時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

サイン

2015-07-01 00:33:26 | 日常

先に言っておく。 

霊感は信じないが、私の感は鋭い。

で、昨日のこと。 

東京から待ちかねていた書類が送って来た。

時間は午後1時。 

際どい時間になってしまった。 

400ページの書類をコピーしてファイルするのに1時間強かかった。 

これからO市役所→Y役所→J建築審査機関の用事を済ませた後に、 

K市役所にこのファイルを届ける。 

はたして5時までにすべてを終わらすことができるだろうか。 

それとも、無理をせず、明日の朝一番に行動すべきだろうか。 

いや、3時間あれば間に合うはず。 

ここは一日でも早く終わらせるべきだ。 

荷物が多いので二回に分けて車に持ち込む。 

一回目はバックと別件の書類一式。 

二回目は分厚いファイル二冊を車に運ぶ。 

と、運転席のドアの外に小さなビニール袋が落ちていた。 

これは申請データーを保存したUSBの袋。 

中身がない。 

USBが入ってない。

車に運んでいるときに落としたに違いない。 

車から玄関までの10メートルの間を探す。 

探しながらはたと思う。 

というより、ビビッと感じ取る。 

潜在意識が、これはなにかのサインではないかと警告する。 

つまり、このタイミングでUSBが無くなったのはなにかの危機を知らせるサイン。 

端的にいうと、このまま急いで車を走らせると事故るぞ、というサイン。 

遠まわしに、提出は明日にしろ、といっているのではないのか。 

バカな、といいたいが私の感は侮れない。 

これほど顕著なサインを無視することはできない。 

いや、まてまて、ここはともかくUSBの行方を探すのが先だ。 

行動の選択はそのあとに決めればいい。 

車と玄関までの地面を何度も行き来して見直す。 

ない。 

どこにもない。 

見つかりそうにない。 

時間がない。 

こんなことに時間を費やすくらいなら新たにUSBにデーターを入れ込んだ方が早い。 

落としたUSBはあとで探せばいい。 

玄関を開け、事務室に向かおうとしたら、玄関の床にUSBが落ちていた。 

これだ。 

よし、あとは行くか行かないかの選択だけだ。 

しばし立ち止まる。

考える。

匂う。 

強く匂う。 

過去の経験から「警告のサイン」の匂いがプンプンする。 

迷う。 

とどまるべきか。 

行くべきか。

だが、心のテンションは行けといっている。 

決断。 

行くぞ。 

安全運転すれば大丈夫だ。 

ここは勝負に徹する。 

以下、O市役所→Y市役所を無事に終わらせる。 

運転は至って順調。 

事故など起こる気配すらなかった。 

3時50分に某建築審査機関に到着。 

目標タイムより10分早かった。 

ここで30分費やしたとしても5時までに楽々K市役所に行ける。 

完全なる私の勝利だ。 

サインなど無意味な妄想だったのだ。 

J建築審査機関で、その人騒がせなUSBを渡す。 

時計を見ながら余裕の笑みを浮かべていたら、USBを渡したおじさんが一言。 

「まったく違う物件がはいっとる」 

つまり、そういうことだったのだ。 

今回のサインはただ単に「USBの中身が違うぞ」というサインだったのだ。

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