全巻(1~4巻)
独 創 性 ★★★
ストーリー ★★★★
画 力 ★★★★
文 章 力 ★★★★
人物描写 ★★★★
[総評]
原作は南條範夫の小説『駿河城御前試合』。
『シグルイ』はこの『駿河城御前試合』の一部を原案にして大きく膨らませた作品。
『シグルイ』を見た直後に『腕 -駿河城御前試合-』を見るとひどく質素に見える。
『シグルイ』のきらびやかさはどこにもない。
画風は『シグルイ』より重厚で絵画的だが、キャラクターも筋書も派手さがまるでない。
はじめは藁をかむような味気なさを感じる。
ところがである。
この手法は『カムイ外伝』や『子連れ狼』などから受け継がれた日本劇画伝統の技。
ツボにはまれば強い。
噛めばかむほどに味が出でてくる。
いぶし銀のような時代劇劇画なのである。
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