Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

Gustavo in Munich 2 - City Noir

2015-06-06 21:00:00 | Gustavo Dudamel

Gustavo in Munich 2日目。プログラムは昨日と同じ。

 
外出先から一旦ホテルに帰って出掛けたところ、
ホテル前にタクシーがなく、到着が開演時間1分後。
昨日は5分以上遅れて始まったのに、今日はもうロビーに人が居ない。
ホールからチューニングの音が響いている。
チケット切りのお姉さん(このホールでは座席への各ドアのところでチケットを切る)は
何でもないかのように入れてくれたのだが、
なんとホールは既にチューニングも終わり、皆指揮者が入ってくるのを待っている状態。
ここで最前列の席まで階段を下りるのは勇気が要るがやむを得まい。
昨日と違ってど真ん中でないことが救い。
ど真ん中だったらそのまま振って、という感じ。ごめんなさい!
 
席に着くとほぼ同時にGustavoが入って来る。
拍手をして恥ずかしさを紛らわすも、走ったことと恥ずかしさで心拍数は100を超えている。
従って最初の数分のCity Noirに関する記憶はないけれど、
どうやら、ようやく自分の脳みそがCity Noirを認識し始めたらしい。
これまでごちゃごちゃとしか聞こえていなかった音楽が、
心地よく響いていることに気付く。
春祭みたい、と思ったり、バーンスタインみたい、と思ったり。
雨に煙る街が見える。とても絵画的な音楽に思えて来た。
 
やはりこういう曲は何度か聴かなくては私にはだめなのだろう。
聴いているうちに脳が曲を認識して来る、というか。
スーパーで流行りの曲を何度もリフレインされるうちに自然と覚えてしまうのと同じだわ。
馴染む、親しむことの大切さ(マーケティングの大切さ?)を感じる。
 
後半のベートーベン、
こちらは、昨日と同様、優しい7番。
特に第2楽章は、ため息のような、すすり泣きのような。
Vnが弓に入れる力を最小限にして、浮かすように弓を動かすにので、
そんな風に聞こえるのか(右腕しんどそう、と思うが、プロは平気なのか?)。
テンポ的には昨日ほど遅い訳でもなく、
第3、4楽章は元来のの突っ走り気味の速度。
最後、コントラバスのお姉さんは笑いながら弾いていた。
ああ、本当にGustavoの演奏会は聴いている人も、弾いている人も、
振っている人も、皆笑顔で嬉しくなってしまう。
 
でも、会場は意外とあっさり、帰途を急ぐ人が多かった。
雨が降りそうだったからかしら?(今外からは雷鳴が聞こえる)
そう言う自分も、今日はすぐにタクシーでホテルへ。
気に入らなかった訳では全くなく、お手紙でも書きたい気分だったので。