神戸市立博物館
よみがえる川崎美術館 ―川崎正蔵が守り伝えた美への招待―
期間:10月15日(土)~12月4日(日)
寒山拾得図 伝・顔輝筆
幽暗の中,不気味に破顔大笑する中国・唐代の詩人であり、隠者であった寒山と拾得を描いた作品。
東山御物でその後には織田信長から石山本願寺の顕如上人に贈られた。
川崎正蔵が愛蔵した事で知られ、日露戦争でバルチック艦隊が攻め込んでくれば、この作品を携えて高野山へ避難しようと考えていたと伝えられる。
蓮に鶺鴒・葦に翡翠図 伝・牧谿筆
双幅の画で、軽妙な筆さばきにより蓮に鶺鴒と葦に翡翠を一幅ずつに描く。
「善阿」の朱文瓢形印が捺してあり、足利将軍家に伝来し事が分かる。
麝香猫図 宣宗筆
金色に輝く瞳と額の黒ブチが特徴的なジャコウ猫を描いた画。
宣徳元年(1426)皇帝・宣宗の作。近年再発見された作品。
川崎正蔵は川崎造船所(現・川崎重工業株式会社)や神戸新聞社などを創業した人物で、明治23年(1890)に日本初の私立美術館「川崎美術館」を開館した。
現在コレクションは散逸してしまったが、本展では珠玉の作品が再び神戸に集い、約100年ぶりによみがえる川崎美術館を堪能できました。
最近の「探訪」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事