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映画の教養講座のために、心に残る新旧作品をもう一度見たり、調べたりしているうちに、映画はやっぱり凄いもんだと、改めて感動している。
「温故知新」、まさに古い映画をたずねて新しい映画の素晴らしさも教わるわけだ。
そんな意味から、5月31日公開の『イノセント・ガーデン』は、37年前のブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』(1976)のホラーと一昨年、ナタリー・ポートマンにオスカーを与えた妄想、パラノイアのバレリーナ物語「ブラックスワン」を彷彿させた。
『イノセント・ガーデン』の監督は、韓国のパク・チュヌク。あの『オールドボーイ』の鬼才。そこにハリウッドのリドリー・スコット、故トニー・スコット(なんで自殺しちゃったんだろう?寂しい)が絡んでいるから、韓国とハリウッドテイストが絶妙に混ざり合い、かなりエキセントリックでかなり洗練されたサイコミステリーが誕生したのかもしれない。
丘の上の豪邸に住むふ少女役を若手のミア・ワシコウスカ、その母役が二コール・キッドマン。
この豪邸の中で日々起こる不気味な出来事。ホラーというジャンルでくくると、ホラーアレルギーの人は見たくないかもしれないが、この作品は、人間の犯罪心理の探求と、それを背負ってしまった少女の悲しい性を描いている。
何より、新星、ミア・ワシコウスカの卓越した演技は、御大ニコール・キッドマンを食う勢い。
ただただ、驚嘆!!!
5月31日から公開
【監督】パク・チュヌク
【出演】ミア・ワシコウスカ ニコール・キッドマン