図書館に行くと先ず週刊誌を見る。
新聞に広告が表示されるとつい見たくなるのは人間の性か。
私は先ず「週刊朝日」を手にして、次は「週刊新潮」「週刊文春」、無い時は「週刊金曜日」「サンデー毎日」を読む。
「週刊朝日」は先ず、松尾貴史選の「似顔絵塾」を見る。以前は山藤章二だったが、高齢で松尾が引き継いだ。
これはもう傑作ぞろいで笑ってしまう。デフォルメされた絵は抱腹絶倒で思わず大声を出す寸前だ。美人でも特徴を強調されるとおかしくて、確かにと唸ってしまう。
以前、私の門下生にイラストレーターのSさんがいて、書いてもらった事があった。やはり特徴を強調されると他人には見せたくない。
「週刊朝日」のコラムの内館牧子「暖簾にひじ鉄」、嵐山光三郎「コンセント抜いたか」、下重暁子「ときめきは前ぶれもなく」、東尾修「ときどきビーンボール」、林真理子の対談「ベストコレクション」などを重点的に読む。
東尾は元西武の投手で監督を務めた。彼の観察力はすごく、よく当たると感心する。「今年は西武はいいぞ」と言っていたら、その通り一時期トップになった。
「週刊新潮」は五木寛之のコラム「生き抜くヒント!」、「読書万感」に時々記載する立川談四楼の書評。
五木寛之は人生の達人だから生き方の参考になる。
「週刊文春」は先ずは「文春砲」を読む。よく取材していると感心する。
コラムは林真理子の「夜ふけのなわとび」、杉本昌隆の「師匠はつらいよ」である。
真理子さんは、この度日本大学の理事長になった。以前から継続的に読んでいるので、行動が良く分かる。かなり精力的だ。
日大には毎日のように通学しているそうで、忙しい中大変だなあ。学生に聞いたそうだ。「私、誰だか知っている?」「知らない」と言われたそうだ。
杉本昌隆は将棋の藤井聡太の師匠である。苦労が良く分かる。
「週刊金曜日」は1993年創刊で、本多勝一らが編集者である。
本多は長野県旧大島(おおじま)村(現松川町)出身。一般の人には分からないから彼は伊那谷出身と本の履歴書には書いている。飯田高校の先輩に当たる。
私は彼の著作は6冊持っている。「日本語の作文技術」で何とかうまく書けないかと勉強したのだが。
「貧困なる精神」シリーズで有名で、昨年くらいまでは書いていたのだが、現在は体調悪く執筆していない。
政治にかなり辛口で、現編集者には宇都宮健児や落合恵子、雨宮処凛(かりん)がいる。
「サンデー毎日」は毎日新聞、科学環境部長の元村有希子のコラムを読む。彼女は以前、我が家で毎日新聞を取っていた頃、科学について非常に分かり易く書いていたので感心していた。
図書館の週刊誌は一応30分で返却となっている。だから忙しい。ざっと見るか一部分だけ読むかである。
特に八王子は学芸員の前で借りるので、せいぜい40分で返却する。西八王子は棚にあるのでもう少し読ませてもらっている。
一週間に2回行く時は文芸誌を読んでいる。
最近は太宰治シリーズで「ヴィヨンの妻」「走れメロス」「人間失格」「斜陽」を読んだところだ。
「人間失格」は大学の三曲研究部の夏の合宿で討論会をすることになっていた。しかし私は読んでいなかった為、議論に加われなかった。そんな思いを引きずり、いつかは読んでみたいと思っていたのだ。
「斜陽」はマムシの玉子を焚火で焼くシーンが出て来るのは残酷だ。人気の太宰治だが、癖のある文章だ。彼は自殺したが文章の中でも、遺書を書いており、成るほどなと思った。
谷崎潤一郎の文章は本当に上手いと思う。「細雪」も読みだしたが、活字が小さくて途中で止めた。4人姉妹の話である。
並行するように芥川賞受賞作品である高瀬準子の「おいしいごはんが食べられますように」を読みだした。女性らしい作品である。6日 間で読了した。
時々、私の過去のブログを読み返すと、誤字脱字が見つかると直しておく。
このブログを再掲する。
実は「週刊朝日」が今年5月末で休刊すると発表されたのだ。誠に残念である。