時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

『ザ・ロード』

2011-10-09 00:01:32 | 映画・海外ドラマ


WOWOWにて観賞。
原作小説は読んでいた。
読む前にすでに映画の配役は分かっていたので、役者の顔を想像して
小説を読むことができた。
これは映画を観るにあたってひじょうに分かりやすかった。
当たり前だが、違和感なく配役を受け入れられるのだ。
しかもこの映画、ストーリー、情景についても見事に映像化している。
まったく小説との違和感を感じずに観賞できる。
というより、小説の挿絵みたいな感覚で映画が観れた。
小説の映画化というと無残なくらいに駄作化してしまうケースが多い。
『ザ・ロード』に関してはある部分小説を上回っているとすらいえる。
小説は文学的な装飾が多く、それが作品を一層重苦しいものにしていた。
映画はそこまでの再現にはこだわっていなかった。
一貫して沈痛な暗澹とした場面は続くが小説ほどの気の滅入りはない。
エンターテーメントとしては完全に映画の勝利といえよう。
最後、少しうるるときてしまったが、小説ではそこまでの高まりはなかった。
それにしても、ラストの救済の男。
配役を先に知っていたから分かったものの、あれがガイ・ピアーズだとは・・
わかっていてもほんとにそうかと疑ってしまったくらいだ。
歯が変わると人間はすごく変貌してしまうのね。
この映画、メイキャップのリアルさにも注目である。

★★★
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新『開運!なんでも鑑定団』 | トップ | 『3時10分、決断のとき』 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
☆予約リストに追加!☆ (兵庫)
2011-10-09 17:05:58
クレソンさん、こんにちは。

『ザ・ロード』、タイトルさえ知らなかった(汗)
なのでぐぐったら。。。原作はピューリッツァー賞フィクション部門を受賞。
文明が崩壊、旅する親子、人を狩り人肉を食らう集団・・・あ~面白そうな映画。
ガイ・ピアーズも出演しているんですね。兵庫観たい映画リストに追加(プライオリティ:1)。

映画が原作を凌駕するのは難しい、原作が良いとなお更かと思います。
でもこの映画に関しては映像化に成功した事例なんですよね~
う~ん、是非観てみたい~("`д´)ゞ ラジャ!!ゼッタイミルゾー
返信する
世の終わり (クレソン)
2011-10-09 17:35:45
こんにちは 兵庫さん。

少し仕事したんで昼寝ならぬ夕寝しようとしてたとこでした(笑)

小説はピューリッツァー賞とっただけに強烈に重いですよ。
詩的な小説だけに響くものはありますが、こういうシチュエーションの嫌いな人は絶対拒絶すると思います。
ムチャクチャ暗い怖い重い。
その点、映画はだいぶ馴染みやすくなっています。
私的には小難しい文学的要素は映画には求めません。
副次的に文学の風を感じる程度で十分です。
返信する

コメントを投稿

映画・海外ドラマ」カテゴリの最新記事