WOWOWにて観賞。
原作小説は読んでいた。
読む前にすでに映画の配役は分かっていたので、役者の顔を想像して
小説を読むことができた。
これは映画を観るにあたってひじょうに分かりやすかった。
当たり前だが、違和感なく配役を受け入れられるのだ。
しかもこの映画、ストーリー、情景についても見事に映像化している。
まったく小説との違和感を感じずに観賞できる。
というより、小説の挿絵みたいな感覚で映画が観れた。
小説の映画化というと無残なくらいに駄作化してしまうケースが多い。
『ザ・ロード』に関してはある部分小説を上回っているとすらいえる。
小説は文学的な装飾が多く、それが作品を一層重苦しいものにしていた。
映画はそこまでの再現にはこだわっていなかった。
一貫して沈痛な暗澹とした場面は続くが小説ほどの気の滅入りはない。
エンターテーメントとしては完全に映画の勝利といえよう。
最後、少しうるるときてしまったが、小説ではそこまでの高まりはなかった。
それにしても、ラストの救済の男。
配役を先に知っていたから分かったものの、あれがガイ・ピアーズだとは・・
わかっていてもほんとにそうかと疑ってしまったくらいだ。
歯が変わると人間はすごく変貌してしまうのね。
この映画、メイキャップのリアルさにも注目である。
★★★
『ザ・ロード』、タイトルさえ知らなかった(汗)
なのでぐぐったら。。。原作はピューリッツァー賞フィクション部門を受賞。
文明が崩壊、旅する親子、人を狩り人肉を食らう集団・・・あ~面白そうな映画。
ガイ・ピアーズも出演しているんですね。兵庫観たい映画リストに追加(プライオリティ:1)。
映画が原作を凌駕するのは難しい、原作が良いとなお更かと思います。
でもこの映画に関しては映像化に成功した事例なんですよね~
う~ん、是非観てみたい~("`д´)ゞ ラジャ!!ゼッタイミルゾー
少し仕事したんで昼寝ならぬ夕寝しようとしてたとこでした(笑)
小説はピューリッツァー賞とっただけに強烈に重いですよ。
詩的な小説だけに響くものはありますが、こういうシチュエーションの嫌いな人は絶対拒絶すると思います。
ムチャクチャ暗い怖い重い。
その点、映画はだいぶ馴染みやすくなっています。
私的には小難しい文学的要素は映画には求めません。
副次的に文学の風を感じる程度で十分です。