(つづき)
裏庭から田んぼに出て、草を刈ったばかりの畦道を北に向かう。
ゆるやかな風がイネの上を通り サラサラという優しい音とともにゆるやかな波を作る。
その風を背中に受けて、歩くスピードはどんどん上がり、いつしか小走りになっていた。
畦道から農道へ出て、農道から幹線道路へ出る。
この時期、毎晩のように出没する暴走族も こんな時間までは起きてられないらしく、僕ら以外は誰もいない。
全てが寝静まった道を合鴨とともに走り抜ける。
気まぐれ営業の酒屋を通り過ぎ、三差路にあるポストを右に曲がると消防団の先輩であるIさんの自宅がある。
(つづく)
裏庭から田んぼに出て、草を刈ったばかりの畦道を北に向かう。
ゆるやかな風がイネの上を通り サラサラという優しい音とともにゆるやかな波を作る。
その風を背中に受けて、歩くスピードはどんどん上がり、いつしか小走りになっていた。
畦道から農道へ出て、農道から幹線道路へ出る。
この時期、毎晩のように出没する暴走族も こんな時間までは起きてられないらしく、僕ら以外は誰もいない。
全てが寝静まった道を合鴨とともに走り抜ける。
気まぐれ営業の酒屋を通り過ぎ、三差路にあるポストを右に曲がると消防団の先輩であるIさんの自宅がある。
(つづく)