アメリカでこのプログラムをGustavoがどう指揮をするのか、とても楽しみにしていた。残念ながら前半を聞き逃してしまったが、後半のバーンスタインを聴けるのは嬉しい。
カーネギーホールに来るのは初めてなので、まずは音響にびっくりした。金管が良く響く。全体的に響く感じだが、特に管楽器、金管。これはアメリカ人が好きそうな音-きらびやかな音-だと思った。そして、弦の音もふくよかに聴こえる。
バーンスタインでは、トロンボーンがお気に入り。彼はこの間のルツェルンの時も良かった。Gustavoは父親がトロンボーン奏者だったし、本人も奏者になりたかったそうだから、トロンボーンが上手いと特に嬉しいに違いない。あとはフルートのトップが上手いのと、オーボエのトップが知り合いに似ているので、ついつい見てしまう。
亡き王女のためのパヴァーヌ。すみません、ウィーンフィル。私はこのホルン奏者に納得できません(ルツェルンとNY、2回とも同じように半音下から入るので、思わずそう吹くべきなのかとスコアを確認してしまった)。ルツェルンとNYの間にウィーンで同じ演目の演奏会があったはずだけれど、その時はちゃんと吹けていたのだろうか?
最後はボレロ。このスネアドラムの音だけ、なぜかこの間のルツェルンの方がはっきりしていた気がする。そのために、スネアドラムとそのほかの楽器のバランスが今ひとつ。でも、最後はどんどん盛り上がっていって(スネアドラムが2台になるところ、2人の息がぴったり合って-セカンドがファーストの腕の動きを見て合わせているのが良くわかった-素敵だった)、Gustavoの運動神経良い指揮も会場を魅了し、大拍手で終了。
アンコールは今回こそピチカートポルカ。何が面白いのかよくわからないけれど、出だしで会場から笑いが漏れていた。