昨夜の10時10分ごろ。
リビングに明かりがついていた。
テレビの音はしていない。
オカンめ、また電気つけっぱなしでゴロ寝しているな。
黙ってはおれん。
活を入れねば。
リビングの引き戸の前で大声で叫ぶ。
「ババオォーーー!!」
ガラス越しにオカンのシルエットが動く。
オカンめ、飛び起きたか。
逃さんぞ。
勢いよく引き戸を開ける。
気まずそうなオカンの顔。
右手に携帯を持っている。
状況を察するに、どうやら仕事仲間のおばちゃんと話をしている最中のようだ。
オカンは一瞬驚いた顔をしたあと、なにごともなかったかのように会話を続けた。
当然ながら、「ババオォーーー」の雄叫びは相手の耳にも届いている。
「ババオ」は私が今夜初めて用いた新語。
オカンは半分男だからババアに「お」を足してやったのだ。
はたして、おかんの友達はこの「ババオ」の意味をどう解釈したのだろうか。
さぞかし難解だろう。
明快に「ババア」といわずによかったな。
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