それにしても、レオナルド・ディカプリオはつくづくオスカーに縁のない俳優だと思う。「ディパーテッド」では監督のマーチン・スコッセシが初監督賞を取り、「ブラッド・ダイヤモンド」では主演男優賞にノミネートされたにも関わらず、「ラストキング・オブ・スコットランド」のアミン大統領を演じたフォレスト・ウィッテカーにオスカー像を奪われた。
今までディカプリオが出演した映画の中で、好きな作品はもちろん「タイタニック」。そしてちょっと地味ではあるが、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」だった。もっと時代を遡ればロバート・デ・ニーロと共演した「ボーイズ・ライフ」や「ギルバート・グレイブ」も気に入っている。
今回の「ブラッド・ダイヤモンド」はその中でも群を抜いていい作品だったので、今度こそオスカーはレオだとばかり思っていた。しかし世の中は甘くはない。今回も外した。
「ブラッド・ダイヤモンド」は、アフリカの内戦を舞台にとてつもない巨大なピンクのダイヤモンドをめぐるサスペンスでもあり、ラブロマンスだった。
ダイヤモンド鉱山で強制労働を強いられていたジャイモン・フンスーとディカプリオの友情にも涙が溢れた。ジャイモン・フンスーがRUFに息子を略奪され、その息子がマインドコントロールされ、残虐な少年兵に変わっていたシーンに、いつの時代でも戦争に巻き込まれるのは子供である現実に強い憤りを感じていた。
アフリカの難民の悲惨な現実が目の前に広がり、心が痛みっぱなしだった。ゆえにこの作品はアフリカの内戦や難民の現状を知る上でも貴重でジャーナリスティックな作品でもある。
女性ジャーナリスト、ジェニファー・コネリーとレオの純愛は、「タイタニック」のジャックを思わせた。何よりもディカプリオがレオ様という茶番のアイドルから、立派なレオナルド・ディカプリオという一人の性格俳優に変わっていたことに感激していた。その成長ぶりに、ディカプリオファンの私は歓喜した。無冠の帝王でもまんざら悪くない。ハリウッドバビロンは一般常識では計り知れない未知の世界だから。
監督: エドワード・ズウィック
キャスト: レオナルド・ディカプリオ、ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリー
公開 4月7日から
配給 ワーナーブラザース
今までディカプリオが出演した映画の中で、好きな作品はもちろん「タイタニック」。そしてちょっと地味ではあるが、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」だった。もっと時代を遡ればロバート・デ・ニーロと共演した「ボーイズ・ライフ」や「ギルバート・グレイブ」も気に入っている。
今回の「ブラッド・ダイヤモンド」はその中でも群を抜いていい作品だったので、今度こそオスカーはレオだとばかり思っていた。しかし世の中は甘くはない。今回も外した。
「ブラッド・ダイヤモンド」は、アフリカの内戦を舞台にとてつもない巨大なピンクのダイヤモンドをめぐるサスペンスでもあり、ラブロマンスだった。
ダイヤモンド鉱山で強制労働を強いられていたジャイモン・フンスーとディカプリオの友情にも涙が溢れた。ジャイモン・フンスーがRUFに息子を略奪され、その息子がマインドコントロールされ、残虐な少年兵に変わっていたシーンに、いつの時代でも戦争に巻き込まれるのは子供である現実に強い憤りを感じていた。
アフリカの難民の悲惨な現実が目の前に広がり、心が痛みっぱなしだった。ゆえにこの作品はアフリカの内戦や難民の現状を知る上でも貴重でジャーナリスティックな作品でもある。
女性ジャーナリスト、ジェニファー・コネリーとレオの純愛は、「タイタニック」のジャックを思わせた。何よりもディカプリオがレオ様という茶番のアイドルから、立派なレオナルド・ディカプリオという一人の性格俳優に変わっていたことに感激していた。その成長ぶりに、ディカプリオファンの私は歓喜した。無冠の帝王でもまんざら悪くない。ハリウッドバビロンは一般常識では計り知れない未知の世界だから。
監督: エドワード・ズウィック
キャスト: レオナルド・ディカプリオ、ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリー
公開 4月7日から
配給 ワーナーブラザース