林原美術館
特別展「金重陶陽が慕った川喜田半泥子と茶の湯の世界―石水博物館名品展―」
期間:4月26日(金)~6月23日(日)
「戦前戦後に財界人として活躍した川喜田久太夫(1878~1963、号:半泥子)は、「東の魯山人、西の半泥子」と称されたように、多くの文化活動を支援するとともに、自らも陶芸を趣味とした人物として知られています。半泥子自作の茶道具類をはじめとし、半泥子と交流の深かった備前焼人間国宝の金重陶陽ゆかりの資料もあわせてご紹介します。」(公式より)
井戸茶碗 銘 紅葉山
武野紹鴎の所持と伝わる井戸茶碗。施釉時の陶工の指痕や釉が剥落して素地が表れた部分がある等荒れた作品であるが、端正な唐物茶碗から脱した時代の茶碗らしい形である。
赤楽茶碗 銘 栗鼠 長次郎作
大きさはやや小振りで腰の張った形をしている。赤楽ではあるが色は濃い茶褐色でその色合いから「栗鼠」と銘名されたのであろう。
黒楽茶碗 銘 むらくも 道入作
やや丸みのある茶碗で見込みは広いノンコウとしては大人しめの作品。
赤楽茶碗 銘 松韻 本阿弥光悦作
丸みのある茶碗。色は赤い部分と黄身の部分があり景色になっている。形は光悦としてはやや平凡か。
竹一重切花入 銘 音曲 千利休作
豊臣秀吉による小田原征伐の陣中で作られた花入のひとつ。亀と波の蒔絵が施されているがこれは後世のものらしい。裏面に「羽忠」の文字があり羽柴忠三郎(蒲生氏郷)の事であるらしい。利休から蒲生氏郷に贈られ後に藤堂家に伝来した。また織部宛利休筆の添状に「音曲」の名がみられ利休より織部に贈られたともされる。
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