サロネンが先日のArvo Partの交響曲第4番「ロサンゼルス」を振る、というので、Gustavoの前のLAフィル音楽監督であるサロネンということに興味を覚え行ってみた。
音楽から特別に何かを想起してほしくて曲を作るわけではない、といっていた作曲家も居たが、「ロサンゼルス」と標題が付くからにはなんらかの関係があるのだろうが-印象としては砂漠のような荒涼とした大地に日が昇る、あるいは黄昏が訪れる、といった感じで、先日訪れたロサンゼルス市街地とはちょっと違った印象。
後半はラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲。左手だけで弾いているなんて信じられない。しかし、このひどく派手な感じは、ヴィトゲンシュタインのイメージと恐ろしくかけ離れている-勿論、ヴィトゲンシュタインといっても、哲学者本人ではなくそのお兄さんだが。
しかしやはりWikiを見ると、ヴィトゲンシュタイン兄はこの曲が気に入らなかったらしい。弾けなかったから悔しいのかも、という見方もできるけれど、ヴィトゲンシュタインっぽくないことは確かだ。
最後はスクリャービン。全体的に派手な曲が多かった。ちょっと疲れたかな。