くる しいひとの くるしいことへの 感受性は
たのしいひとのたのしいことへの感受性は
うれしいひとの うれし いことへの感受性は
かなし いひとのかなしいことへの感受性は
瓶 缶の分別よりも深く険し くて敏にして 鈍
きのうの朝刊の栃木の知的障害者の冤罪の
コラム記事の 「迎合的な特性」 の烙印の朝
──────
わたしはことしの春あいらしい蕾を見た
光につつまれた秘やかな白
電車がくる
立ち上がる
ああドクダミなんだ。
ことばが色をかえる
ところでくらいというのは光を含む
くらいのは好き
猫は嫌い光もにがて
猫の写真は好き光も写真が好き
ホームシックってたうたうわからなかった。
ホームで浮かぶ
緑に浮かぶホーム
ついていってしまうのか
みんなみんな
ついていってしまうといい
そして振り返ってほしいだけ
甘く
きょうの行き違いに没むこころに
閃く擦過傷なでじゃぶは
甘く
何が
たぶん風ぐらいのもの
夕日のうえに睡くたゆたう
たのしいひとのたのしいことへの感受性は
うれしいひとの うれし いことへの感受性は
かなし いひとのかなしいことへの感受性は
瓶 缶の分別よりも深く険し くて敏にして 鈍
きのうの朝刊の栃木の知的障害者の冤罪の
コラム記事の 「迎合的な特性」 の烙印の朝
──────
わたしはことしの春あいらしい蕾を見た
光につつまれた秘やかな白
電車がくる
立ち上がる
ああドクダミなんだ。
ことばが色をかえる
ところでくらいというのは光を含む
くらいのは好き
猫は嫌い光もにがて
猫の写真は好き光も写真が好き
ホームシックってたうたうわからなかった。
ホームで浮かぶ
緑に浮かぶホーム
ついていってしまうのか
みんなみんな
ついていってしまうといい
そして振り返ってほしいだけ
甘く
きょうの行き違いに没むこころに
閃く擦過傷なでじゃぶは
甘く
何が
たぶん風ぐらいのもの
夕日のうえに睡くたゆたう