音を立てた。
いつものことだが起きているうちに朝刊がくる。
2時10分。
早い。
まだ朝ではない。
夜だ。
こんな夜中に『恐怖新聞』みたいなことを・・・
霜柱を踏むとザクザクと音がする。
小気味よい感触がクセになる。
歩くたびに、ザク、ザク、ザク。
ザク、ザク、ザク。
厚い霜柱ほど踏み心地がいい。
大地を砕いているような快感。
足踏みしながら、ザク、ザク、ザク。
ザク、ザク、ザク。
そういえば長いこと霜柱を踏んでいない。
もう何十年も踏んでいない。
温暖化のせいもあるだろう。
土の表面が減ったこともあるだろう。
あの感触、あの音が懐かしい。
ザク、ザク、ザク。
ザク、ザク、ザク。
冬は早起きができなくなった。
もう一生踏むことはないかもしれない。
ザク、ザク、ザク。
ザク、ザク、ザク。
ザク、ザク、ザク。
巷の評価は高い。
私の評価は並。
まず第一にCG猿に馴染めない。
オランウータンは良くできていたと思うがチンパンジーは60点。
ディティールの甘さと大きな動作の再現に難あり。
おそらく作り手が目指したのはチンパンジーを精緻に再現するのではなく、
象徴的に再現することだったのでないか。
それならば分からなくもないが、私の好みではない。
ファンタジーではないのだから、CGであろうと特殊メイキャップであろうと、
とことんリアリズムを追及してもらいたかった。
第二の理由はストーリーが甘い。
突っ込みどころが随所にある。
どこが、といわれるともう深夜なので書く気力がない。
そのうち書くかもしれないがそのときはほとんど忘れてしまっているだろう。
だからもうこれ以上なにもいわない。
★★★
『PUSH 光と闇の能力者』
クリス・エヴァンス、ダコタ・ファニング、カミーラ・ベル。
このメンツにしては地味な作り。
終始能天気にバンバンやり合うかと思った。
まあ、どちらに転んでも底の浅い映画ではあるけどね。
★★☆
『ラブリーボーン』
これ巷の評判イマイチだったので長いこと借りずにいた。
旧作になりブルーレイでレンタル料80円になったので借りた。
なーんだ、面白いじゃん。
これ小難しく考えたり、深読みする方が悪い。
単純に観て、単純に感じて、それでいいではないか。
みんな、頭、硬すぎじゃないの?
★★★☆
『ファイナル・デッドブリッジ』
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ5作目
超ワンパターンシリーズ。
殺しの金太郎飴。
今回も規定路線通りの展開。
意外性もヒネリもなし。
毎度お決まりの「ありえねえ事故」のオンパレード。
ただそれだけ。
なのに借りてしまう。
なのに観てしまう。
アホにはうってつけの映画である。
★★☆
沖縄には二回いったことがある。
そのせいもあって沖縄でいろいろ検索するのが好きだ。
「沖縄のアイススケート場」で検索する。
ないに決まっている。
と、思ったら大きいスケート場があった。
沖縄でアイススケート。
かなり意外。
「沖縄の柿」で検索する。
沖縄にも柿が実ることがわかった。
見た目はりっぱな柿だがすべて渋柿だという。
干し柿にしようとすると暑さで腐ってしまうらしい。
沖縄の柿は観賞用にしかならいようだ。
「沖縄のこたつ」で検索する。
意外にもこたつを利用している人がいるらしい。
冬場はわりと寒い日があるという。
しかし、沖縄でこたつに入っている人の姿を想像できない。
「沖縄のダウンジャケット」
これもありらしい。
不思議なミスマッチだ。
「沖縄の熊」で検索する。
今も昔も沖縄には熊は生息していなかった。
予想通りでやや残念。
「沖縄のリンゴ」で検索する。
「沖縄の寿司」で検索する。
「沖縄のおでん」で検索する。
「沖縄の川魚」で検索する。
「沖縄の最低気温」で検索する。
「沖縄の雪」で検索する。
「沖縄の霜柱」で検索する。
「沖縄のクリスマス」で検索する。
「沖縄の桜」で検索する。
「沖縄の芸能人」で検索する。
「沖縄の映画館」で検索する。
「沖縄の洞窟」で検索する。
「沖縄の滝」で検索する。
「沖縄の湖」で検索する。
「沖縄の温泉」で検索する。
「沖縄の幽霊」で検索する。
「沖縄の謎」で検索する。
沖縄で検索するのは楽しい。
(左:山咲千里、右:川島なお美)
最近、有名人の間でこういう顔をよく見かけるようになった。
これもひとつの美なのかもしれないが、私には受け入れられない。
不自然を通り越して不気味である。
これなら年相応にシワやタルミがあったほうがまだ見やすい。
それに現代美容整形はそれほどには発達していない。
人の表情と経年変化には対応しきれていない。
必ずや何倍にもなって「しわ寄せ」の反動はやってくる。
おならが臭いのは今に始まったことではないらしい。
「屁合戦絵巻」1846年作より。
◇ ◇ ◇
大昔の話。
学校を卒業して設計事務所に就職したてのころ。
図面の表記で庇(ひさし)を屁(へ)と書いてしまった。
図面に何か所も屁と書いていた。
自分で気づく前に、上司の前田さんがこれ全部屁になっているよ。
と、真顔で教えてくれた。
前田さんは怒ってもいなかったけど笑ってもいなかった。
私は笑いをこらえて黙々と屁を庇に書き変えた。