読むのが苦手だからだ。まずはそれだ。それにしても残念だ。一主要人物の一視点が自分の裏返し近似値で気にはなっているのに読み進めなくなった。いっそのこと村上春樹の本だと思えればよかったがそれもまた、まったく無理だ。
はやりうたで他曲のフレーズや歌い手の何かと似ているとその印象が妙に気になって耳にするたびにそこに思いが行ってしまうことはとてもよくあるのだが、うたは勝手にどんどん往ってしまう。本はそうはいかない。別の世界だと言い聞かせるほど似ていることが気になってくる。はじめてのことだけどたぶんびょうへき。