(つづき)
自ら“飛べない”と告げたあと“飛びたい”という合鴨の矛盾した話に返す言葉なく黙っていると…
合鴨は沈黙に耐え兼ねて また話しはじめた。
「鳥として生まれたのですから、飛んでみたいのです。
もちろん飛べない鳥が数多くいる事は知ってます。
…けれどワタシたちは“飛べた”可能性があったにも関わらず“飛べなく”なったのです。
それが悔しい…悔しいのです。
どうか望みを聞いていただけませんか?」
望みを聞いてくれといっても、僕は神様でもなければ獣医や飛行機のパイロットでもない。
「僕じゃ 力になれないよ…」
そう告げると、合鴨が落胆するのがはっきりわかった。
「でも…とびきり高いトコロへ案内する事は出来るかもしれない」
僕はある事を思いついた。
(つづく)
自ら“飛べない”と告げたあと“飛びたい”という合鴨の矛盾した話に返す言葉なく黙っていると…
合鴨は沈黙に耐え兼ねて また話しはじめた。
「鳥として生まれたのですから、飛んでみたいのです。
もちろん飛べない鳥が数多くいる事は知ってます。
…けれどワタシたちは“飛べた”可能性があったにも関わらず“飛べなく”なったのです。
それが悔しい…悔しいのです。
どうか望みを聞いていただけませんか?」
望みを聞いてくれといっても、僕は神様でもなければ獣医や飛行機のパイロットでもない。
「僕じゃ 力になれないよ…」
そう告げると、合鴨が落胆するのがはっきりわかった。
「でも…とびきり高いトコロへ案内する事は出来るかもしれない」
僕はある事を思いついた。
(つづく)