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2212 野村美術館 利休茶の湯の継承 後期

今回は京都

野村美術館

千利休生誕500年 利休茶の湯の継承 後期
期間:10月25日(火) ~ 12月11日(日)

色絵菊花文水指 仁清作
口縁の波打ちが特徴的な水指で、胴には水色・赤・藍で菊花が大きく掛かれている。
箱裏に仁和寺宮性承法親王の手造りであると墨書きされているが、底には「仁清」印が捺されており、現在添っている蓋を手造りしたのであろう。
金森宗和書状
十月十五日付、上林三入宛。鶴を贈られた際の礼状で、先日三入が来た際の不在を詫び、また病人を抱えているので口切も延期にしたと述べている。病人とは宗和の母(金森可重室)の事と思われる。
上林三入は宇治の茶師で金森宗和と手紙のやり取りを多く行っている。
宗和呉器茶碗
高麗茶碗の一種で見込みが深い呉器茶碗。その中でもほどよい薄紅色の「紅葉呉器」の手に属する。
蓋の真ん中が盛り上がった宗和箱に収まり、箱表の文字は宗和筆と伝わる。
共筒茶杓 金森宗和作
丸撓、櫂先やや幅広くシミがあり、節下に縞がある。筒は無字で合口に〆封が彫られている。
4代藩主・伊達綱村の時代に家臣の佐藤又三郎より献上され、綱村が茶会で使用した記録が残る。
仙台藩伊達家伝来。

他に沢庵宗彭筆一行書「流水無心」、千宗旦作茶杓「東山」、松花堂昭乗筆「柿茸図」など拝見。
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