時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

ババオ

2016-07-31 03:34:11 | 日常

昨夜の10時10分ごろ。

リビングに明かりがついていた。

テレビの音はしていない。

オカンめ、また電気つけっぱなしでゴロ寝しているな。

黙ってはおれん。

活を入れねば。

リビングの引き戸の前で大声で叫ぶ。

「ババオォーーー!!」

ガラス越しにオカンのシルエットが動く。

オカンめ、飛び起きたか。

逃さんぞ。

勢いよく引き戸を開ける。

気まずそうなオカンの顔。

右手に携帯を持っている。

状況を察するに、どうやら仕事仲間のおばちゃんと話をしている最中のようだ。

オカンは一瞬驚いた顔をしたあと、なにごともなかったかのように会話を続けた。

当然ながら、「ババオォーーー」の雄叫びは相手の耳にも届いている。

「ババオ」は私が今夜初めて用いた新語。

オカンは半分男だからババアに「お」を足してやったのだ。

はたして、おかんの友達はこの「ババオ」の意味をどう解釈したのだろうか。

さぞかし難解だろう。

明快に「ババア」といわずによかったな。

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