北原鈴淳 琴古流尺八教室 in八王子

尺八の音色は心を癒してくれます。

演奏すれば「無」の境地になれ、演奏が終われば満足感、充実感が得られます。

北海道旅行記Ⅲ・旭川~石北峠編

2016-04-10 15:15:00 | 旅行
1981(昭和45)年6月23日火曜日、北海道旅行3日目の旭川。

夜中に目を覚ましたものの、再び寝て気が付いた時には8時を回っていた。
今日の予定は層雲峡経由網走で224㌔の道程である。天気は朝から小雨模様。
私は晴れ男だが、彼の母親は雨女という。それが当たっているから面白い。

朝食には鮭と大きな筋子等の北海道の旨いものをごちそうになってから、彼の母を伴って10時10分出発して旭川駅まで送る。札幌まで急行で行くと言う。

車にガソリンを入れ、旭川からややはずれた高台にあるユーカラ館に行く。
ユーカラ織の展示館で衣類から、アクセサリー、家具までユーカラを使用している。素晴らしい芸術を見たと思って館を出ると、そこは土産売り場だった。

団体客が土産物をあさり、混雑で大変な騒ぎである。私も騒ぎにつられ何か買わなくてはとあせり、絵葉書とコースターを買った。彼曰く「最高のデートコースがあるとは知らなかった」と。

次はアイヌ記念館。場所はやはり旭川市内でアイヌ人達の狩猟の道具等が展示されていた。

雨は降ったり止んだりしていた。

次は「比布」の駅である。ちょっと前TVCMで「ピップエレキバン」でこの駅が出て有名になったらしい。
(出演した当時ピップ会長の禿げたお爺さんの顔が思い出される)
A君はわざわざ連れて行ってくれたのだ。

早速、駅員にことわり、中に入り線路を渡って例の駅名のところで「比布」を指し記念撮影をした。

時刻は12時40分。腹も減ってきた。考えて見れば北海道へ来て3日目だが、未だラーメンを食べていない事に気が付いた。
昼は次の目的地とした。雨はいよいよ激しくフロントガラスにたたきつけていた。

雨は時折強くそして弱くを繰り返しているうち、行く手は段々と晴れ上がって来た。
母を降ろしたので晴れるぞと二人で大笑い。
やがて「ポンモシリ」へ着く。

もう1時を回っている。早速昼食だ。やっとラーメンを注文する。
醤油味で、味は薄かった。ラーメンの上の具はほとんどない。
これは旭川ラーメン」で札幌は具が多いと言う。油分が多かった。
腹が減っていたので旨く、チャーハンは山分けとした。

そこには大雪山観光資料館があり、さらに奥の公園には日本に二頭しかいないと言う熊「コデアックグマ」5歳がいた。
その大きさはライオン位あり、もし山の中で襲われたらあっと言う間に食い殺されてしまうだろう。オリの中で幸いである。躰は茶色である。

午後2時にポンモシリを出発して、層雲峡に向かう。もう雨は小雨どころか霧状態である。
左前方に断崖絶壁の岩が近くの山の上に現れ、やがて全ての絶壁が見えてきた。
コケさえ生えぬその岩に圧倒されてしまう。
やがて層雲峡のロープウェイ入口に差し掛かった。私の父母も父の還暦旅行でこの地に来たと言う。この辺りは大函、小函だ。

断崖絶壁がしばらく続き、やがて右手に「流星の滝」が見えた。
空に突き刺した様な岩と岩の間から滝が出来ていて、スマートな滝だ。
突然、足元近くリスが矢の如く走り抜けて行った。滝は続けて3つ程あった。その内の一つ「ライマンの滝」でA君が録音すると言い出した。滝の音をである。

録音を仕掛けて、散歩に行った。30分程して戻って録音を聞いてみると、シャーシャーしているだけで、気が休まる自然の音楽とは言い難かった。

3時20分に層雲峡をあとにする。天気は晴れたり曇ったり。
川の流れに沿って走る。川は石狩川の上流。大雪ダムを右に見て車は石北峠へと進む。
徐々にだが上がって来ているらしい。石北峠は標高1050mで北見まで70㌔のところにある。

3日目続くーーー。