ブティックを経営している友人がいきなり「銀座に行きたい」と言い出した。
今日は日曜日、アルバイトさんもいない。
「店はどーするの?」と聞くと「一時、閉鎖」という。
で、私たちはタクシーを拾い、即座に銀座の街に降り立った。
雨の銀座でも、銀座だ。
子供の頃からいきつけている銀座は高級な遊び場や公園のように私には映る。
だって、歩いているだけで楽しい気分に浸れるのだから。
はじめに言っておくが、私たちはブランド志向ではない。
ただ、プラダやZARAやマックスマーラーなどひとしきり「チェック」し、
今の人たちの「動向」の把握に努めることにした。
が、やはりブランドだ。高級品だ。
(ZARAは違うが)
目の前の商品はまるで宝石箱から飛び出してきたように、
きらきらとまばゆく、私たち女の心理を一気につかむ魔物だと思った。
ZARAでワンピースを買ってもらい、アディダスではセールでもあり、
フィットネス用の上下、ニットカバンをプレゼントしてもらった。
付き合ったお礼と今後のビジネスへの先払いだそうだ。怖い(笑
資生堂パーラーでアフタヌーンティーを楽しみ、ビジネスの話に花が咲いた。
彼女は北京でブティックとカフェを経営している。
東京では小さなブティックだけだが、女社長は今後、NYのあるブランド下着を輸入し、
私は小遣い稼ぎにバイヤーに抜擢させようとしている魂胆だ。
東京ーニューヨークー北京、なにかがつながっていく感覚がする。
そのなにかは今はよくみえないが、
他者のために優しいビジネスは私たちにとってもそうであろうと実感する。