これは封じ手らしい封じ手。
筆が立つ。
事件の説明は省く。
見ての通り芝居かがった大がりな詐欺だ。
これをヒントにこういうストーリーを考えた。
詐欺が目的で男は女に近づく。
男を演じるのは伊勢谷友介。
女を演じるのは石原さとみ。
男はこの業界の凄腕詐欺師。
すでに3年間で20件の婚活マンション詐欺を成功させている。
男は今日もすべてを割り切って詐欺に徹する。
男には「冷徹」にならざるを得ない理由があった。
いかなることがあっても情に溺れない理由があった。
しかし、今回はなにかが違っていた。
・・・
つづく。
普通、小説を先に読むと、映画は原作に忠実に作られることを期待する。
映画の成功は小説の面白さをいかにそっくり再現できるかにかかっている。
よからぬアレンジが多くなるほど映画は失敗する。
それがセオリーなのだが本作は違う。
小説通りに映画化したのではまとまりのない切れ切れのドラマになってしまう。
さあ、これをどうさばく、ハリウッド。
結果は、いたって簡潔だった。
原作は設定のみを採用する。
ストーリーはほとんどオリジナルになっていた。
これが功を奏することになる。
出だしがすごい。
超高速ゾンビに超高速ストーリー。
のっけから一息つくまもなく、ゾンビハザードの激流にのみこまれてゆく。
後半までの3/4までは緊張がゆるむことがない。
残りの1/4でようやく月並みに落ち着いてしまう。
後味を考えずに破滅的に最後まで突っ走ればよかったのにと思う。
★★★★ → ★★★
排水洗浄式トイレ。
プロの目からアドバイス。
排管は直に降ろすではなく、
先端を便器の壁に向けて90度曲げるべし。
その方が便器をより広範囲に洗浄できる。
サスペンス調ホラー。
謎解きのスリルはなかなかのもの。
なにせイーサン・ホークが熱演してんだからそれ相当のオチは
あるものと期待する。
でなければ彼がこんな映画にでるわけがない。
などと期待するなかれ。
これはサスペンスを装った愚にも付かないホラーである。
★★☆