小学生のころ「小さな親切運動」ってのが流行った。
授業の一環で毎週どんな小さな親切をしたかをみんなで発表しあう。
たとえば、落ちていたゴミを拾ったとか、お年寄りの手伝いをしたとか、
そういうのだが、のぶひろ君の親切は・・・
「道端にいたアマガエルを池に逃がしてやった」
そら、違うだろ。
小学生のころ「小さな親切運動」ってのが流行った。
授業の一環で毎週どんな小さな親切をしたかをみんなで発表しあう。
たとえば、落ちていたゴミを拾ったとか、お年寄りの手伝いをしたとか、
そういうのだが、のぶひろ君の親切は・・・
「道端にいたアマガエルを池に逃がしてやった」
そら、違うだろ。
スペイン映画。
すべてにそつなく撮れている。
ハリウッド的な派手さはないが、その分成熟した渋みがある。
ラストも意味深で、にわかに受け入れがたく、まさかウソだろと思ってしまうが、
振り返ってよくよく考えてみると、いや、なるほど、そういう落ちもありえるぞ。
という、どす黒い含みを持たせている。
映像よりも心象に重きを置いた刑事ドラマである。
★★★
主人公は気弱な小児科医。
兄の救助が一転して殺意に変わる理由がわからん。
その大それた行動の原動力を説明してくれ。
その徳のない成りすましの意味を教えてくれ。
双子の兄弟の二役を演じるのはヴィゴ・モーテンセン。
話はそれるが、私の横で一緒に映画を見ていたオカンに問いかけをする。
兄が『ロード・オブ・ザ・リング』の人で、弟が『ウォーキング・デッド』の人よね。
オカン「エーーー違うやろ」
その二時間後。
オカン「ウォーキング・デッドの人にスゴク似とるけどほんとにそうやろか」
まだ引きずっていた。
ちなみに『ウォーキング・デッド』の人とは下の人。
アンドリュー・リンカーンである。
『ロード・オブ・ザ・リング』の人とは下の人。
オカンには見分けつかんだろうな~
★★☆
漫画『アイアムアヒーロー』愛読者としての感想をいう。
いいところもあるが、悪いところがその何倍も勝っている。
演出力のなさ。
演技力のなさ。
見るに耐えない。
とりわけ下手なのが長澤まさみ。
一生懸命演じてますよ、と感じさせる演技は演技ではない。
それは学芸会の演技である。
役柄と反する場違いな美人だけにそこに求めらる演技力は大きい。
まともに演じれる役者がいないのならもう少し普通の顔の役者を選べ。
★★
実話である。
たかが綱渡り。
されど空前絶後の綱渡り。
映画史上もっとも肝を冷やす18分間である。
下の三枚は本人の写真。
予備知識なしで見たので彼が成功するのか失敗するのかわからない。
主人公の一人称で語られているのできっと成功するだろうと自分に言い聞かせる。
でも不安である。
今どきの映画は死んだ主人公が語り部になることだってある。
油断はできない。
最後の三歩を渡り切るまで張り詰めた緊張の糸は緩むことはない。
★★★★
独裁者の末路。
独裁者もときには謙虚な姿勢を国民に示さないといつかはこうなる。
と思ってかどうか、今年、あの国の最高指導者の「新年の辞」は耳を疑うほどに殊勝な物言いだった。
★★★☆
こんな柔和なクリス・パイン初めて見た。
別人のように元気がない。
おまけに同僚や隊長もやけに物静かである。
これでいいのだろうかと思っていたら杞憂だった。
荒ぶるべきは人ではなく海。
傍若無人に海が荒れ狂ってこそこの映画の醍醐味がある。
★★★
衝撃度が増していくほどに色物と化していく。
前半の謎めいたタッチがよかっただけにもったいない。
過ぎたサプライズより、小さくてもいいから上質な恐怖を求める。
★★★~★★☆