Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

Lost in translation

2007-09-06 08:45:17 | イギリス

夜は危険だから、と家の中で過ごすことに。友人が、「Lost in translation」のDVDを用意してくれていた。何時も外国の方にお目に掛かると、話のきっかけとして引用していた映画。大好きでよく最上階のBarに行っていたPark Hyattが舞台に使われている映画。外国人にとって日本という国がどのように見えているのか良く分かって勉強になる。日本人はおそらく主張が下手なのだろう。外国人と同じことをしても、変に誤解されているような気がする。意図的に描いているにせよ、日本を知っているはずの人間が作る映画がこれである。一般の外国人が日本ではまだ袴や着物を着ていると思っても不思議はないと思う。

RLの発音間違いが何度もクローズアップされる。確かに、学校などに居るときには、ゆっくり考えているから「RLは大丈夫」なんて思ってしまうけれど(どちらかといえばBVのほうが苦手だ)、確かに実践になって勢い良く話し始めると、RLを間違えることがままある。

映画としてはどうということもないが、新宿が懐かしい。最後にPark Hyattに行ったとき、東京の街は活き活きとしていて美しいと思ったことを思い出した。新しくリッツカールトンもできたけれど、高層ビル群までの距離があるので、私はPark Hyattからの夜景が好き。それに、いろいろな思い出もあるし。。。

あー、あそこに生きていたのだなぁ。


Swansea

2007-09-06 08:36:57 | イギリス

日本で知り合った友人のお母様が英国人で、今もSwanseaという街に住んでいると言う。その友人が10日間ほど英国へ里帰りするというので、Swanseaにお邪魔することとなった。SwanseaへはPaddingtonから電車で3時間ほど。海沿いのとても美しい街だった。

駅に降り立つと、友人が待っていてくれた。折角だから街を見ようと、街の中を通ってバス乗り場の先のタクシー乗り場へ。繁華街は広い歩行者天国のようになっていて、フランスのLyonを小さくした感じ。お天気が良いからか、こぢんまりとした街はところどころに花も植えられて、とてもかわいらしい。しかしながら、こんなにかわいらしい街なのに、夜になると暴力沙汰が絶えず、街には出られないんだと言われる。悲しいことだ。

タクシーで友人宅へ。友人宅は小高い丘の中腹にあって、湾が一望に見渡せる。荷物を置いて、再びタクシーでヨットハーバーへ。そこにあるイタリアンで軽い昼食。イタリア系の家族が経営するというイタリアンだったが、こんな小さな街(後から聞いたところによると人口25万人とのこと)で、英国にきて始めてまともなイタリアンを食べた。ペンネアラビアータだったが、きちんとアルデンテ、またゆでたてのあつあつだった。

食事の後は、砂浜に沿って1km、あるいはもう少し歩く。ちょっと湘南海岸みたい。気温は25度を超えていて、直射日光を浴びると、かなり暑い。砂浜に人が少ないのがとても不思議だ。海水が冷たいのか、泳いでいる人はほとんど居ない。途中でバスに乗り、MumblesというSwanseaの観光地へ行く。古い城跡もあったが、ここの名物はアイスクリーム、とのことで、海辺のカフェテリアでアフォガードをいただく。これもあっさりめのアイスクリームだったが、とても美味しかった。今日はイタリアデーだ。

再びバスに乗って、Swanseaの中心部へ。今度は友人のお祖母様のご自宅へお邪魔する。82歳とのことであったが、とてもかわいらしいお祖母様。集めておられるロイヤルドルトンの陶器の人形コレクションや、刺繍の数々を披露していただいた。彼女の家の付近は、あまり治安の良くない地域になってしまったとのこと。家から見る向こうの丘の風景や花の植えられた彼女の庭などを見ているととてもそんな風には思えないのだけれど。。。英国も難しい。

夜、友人宅に戻る。鶏肉のホワイトソース煮レモン風味とワイルドライスが供される。ワイルドライスもキノコやナッツと和えられ、さらにレモン&オレンジの絞り汁が入っているとか。以前食したThe Georgian Clubの一皿を思い出す。柑橘類のためか意外と軽い。美味しくて、ついついお代わりをしてしまう。友人も久しぶりのお母様の手料理に、何時もより沢山食べているような感じ。しかし、こんなに食べてもデザートは別腹、これもお母様手作りのレア(というよりはクリーム)チーズケーキをしっかり頂き、すっかり満足。ちなみに、このチーズケーキは朝食としてもいただいた。私が朝食は甘いものがよいのでチーズケーキが食べたい、といったら、友人も友人のお母様もひどく驚いていた。でも彼らだってトーストにバターとジャムを塗っているのである。何が違うの?と思ってしまう私だった。

翌朝、出発までの時間、近所を散歩。なんだか実家の近くの山を歩いているみたい。向こうの丘陵地帯が見渡せ、とてもきれい。もう1日あったら、サンドウィッチを持ってピクニックしたい気分だ。本当に素敵な街だった。またいつか訪れたい街。友人が海岸沿いにでも別荘を買ってくれたら、いつでも遊びにこられるのに。。。


ランチ

2007-09-06 08:33:30 | イギリス

もともと引越しは土曜日の予定だったので、日曜日は会社の友人宅で、料理自慢の友人の旦那さんのお食事を頂く予定になっていた。Paddingtonの駅で花束を買って、早速待ち合わせ場所へ急ぐ。待ち合わせ場所から車で15分ほど、Old Windsorという街の一角に彼女の家はあった。まだ改装中、と言うことであるが、とても素敵な家だ。アメリカの話としては聞いていたが、英国でも購入した家を改装して価値を上げ、それを売却しさらに素敵な家を購入してゆく、彼女もそれを狙っているとのこと。インテリアデザイナーになりたかった、というだけのことはある。色彩感覚もデザイン感覚もとても優れている。

キッチンに案内されると、既に良い匂いが漂っている。鶏のロースト、ミートローフのようなもの、ジャガイモのロースト、人参、キャベツ、さらに名前はわからないが根菜が付け合せ。鶏は胸肉と腿肉の両方を欲張っていただいてしまった。これに自家製のグレービーソースをかける。美味しい!鶏の胸肉はあまり好きじゃないと思っていたら、ParisRitzホテルで頂いたような、非常にしっとりとした胸肉で、日本の鶏肉と全く違う。腿肉にも負けない美味しさ。友人が「胸肉が良い!」と言った理由が分かった。また、ミートローフは香りからして「餃子の中身」のようだったのだけれど、頂いてもやっぱり餃子の中身のようで、日本人には懐かしく、とても好きな味。ジャガイモも大好き、人参もキャベツも甘みがあって、とても美味しい。。。一体誰が英国料理は美味しくない、なんていったのか知らん?こんなに美味しいのに!

お腹いっぱいいただいた後は、旦那さんがフットボールの試合を見る、というので、友人と私はWindsorへお買い物に。新しいflatの匂いが気になるので、香りのある蝋燭がほしい、と思っていたところ、手ごろな値段でかなり大きな、しかも大好きなMuskの香りの蝋燭を発見!4本も購入してしまった。1500gくらいはある、かなり立派な蝋燭。持ち帰るのがちょっと大変だった。

お買い物の後、再びOld Windsorの友人宅へ。フットボールの試合を見ながらおしゃべり。楽しい時間はあっという間に過ぎてゆく。今度は特製チーズケーキを持ってきますよ!と言ってお別れ。でも旦那さんはお料理、お菓子作りなんでもござれ、チーズケーキも十八番の一つ、とのことで私の出る幕は無いかも。

家に帰って蝋燭を早速ともしてみる。明るい電灯の嫌いな私は、部屋の電気をことごとく消し、蝋燭の光の中で引越し荷物の片づけをした。気に入らない家具は収納に仕舞い、かなり清々した!これでピアノも置ける。月曜日に早速業者に連絡をしよう。。。いろいろあったけれど、楽しい、結果としては良い一日だった。さて、火の元に注意して寝るとしよう。


お引越し

2007-09-06 08:30:56 | イギリス

ついに引越し当日。外は雨が降っている。8時に業者が来るというので、待っているが来ない。。。あー、いやな予感。業者の電話番号を控えておくのを忘れた。いまさらコンピュータをネットに繋ぐのも面倒だ。ま、そのうちに来るだろうから、ゴミ出しでもしておこうかしらん。。。

と思ったのが間違いの元。ゴミを玄関の外に出した、そのとき、ドアが閉まった。あ~。一瞬血の気が引く。ここの玄関はホテルのドアと同じ。鍵を持っていないと開かないのだ!郵便受けから中を見ると、ソファの上に鍵や携帯などの入ったバッグが鎮座しているのが見える。。。見えてもね。。。

そのうち業者がやってくる。事情を説明して、業者を委託した会社の誰かに連絡が取れないかと聞くが、業者も会社の連絡先が分からないと言う。鍵専門の業者に依頼しよう、と言う話になり、一応お願いするが、日曜ということもあって連絡がとれないのか、引越し業者のお兄さんが近所の人に声をかけ始めた。下の階から開いている窓を伝って入れないか、と考えているらしい。しかし、勿論そんなに簡単なはずが無い。

と、ふと妙案が浮かんだ。郵便受けの隙間から鍵を開けるのである。その道具として浮かんだのは「おたま(レードル)」だった。これを内側の鍵の部分に引っ掛けるのだ。下の階のお兄さん(長身で格好良い人だった!)の家へ行き「レードルを貸してください」というと、勿論良いけれど、プラスチック製なんだ、とのこと。お兄さんは親切にも、中へ入って好きなものを持ってゆくと良いよ、と言ってくれた。そこで、お言葉に甘えて台所へ行くと、ある道具が目に入った。泡立て器である!

早速郵便受けに泡立て器を突っ込んで、引き金状になってそこにあるはずの鍵に引っ掛けるようにして引っ張ってみる。1回目。。。何も引っかからない、2回目、3回目。。。あ、手ごたえがある。できるだけ慎重に引っ張りながらドアを押してみると。。。開いた!!

家族はこのWindsorの家に来たとき、「この家には妖精がいるんじゃないの?」と言っていた。確かに居たのかもしれない。でも、かなりいたずら好きな妖精だったのではないかしらん。。。なんて、私がかなり間抜けだった、というだけのことだわね。

こうして無事荷物はすべて運び出された。雨の降る中、片方のワイパーが動かない中型トラックでLondonへ。新しい住まいへ、今となってはなかなか愉快な(?)滑り出しだった。