マリリンの映画日記

エッセイスト瀧澤陽子の映画ブログです!新作映画からオールドムービーまで幅広く綴っております。

最高の人生の見つけ方

2008年04月26日 | 映画
待ってましたのキャスティングだ!

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンはこの作品で初共演だそうだ。いつかはこのハリウッド屈指の性格俳優の競演を望んでいた私は、このキャスティングだけで、もう大満足だった。

しかも、「ガンで余命6ヶ月」と宣告された大金持ちの実業家をジャック・ニコルソンが、しがない自動車整備工をモーガン・フリーマンが演じている。うーん、なるほど。これもまた、してやったり。ジャックにはお金や女のHな香りがぴったりだが、フリーマンにはそれが似合わない。

さて、余命6ヶ月という共通の運命を背負った二人はどうするか?

なんと、人生でやり残したことを全うするために、豪華な世界旅行に出かける。もちろん、この費用は超大金持ちのジャック・ニコルソンの驕り。

そして、人生の最後でこの二人が見つけたものは…。

 映画は病む人悩む人の救世主だと、思いっきり崇拝している私にとって、待望の傑作がゴールデンウィークを席捲する。

 何度も、書いているが、コメディの神様、チャーリー・チャップリンのある作品のエピソードを追加、上乗せする。

 ある日、家族もお金もなく、病気のために、自殺を決意した男性が、この世の見納めに、活動写真(これ、昔の映画の呼び名)を見ようと映画館に入る。この男性は、映画を見終えたら、どうやって死のうかと考えていた。しかし、目の前のスクリーンに登場する人物が自分以上に不幸であるにも関わらず、前向きに闘い、生きていく姿に感動して、男性は自殺を思いとどまった。

 これこそ、チャーリー・チャップリンの作品なのだ。


このエピソードと匹敵するのが「最高の人生の見つけ方」だ。私はこの作品で、全ての迷いを吹っ切った。ウジウジ考えるのを止めた!老後の資金のために、水道代やガス代をケチるのを止めた!

 明日は明日の風が吹く!!!!!!今日できることは今日のうちに!!!!

 そう!人間はどんな状況でもポジティブに明るく生きていこう!そうすれば、どんな人にも最高の人生が待っているのだ。

 監督はロブ・ライナー。傑作「スタンド・バイ・ミー」を世に送り出した監督だ。14年ぶりのジャック・ニコルソンと共に、30日に来日し、記者会見が行われる。しかし、私用で会見にいけない。残念でたまらない。




最高の人生の見つけかた公式サイト

監督 ロブ・ライナー
出演 ジャック・ニコルソン モーガン・フリーマン
配給 ワーナー・ブラザース
公開 5月10日より 全国ロードショー

「R-40指定の女性映画」鑑賞のススメ

2008年04月07日 | 映画
またまた宣伝です!


4月7日発売の「GRACE(グレース)」5月号の特集ページ「40代は親孝行適齢期」の中の映画コーナーに「R-40指定の女性映画鑑賞のススメ」というタイトルで映画コラムを見開き2ページに渡り、書いております。

新旧問わず、親子の愛情、確執をテーマにした8作の名作を扱っております。ここに登場してくれる作品は、私の人生に栄養とエキスと励ましを与えてくれた作品ばかりです。

その中でも、メインの2作はメリル・ストリーブ、レニー・セルヴィガー主演の「母の眠り」とヘンリーフォンダ、ジェーン・フォンダ主演の「黄昏」です。「黄昏」は映画論だけでなく、実親子であった、ハリウッド屈指の大スターヘンリー・フォンダ、ジェーン・フォンダ親子の実生活の確執にも触れております。このエピソードにも涙が誘われます。

その他に、映画ライター・瀧澤陽子のお薦めの「泣ける親子映画」として、

「恋人たちの食卓」アン・リー監督
「マグノリアの花たち」ハーバード・ロス監督
「スタンドアップ」ニキ・カーロ監督
「秋刀魚の味」小津安二郎監督
「やさしい嘘」ジュリー・ベルトゥチェリ監督
「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」カーリー・クーリー監督

のご紹介もしております。

ぜひとも、ご覧いただけると幸いです!

詳細はグレース公式サイト
です!