Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

食い倒れ@ヨーテボリ、スウェーデン

2010-09-06 01:00:00 | ヨーロッパ

3泊4日のヨーテボリ滞在中、一番幸せだったのはホテルの朝食。サラダ(パプリカ、トマト、きゅうり)にヴィネガーとオリーブオイル、ヨーグルトに冷凍(悲しいがこれが多い)ベリーかジャム、そして特大クロワッサン2つの蜂蜜がけ。これにカフェラテとグレープフルーツジュース。

これだけ食べたら、お散歩は必須。

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オペラハウスの裏を抜けて

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並木道を歩くと

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大学や

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図書館がある。

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これは美術館らしい。

と、小一時間歩いたので(?)、ランチ(もう?)。

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シェーブルチーズのオープンサンドウィッチ。バルサミコがかかっておいしそう(おいしかった)。

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そしてデザートは昨日もいただいた、レモンタルト(ヨーテボリで3つ目のレモンタルト)。ふわふわしていて、3分で完食-勿体ない。

でも、やっぱり一番おいしい、と思えるのは、

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空港のM&Sで購入した素材で作っても、自作サラダ。

あっという間の3泊4日。


どこでもフランス-その2@ヨーテボリ、スウェーデン

2010-09-02 14:00:00 | ヨーロッパ

9月、新しい音楽シーズンの始まりである。今年はGustavoのヨーテボリ交響楽団によるマラ6を聴くためにヨーテボリを訪れた。

前回見つけたLe pain Francaisに行こうと思っていたら、ホテルの近くにフランス国旗を発見。

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なかなか賑わっているようなので入ってみると、店内の装飾もフランス一色、メニューもフランス語(ありがたい-スウェーデン語は全く分からない)。

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隣の教会の芝生と木々を借景に。お天気は良いが、緯度が高いからか、風はすっかり秋のそれ。私には少し冷たい。

ランチは82スウェーデンクローネ。日本の1000円ランチみたいな感じだろうか。

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味がぼやけている。ヨーロッパだけあってジャガイモは美味しいけれど。

でも、タルトがとてもおいしそうに見えたので、カプチーノとレモンタルトを注文。

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コーヒーが非常に濃い。震えがくるほど。ミルクが非常にしっかり泡だって美味しい!

そして真打登場。

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乗っているフルーツは冷凍ものだけれど、メレンゲは今泡立てて焼き色をつけている。こんなに美味しいデザートがあると知っていたら、ランチなど食べずにデザートだけ注文したのに!

明日はデザートだけ食べに行こうか、コンフィ・ド・カナール・オウ・セップにしようか(ランチセットではなく単品だが)悩む私。

ああ、この世にフランスがある限り体脂肪率が下がることはない。


気候が文化を創る?-コペンハーゲン国立美術館@コペンハーゲン、デンマーク

2010-05-29 18:00:00 | ヨーロッパ

イェーテボリからの帰途のコペンハーゲン、国立美術館に立ち寄った。

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とても立派な建物。庭も綺麗。ライラックなのだろうか、薄紫~紫色の花が美しい。

常設展は無料。良心的だ。デンマークの画家を中心とした部屋の絵画は、はっきり言って-暗い。死をテーマとした絵画が本当に多い。デンマークの画家の部屋には、ノルウェーの有名な画家、ムンクの作品も飾られていた-ムンクも負けずに暗いが。

やはりこの気候が、こうした暗い絵やテーマを選ばせるのだろうか。スペインやイタリア、南仏では、こんな色やテーマは想像もできないだろう。だいたい、こんな色は生活の中に存在しないように思う。

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その他の画家では、マチスの作品が比較的多くあった。また、ピカソ、ブラックの作品など。ブラックのメロンの静物画が良かった。油絵のようだが、ちょっとパステル&水彩画のようでもあった。

作品数は多くないが、普段あまり見ることのないデンマークの画家の作品が多く、デンマーク理解の一助になるのではないかと思われる。

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さて、美術館の後は歩いて市街地へ(とても近い)。これでもか!といわんばかりにペストリーを購入した。代々木八幡の「イェンセン」には敵わないけれど、ロンドンのデニッシュよりは美味しいので、ここ暫くの食料になってくれることだろう。


イェーテボリ、三度@イェーテボリ、スウェーデン

2010-05-27 23:00:00 | ヨーロッパ

イェーテボリ、三度。今回はGustavoがモーツァルトのC-minorミサを振るので。

コペンハーゲンから3時間半電車に揺られてイェーテボリに。夕方近くになって、お天気がとても良くなってきた。

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宿泊しているホテル近くの教会。街は丁度新緑が出揃い、美しい季節である。

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夕方のイェーテボリ-と言っても、既に21時を過ぎている。北欧の初夏は本当に日が長い。

面白いことに、この街の「流行」(?)は水兵服姿で街に繰り出すことらしい。彼らは昔の日本の暴走族よろしく、改造車やちょっと高級系の車に乗って街を走り抜け、バーに屯している。

最初はGustavoがこの街のオーケストラの主席指揮者をしている、という以外、何の興味もなかったイェーテボリだが、なぜこの小さな街が非常に高い文化水準を保っているのか、とても不思議になってきた。

2010-2011はGustavoがマラ6やブラ1(この日は先日Wigmore Hallで気に入ったクラリネット奏者Martin Frostとの競演もあり)を振るので、また戻ってくるに違いない。折角だから、街の歴史、文化史をちょっと紐解いてみようか、などと思う今日この頃である。


デニッシュ食べ比べ in コペンハーゲン@コペンハーゲン

2010-05-27 18:00:00 | ヨーロッパ

さて、無事コペンハーゲン市内に到着。「デニッシュを食べるぞ!」と思うも、時差ぼけに加え3時間睡眠で朝4時起き&フライトの疲れで、街歩きを始めるも、Hotel D'Angleterre(コペンハーゲンの5つ星ホテル)が目に入るや、ここで一休みを決定(相変わらず意志の弱い私)。

折角だから、と「何かデニッシュペストリーは食べられないかしら」とお願いをする。

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すると、デニッシュ(Spandauer)とクロワッサンが。

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その上、プチフールまで。これがまた美味しい!

朝から少々食べ過ぎのため、市内でのデニッシュはすべてお持ち帰りに。

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上の写真は、Frederiksberggade(目抜き通り-チボリ公園に程近い)沿いのLagkagehuset(http://www.lagkagehuset.dk/)。ここでもSpandauerを購入。

もう一件はトリアノン(http://www.trianon.dk/default.aspx)。ここは目抜き通りを少し脇に入るが、店の前に掲げられた看板がデニッシュペストリーの存在を報せてくれる。

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お腹いっぱい、だったはずが電車に乗り込むと程なくしてお腹がすいてくる。そこで2つのお店のペストリーを食べ比べ。

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左がトリアノン。見た目はLagkagehusetのほう(左)が良いが、食べたとき、鼻腔に抜ける香りはトリアノンに軍配が上がるか。本当はその場で食べないと、油が酸化して、味が落ちてしまうのである。。。

私をデニッシュペストリーの世界にいざなった、代々木八幡の「イェンセン」が懐かしい。一時期、ここへ寄るために30分早起きして毎日通った。「本場以上に美味しいものが食べられる東京」の一つの具体例である。


メトロ(空港-市街地) in コペンハーゲン@コペンハーゲン

2010-05-27 16:00:00 | ヨーロッパ

Gustavoのコンサートのためにイェーテボリへ向かう。ロンドンからイェーテボリへはSASが直行便を飛ばしているけれど、直前予約はあまりに高いことに気がついて、BAでコペンハーゲンへ飛び、コペンハーゲンからイェーテボリへ電車で向かうことにした。

コペンハーゲンを選んだ理由は、勿論その安さ(なぜかオスロやストックホルムへの便に比べて格安だった)のほかに、「デニッシュ」の故郷、コペンハーゲンでデニッシュ食べ比べをしてみたかったからである。

さて、コペンハーゲン空港。以前、ここでトランジットをした記憶があるが、相変わらず、コンパクトで、清潔感のある空港である。流石、北欧に近いだけあって、空港の内部にも木がふんだんに使われて、ちょっと北欧デザイン風である。

コペンハーゲンの空港は、市街地から比較的近い。地下鉄(メトロ)で15分。そこで、電車の時間まで3時間を、市街地で過ごすことに。地下鉄のチケットはメトロの入り口で購入できる。係員がいて、チケットの購入を助けてくれる。カードで購入可能だが、注意点はPINコードはカードを一旦挿入して引き抜いた後に入力するところ。

チケットは1時間有効。市街地(Kongens Nytorv-発音不明)まではZone 3とのこと。1日券などもあるようだが往復するだけなので単独チケットを購入。無人運転で、便も比較的頻繁にある(写真はメトロ内部)。

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30分もあれば空港まで戻れる-ま、でも念のため少し早めに空港に戻ろう、と駅へ戻ると、なんと誰かが電車のドアを開けたとかで、安全確認のため電車がストップしているという。10分程度で発車できるというが-微妙だ。

係員の方に伺って、別ルートも検討するが、結局空港行きのメトロが比較的スムーズに来たので当初の予定通り、メトロに乗り込み、無事電車に間に合った-コペンハーゲンも、北欧と同じく皆英語が達者だ。駅の係員の方の英語はとても綺麗だった。ロンドンに住んでも少しも英語が上手くならない私は深く反省した。


ヨーテボリ再訪@ヨーテボリ、スウェーデン

2010-02-25 23:00:00 | ヨーロッパ

ドゥダメルの演奏会-マーラー交響曲第9番-のためにヨーテボリ再訪を決定。全工程24時間という少々強行軍。

British Airwaysはロンドンからヨーテボリへの直行便を出していないので、今回はSASで。乗り込んでみると、なんとLA PhilのCEOであるDeboraが乗っているではないか。思わず挨拶に行ってしまう私。

ヨーテボリに着くと、外はかなりの雪。気温が高めのため、湿った大粒の雪だ。しかし、雪が珍しい私は(この冬はロンドンも大分降っているが、こんなに本格的な雪ではない)、ただただ見惚れてしまう。

切り立った崖に雪が積もっている様を見ると、ウィトゲンシュタインが隠遁したノルウェーの湖のほとりは、こんなだったのだろうか、と思う。また、頭の中には、シベリウスの交響曲が自然と流れる。

しかし、シベリウス=フィンランドなのに。ウィトゲンシュタインが隠遁したのはノルウェーなのに。ヨーロッパ人が、日本、中国、韓国の見分けがつかないのと同様、私にはスウェーデン、フィンランド、ノルウェーの区別が全然ついていない。

さて、ホテル。演奏会会場から少々遠かったかと反省。最初に案内された部屋が気に入らず、変えてもらう。ビジネスセンターへボーディングパスを印刷しに行こうと部屋を出ると、そこにはなんと、GustavoとDeboraらが。お仕事中だろうし、遠慮しようかな、と思っているとGustavoが「H~i!!」と相変わらずの笑顔で声を掛けてくれたので、挨拶。Devoraにも、先ほどはどうも、またLAにも伺います、と再度ご挨拶。

その後、演奏会会場横にある美術館で時間をつぶす。恐ろしく人気のない美術館である。今日はVan Dyckの絵の前に陣取って、マラ9を聴く。なんと豊かな時間だろう、こんな素晴らしい絵画の前で、一人思索に耽ることができるのだから。

さて、午後6時、美術館の閉館時間だ。演奏会場はちょうど開いたようだ。演奏会への期待と不安を心に抱きながら美術館を後にした。


幸せな日曜日@ベルリン

2010-01-31 18:30:00 | ヨーロッパ

ベルリン、2日目はのんびりと。朝はホテル、Hotel de Romeのプールで泳ぎ、スチームルームやサウナでリラックス。汗をかいたらお茶をいただいて、至福のひと時。

さて、昼食はベルリン恒例のFischers Fritz。

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今回も前菜は鰻。西洋わさびとフェンネルの香り、林檎の食感-素晴らしいの一言に尽きる。メインは相変わらず、食べ始めてから写真を撮っていないことに気がついたのでパス。

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デザートも、ほぼ定番化してしまったが、何度いただいても美味しいので良しとしよう。

この後、ようやく念願の美術館「Gemaldergalerie」へ向けて出発!ところが、実は途中に奇妙な美術館が30日からオープンしていて、そこにトラップされてしまった。人間や動物、昆虫などの動きに注目した美術館。参加型の美術館で子供も大人も楽しめる。解説もほぼすべて英語に訳されているのはありがたい。ブランデンブルク門からリッツカールトンホテル方向へ向かう通り沿いにある。屋上に奇妙なオブジェがあるのですぐにわかる(それで入ってみた美術館である)。

さて、ようやくGemaldergalerie。作品数も多いし、ボッティチェリ、レンブラント、フェルメール、ルーベンスの作品もある。ただし、照明が非常に悪い(ガラスが張ってあるので反射してよく見えない)、たとえばレンブラントであれば、レンブラント自身の筆とレンブラント工房によるものを区別して記載していないと思われる、さらにブリューゲルなどは折角の解説がドイツ語のみ、など改善の余地のある部分が多く見受けられた。ま、ドイツ語に関してはできない私が悪いのだが。

ちなみにこの美術館の8?のチケットで、近くにある他の美術館も訪れることができる。しかし、ここだけで時間も十分掛かるし、エネルギー消費量は相当である。私はとても次へ回る気持ちにはなれなかった。美術館見学は精神的な体力も含めて、体力勝負である。


貴重な体験@ベルリン

2010-01-30 21:30:00 | ヨーロッパ

先週の金曜日、イアン・ボストリッジの演奏会を聴きそびれたことは前にも触れたが、そのリハビリの一環として、土曜日にウィグモアホールでの演奏会に出かけた。いつもは一人で行くのだが、演目がカルテットだったこともあって、ヴァイオリンの先生をお誘いした。

プログラムを購入すると、中に他のコンサートの案内があり、演奏家の写真も載っていた。すると先生が「あ、彼と来週リハをするんだよ」と仰る。何?彼と??かなり有名なヴィオラ弾きで、先日クイーンエリザベスホールで聴いて魅せられてしまった方である。私がよほど羨ましそうだったのか、「何だったら、来る?聞いてみるよ」。なんていい人なんだろう。そして厚かましい私は勿論お願いをしたのであった。

翌日早速okとの返事があった。ぐぐってみると、相当レベルの高いカルテットになりそうだ。しかし、先週のこともあり、当日彼らに会うまで、本当にリハを見学できるのかとても心配だった。

さて、土曜日、雪に覆われたベルリン。先生のお兄様のリハーサル室にて。ファーストは多分ガルネリ(本人に聞きそびれたので正確には不明)、セカンドはガダニーニ、ヴィオラはストラド、チェロはロジェッリと楽器だけでも大変豪華な取り揃え。

リハが始まる。まずはブラームスの五重奏から。ピアノが欠席のため、ピアノパートは誰かが歌う(主にヴィオラとファースト担当)。弾きなれている曲なのだろう、結構いい加減に合わせているときもあるが(殆どやんちゃ坊主4人である)、本気になるとすごい。これだけの楽器とそれを弾きこなす人たちだ。かなり広く天井も高い部屋が音で満たされる。特に目当てのヴィオラ弾きの音。まるでチェロのようだ。ヴィオラの音が部屋を共鳴体として立ち上がった瞬間があって心底驚いた。

最後に少しだけ、ショスタコの四重奏曲第八番。彼らの演奏した第二楽章が今まで聴いたどの演奏よりも気に入った。本番もこの調子で「炸裂」して欲しい。一方、第三楽章は具体的にこうして欲しい、ということがたくさんあった。ああ、自分も音楽を作る立場だったらどんなに良いだろう!!

演奏会だけを見ても、誰が音楽作りをリードしたか理解できることもあろう。しかし、こうして製作過程を見ると、誰がどのように貢献しているか、また彼らの人間関係がどうなっているのかが手に取るようにわかる。それを知って音楽を聴くことはあるいは邪道かもしれないが、非常に面白かった。

演奏も素晴らしかったが、4人が楽しそうに音楽作りに関わることが、何よりも素晴らしかった。常々一流の演奏家は人間としても一流であると思うが、彼らも将来そうなって行く素質が十分にある。自分の仕事も、こんな風にお互い尊敬しあいながら、楽しく作業ができているか?と問わずにはいられなかった。


パテック・フィリップ美術館@ジュネーブ

2009-07-31 22:00:00 | ヨーロッパ

カプソン&ティボーテの楽屋で油を売っていたばかりに、電車を逃してしまった。これでは、ジュネーブでパテック・フィリップ美術館へ寄れない!とLe Chable駅の売店のおばさんにお願いしてタクシーを呼んでもらう。気のいいおじさん、時計を指差して13時45分にはMartigny駅に着く、飛ばすから大丈夫!と請合ってくれた。が、こういうときに限って、目の前にのろのろ運転の大型トラック。あと2分、で何とかジュネーブ空港行きInter Regionに間に合った。

ジュネーブ駅で途中下車。タクシーで5分程度でパテック・フィリップ美術館に到着。

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荷物はすべて地下のコインロッカー(5フラン硬貨が必要。お金は戻る)へ。映画がある、というが、これは見る必要がなかった。3階から階を下りながらいろいろな時計を見る。ここの美術館へ来れば、他の時計美術館を見なくても良いのではないか、と思うほど素晴らしいコレクション。勿論基本的にパテック・フィリップの時計しかないが。

パテック・フィリップで貰ったカタログで見ていた時計を直接目で見ることができ、またその多くが写真の通り美しいことがわかって感動的だった。エナメルのブルー、ダイヤモンド、繊細な金細工-思わずため息が漏れる。

一方、最近の時計に関しては、残念なことに、と言うべきか、幸いなことに、と言うべきか、今自分が所有している時計以上に欲しいと思う腕時計は見つからなかった。

音楽にしても、時計にしても、こんなにも素晴らしいものの前に、自分は一体何ができているのか、深く考え込んでしまった。幸せなような、ちょっと辛いような、複雑な心境。

ジュネーブの街自体も、なかなか素敵だ。今度は2時間だけでなく、もう少し長く滞在したいものである。