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ユリゴコロ 沼田 まほかる 双葉社



沼田 まほかる 双葉社 


図書館で本を借りて小説を読みました..

小説らしい小説は今年はこれが最初で最後..

今年もあまり本を読まなかったです..


主人公の亮介が父の書斎で4冊のノートを発見「ユリゴコロ」と名付けられたこのノート。
殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文。
小説か?事実に基づく告白なのか..
謎のノートは亮介の人生の真実を明かすものでした..

前半はなんだか風邪をひく前の悪寒のような「得体の知れない恐怖」を感じました...
ただ読んでいても、進むにつれて深みにはまる恐怖がなくて「物足りない感じ」でした。
読みやすいながらも、何となく終わりが読める感じでした..

それと警察を甘めに書いていて真実味がありません..
たぶん刑事(警察)に登場人物がいない事が理由だと思います。
ベースギターの無いロックバンドみたいでモノ足りません..


後半は「あの人の正体」と「あの事件のその後」が潮を引くように話から離れたので..
最後のオチが予想できました..「やっぱりな~」

まほかるさんにしては厚みの無さが気になりました。

★☆☆





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