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東北大発新興、次世代半導体向け酸化ガリウム基板量産

2024-10-19 19:45:45 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


独自技術「OCCC法」を用いて作った酸化ガリウムの単結晶(17日、仙台市)

 

 

東北大学発スタートアップのFOX(仙台市)は17日、省エネにつながる次世代パワー半導体向けに「酸化ガリウム」を用いた半導体基板(ウエハー)を量産すると発表した。

独自技術「OCCC法」で、高純度な基板を安く造れるようにする。4インチ基板の開発で技術を高め、2028年にも6インチ基板の量産技術を確立する。

 

FOXは同じく東北大発スタートアップのC&A(仙台市)や東北大の吉川彰教授の研究グループから関連事業を引き継ぎ、24年4月に設立した。

製造拠点は東北地方に設ける方針で、33年までの新規株式公開(IPO)を視野に入れる。

 

小野寺晃社長は17日の記者会見で「酸化ガリウムパワー半導体の製造コストの6割超を占めている基板コストを低減し、社会実装・普及を後押しする」と強調した。

 

 


FOXの小野寺社長㊧と東北大学の吉川教授(17日、仙台市)

 

FOXは9月に半導体商社マクニカや岩谷産業などのコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)から資金調達した。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助金も合わせると7億7000万円を集めた。マクニカと岩谷産業は市場分析や顧客ニーズの把握、安定的な原材料の調達などでFOXを支える。

 

新たな結晶化技術のOCCC法を用いると、4インチ基板の場合、製造コストは1万円台と従来手法の100分の1程度になるという。

水で冷やした銅の容器に原料を入れ、従来手法より高い周波数の電磁波を流して原料を溶かして結晶をつくる。

 

パワー半導体は電圧を制御する役割をもち、電気自動車(EV)やデータセンターに使われる。酸化ガリウムは既存のシリコンや炭化ケイ素(SiC)と比べて高い電圧や大きな電流に耐えられる。

EVに搭載すれば走行距離を延ばすことができるため注目されているが、製造コストが課題となっている。

 

 

 
 
 
 

パソコンやスマホの半導体や、電気自動車(EV)に使われるパワー半導体とは。TSMCやラピダス、キオクシアなどのメーカーの動向や供給不足、シェア推移など関連業界や市場の最新ニュース・解説をタイムリーに発信します。

 

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日経記事2024.10.17より引用

 

 

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ホソカワミクロン、大阪・枚方で化粧品事業の新拠点着工

2024-10-19 19:41:55 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


ホソカワミクロンが化粧品などの研究開発や営業の機能を集約する「コスメティックセンター」
(写真は完成予想図)

 

 

粉体加工装置大手のホソカワミクロンは17日、大阪府枚方市内で化粧品事業の新拠点の建設工事を始めたと発表した。

投資額は約15億円で2025年10月の完成を予定している。独自のナノ(10億分の1)メートルレベルのカプセル状微粒子技術を生かした化粧品や育毛剤、口腔ケア製品などの研究開発や営業の機能を新拠点に集約する。

 

施設の名称は「コスメティックセンター」。鉄骨造りの2階建てで延べ床面積は1121平方メートル。完成後は20人強の社員が入る予定。同社の大阪事業所内に建設する。

 

 

 

日経記事2024.10.17より引用

 

 


京セラ、燃料電池から希少金属抽出 鹿児島大と技術開発

2024-10-19 19:36:52 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


燃料電池の基幹部分からニッケルなどを取り出す

 

京セラは鹿児島大学と共同で、使用済み燃料電池からレアメタル(希少金属)やレアアース(希土類)を取り出す技術を開発する。

電池の基幹部分で発電機能を担う「セルスタック」と呼ぶ構造からニッケルやイットリアなどを抽出する。取り出した素材を再利用すれば電池の製造コストを抑えられるとみて、早期の事業化を目指す。

 

セルスタックはセラミックス素材を使って強く固めるため分離が難しく、これまで廃棄するか粉砕してコンクリートの主原料の骨材などとして使ってきた。

京セラと鹿児島大は特殊な液体を使ってセラミックスを溶かし、ニッケルなどを分離・回収する。

 

1年程度をかけて、主に技術の実現性や経済性を調べる。

その後は燃料電池の工場を構える九州地方で事業化を検討する。九州電力が廃止した川内発電所跡地を使うことも見据える。同地では九電などが廃棄物を金属やプラスチックなどに再資源化する拠点にする計画を打ち出している。

 

レアメタルやレアアースの多くは中国からの輸入に依存する。京セラは取り出した素材を有効活用し、燃料電池の製造コストの引き下げを狙う。

同社は家庭と産業向けに燃料電池を販売しており、将来は使用済みの燃料電池の回収網を広げる。

 

政府もレアメタルの回収と再利用を企業に義務付ける。まずは蓄電池の製造過程で出る端材などが対象だが、将来的には電気自動車(EV)の蓄電池などにも対象を広げる考えだ。

 
 
 
 
日経記事2024.10.17より引用
 
 
 

三菱ケミG、偏光板用フィルム生産2割増強 画面大型化で

2024-10-19 19:32:14 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


偏光板向けのフィルムの生産能力を増やす

 

 

三菱ケミカルグループは17日、テレビなどに使われる偏光板向けのフィルムの生産能力を増強すると発表した。

岐阜県内の既存工場に設備を追加し、グループ全体の能力が2割増える。画面サイズの大型化に伴い需要が伸びており、2027年度下期の稼働を目指す。

 

液晶ディスプレーの主力材料で光を調整して映像を鮮明に映す偏光板に使うフィルムを増産する。

岐阜県大垣市の事業所に設備を追加し年間の生産能力は2700万平方メートル増える。熊本県でも生産しており、グループ全体では2割増の1億5400万平方メートルとなる。投資額は非公表。

 

テレビなどで画面の大型化が進み、偏光板の主力材料であるフィルムの需要が拡大している。

偏光板そのものの生産では中国企業が台頭しているが、今回増産するフィルムを生産している企業は少なく需要増に対応する。

 

 

日経記事2024.10.17より引用

 

 


OKIと日清紡マイクロ、自動車向け半導体 26年から量産

2024-10-19 19:27:05 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


OKIと日清紡マイクロデバイスの幹部が半導体の機能を説明した(17日、東京都港区)

 

 

OKIと日清紡マイクロデバイス(東京・中央)は17日、先進運転支援システム(ADAS)を搭載した自動車に使うアナログ半導体を開発したと発表した。

基板上に複数の異なる種類のチップを集積し、機能を高めた上で3割以上小型化した。製造コストを従来より抑えられる見込みで、2026年から2社の工場で量産を始める。

 

開発したのは「3次元アナログIC」という半導体。

ADASの普及など自動車に使われる半導体の数は増えている。小型化も求められているが、電気信号が干渉しやすくなり、ノイズが発生する問題があった。

 

 

 

日経記事2024.10.17より引用