柳川にやってきました。
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御花史料館
旧柳川藩主・立花家の別邸だった「御花」。現在は料亭旅館・祝宴会場として、また観光地として賑わっています。行く前はひなびた場所なのかと思いましたが行ってみて、その賑わいに驚きました。「御花史料館」はその一角にあり立花家の資料を展示している所。なお2011年2月11日から名称を「立花家史料館」と変更されたそうです。
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特別展「立花宗茂」
期間:平成22年11月13日(土)~平成23年1月10日(月・祝)
「慶長15年の「宗茂」の名乗りから400年を迎える今年、「西国無双」と称された立花宗茂の生涯の軌跡とその魅力を、美術工芸品をはじめとした多彩な資料を窓口として紹介します。」(公式解説より)
立花宗茂 肖像画
2幅展示あり。1つは賛・蘭渓宗瑛のもの、もう一つは賛・貞畿のもので袈裟を付けた晩年の姿である。顔自体は違う年代の姿の様だが、どちらも頑固そうな四角い顔をしている。
立花宗茂所用 鉄皺革包月輪文最上胴具足
脇立に月輪(輪貫)、後立に鳥毛。胴には朱色で輪貫紋が描かれている。宗茂が朝鮮出兵の際に着用したと伝わっている。
立花宗茂所用 伊予札縫延栗色革包仏丸胴具足
兜の意匠は前述のものに近いが、全体的にこちらの具足は地味な印象をうける。
高橋紹運 肖像画
立花宗茂の実父。1586年島津氏の大軍によって守っていた岩屋城を攻められ討ち死。その苛烈な戦ぶりにより敵味方から賞賛された。
肖像画の顔は宗茂や道雪と同じく四角く頑固そうであるが、先に描かれた道雪の肖像画を参考にしたとも云われる。以前の展覧会で宗茂と道雪の肖像画を観ていつか紹運のものもと思っていたので今回観る事ができて良かったです。
立花宗茂所用 剣 銘 長光
元は実父である高橋紹運の剣で、宗茂が道雪の養子になる際に紹運が「もし自分が道雪公と敵味方の間柄となったときは、先頭となりこの剣で自分を討て。さもなくば潔くこの剣で自害せよ」との言葉と共に宗茂に与え、宗茂は以来この剣を身から離さなかったそうです。
立花道雪 肖像画
戸次道雪とも。大友家一の名将。男子が無かったため宗茂を養子に迎えた。
立花道雪所用 脇指 無銘(雷切丸)
元は「千鳥」とよばれた太刀で、道雪がこの太刀で雷を切った事から「雷切」の名がついた。
立花宗茂所用 一節切
「ひとよぎり」と読む。縦笛で名の通り節がひとつしかない。実際に宗茂が吹いていたとしたら中々に風流ではないか。
その他、立花宗茂や立花家関連の資料がわんさかと展示してありましたし、柳川城や御花を観れたこともプラスです。特に御花がこんなに賑わいのある場所だとは意外でした。
ホントは2009年の福岡県立美術館であった特別展「柳川・立花家の至宝」展を観ているので今回の展示会はパスかな、とも思ったのですが来て良かったです。
さてさて次回からは2011年です。