「痛切なる1970年代へのアイロニーとオマージュ!!!」
『ダークシャドウ』を見終えて、強くこう思った。ティム・バートン監督、ジョニー・デップがタッグを組んだ最近作で、私は『ダークシャドウ』が最高の出来栄えだと思った。
バンパイアーを演じるジョニー・デップ。今回こそ、この主人公を演じるのはジョニー以外の他にだれがいようか?
200年ぶりに蘇ったバンパイア。時は1970年代のアメリカ。ベトナム戦争、ヒッピー、ハードロック全盛のアメリカで蘇らせたのは、ティム・バートン監督のはからいか。
ティム監督は70年代に何か恨みがあるのか、はたまた、最高に愛した時代だったのか?と、70年代に青春時代を送ったティム・バートン監督の70年代への屈折した思い入れが、同じ時代を生きた私には手にとるように、わかるのだ。
エリック・シーガル作のベストセラー「ラブストーリー」。ブラック・サバスの「パラノイド」、思いもかけずのアリス・クーパーの出番には大笑い。
不死に苦しむバンパイアがまさか、時空を超えて、70年代にやってくるとは!
魔女役を演じたエヴァ・グリーンの怪演にもぶっ飛ぶはず。バンパイア、ジョニデプと魔女、エヴァの激しい(?)セックスシーンに、またもまたも大爆笑。
とにかく面白い!
5月13日のジョニー・デップ、ティム・バートン監督の来日記者会見には、時間を作って行ってみようかな…。
5月19日から公開
【監督】ティム・バートン
【出演】ジョニー・デップ エヴァ・グリーン ミシェル・ファイファー