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2211 市立伊丹ミュージアム 信長と戦った武将、荒木村重展

兵庫県は伊丹

市立伊丹ミュージアム

リニューアル・オープン記念 信長と戦った武将、荒木村重展
期間:11月19日(土)〜12月25日(日)

伝・高山右近所用 チョッキ
全面金色で桐紋が刺繍されたチョッキ。金ボタンには「EUREYA」の文字と聖ヤコブが表されている。
スペインのバテレンが高山右近に贈ったと伝わる。
伝・顕如上人使用 軍扇
天満定専坊所蔵。金地に龍と虎が対峙する図柄を描いた軍扇。
石山合戦で本願寺11世・顕如上人が使用したと伝わる。
定専坊は本願寺の有力寺院であった為、石山合戦では多くの軍勢を率いて戦ったと伝わる。
宗祇肖像画 祖白賛
連歌師・宗祇の肖像は大きく3パターンに分かれるが、これはその内の脇息にもたれ掛かり右手に団扇を持つ宗祇像。
更に特徴的なのが立派な髭を生やしているところで、江戸時代の宗祇のイメージのひとつとされる。
宗祇はこの立派な髭に香を焚きこめており、いつでも香を楽しんだとされる。宗祇は香道の祖とされる三条西実隆や志野宗信と交流があり自らも香を嗜んだ。
肖柏肖像画 牲川充信筆
江戸中期、大坂の絵師であった牲川充信が描いた水墨画の牡丹花肖柏像。
江戸時代のイメージである牛に乗った連歌師・肖柏の姿で、この画では白黒で分かり難いが牛の角は金箔付きで、洛中・洛外をこの牛に乗って往来したとされる。
新撰筑波集 月
奥書によると永禄2年(1559)十月、 聖護院門跡の所持している「新撰筑波集」を細川藤孝が写したもので、これはその写本。
「新撰筑波集」は山口の守護大名・大内政弘の発起により、宗祇・三条西実隆らが中心となって編纂した準勅撰連歌撰集。細川藤孝は和歌・連歌に造詣が深く、様々な作品を書写し現在に残している。
誓願寺奉加帳
天正2(1574)年、誓願寺の本堂再建の為に寄進を行った人物の名を記した帳面。その中心は荒木村重で名と花押が記されており、他にも羽柴筑前すなわち秀吉の名も見られる。
この年村重は織田信長の家臣として伊丹城を攻略し、摂津一国をほぼ手中にしている。信長より離反の4年前の事であった。

この他中川清秀肖像画、千利休書状、古田織部書状、高山右近作茶杓「御坊へ」など拝見しました。
まだオープンして間もない為でしょうか、展示品の解説はもう少しがんばって欲しいところ、また写真のみの参考作品に関して図録で陳列作品と通しで番号を振っているが、別々にすべきと思います(参考1、参考2等)。
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