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検察側の罪人



雫井 脩介 文藝春秋

沖野啓一郎
最上毅

どちらを主人公として読むかで..
印象の違った小説になります。


検察側の罪とはなんだろう?
逆の立場であるはずの検察が罪人となるはどういう事だろうか?

「疑わしきは被告人の利益に」
99人の真犯人を裁けなくても
1人の冤罪を生み出す方が法の罪だという考え..

真実は一つしかありません..
嘘や脚色によって染められる事は許されません。

昨今の冤罪が発覚した事件を脳裏に置きながら
読み始めた..

時効の罪と新しい事件
一人の検事の心のゆがみによる
あってはならない罪..

残念なのは追い込む場面が淡白だったこと...

自分の中で
「火の粉」や「クローズド・ノート」で100点もあれば
?点もある雫井さん

生意気ですが、今回は面白かったです..



★★☆
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