ロスチャイルド財閥ー314 オックスフォード大学 ジョン・ラスキン教授
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ロスチャイルド財閥ー315 セシル・ローズhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fcadd071e5a393e0b2c0f1e17e9ccf09
オックスフォード大学のラスキン教授のメッセージは衝撃的でした。 彼の就任記念講義は、一人の在学生、セシル・ローズによって手書きで記録され、彼は三〇年間それを手放しませんでした。
ローズ(1853~1902)は、南アフリカのダイヤモンドと金の鉱脈を憑かれたように探し求め、初代ケープ植民地首相を務めました。
ちなみに、なぜ南アフリカにダイヤモンド、金、プラチナ、パラジウム、他の鉱物が多く偏在しているかというと、約20億年前に地球史上最も巨大な隕石がそこの落ちて来たからです。
今日、人工でダイヤモンドが製造されていますが、炭素を高温・高圧力にして合成しています。 さらに大英帝国が何故、世界覇権を制したかと言うと、これまた石炭と言う鉱物のおかげです。
・大英帝国の繁栄の秘密、古代パンゲア大陸と石炭
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/08feb47657a98e4d58ff244607a14ff4
そして政党へ多額の献金をし、英国と南アフリカ両国の議席を支配し、喜望峰からエジプトまでアフリカを縦断した英国領土の植民地化に務め、この両端の地を電信で、しまいにはケープ・カイロ鉄道で結びつけました。
ローズは、南アフリカと英国の人々献身的な支援を組織化しました。ロスチャイルド卿やあるフレッド・ビートから資金援助され他彼は、南アフリカのダイヤモンド鉱山を、デビアス・コンソリデッド・マインズ社を通じて独占し、金鉱山の巨大企業、コンソリデッド・ゴールド・フィールズを設立しました。
ローズが目指す世界連邦
セシル・ローズの目的は、世界中に英語を広め、英語圏の人々を結集して世界中の全居住地を彼らの支配下に置くと言う野望です。
このため、ローズは莫大な資材の一部を寄贈してオックスフォードに奨学金を設立し、ラスキン教授の望みどおりに、英国支配者階級の伝統を英語圏に広めようとしました。
ローズが組織した秘密ネットワーク
オックスフォードの熱烈なラスキン崇拝者の中に、アーノルド・トインビー、アルフレッド・ミルナー(後のミルナー卿)、アーサー・グレイズブルック、ジョージ・パーキン(後のジョージ卿)、フィリップ・リトルトン・ゲル、ヘンリー・バーケナフ(後のヘンリー卿)などの盟友グループがありました。
彼らはラスキン教授の言葉に薫陶を受け、彼の構想を実行するために人生を捧げました。
ケンブリッジにも同じようなグループがあり、レギナルド・べーリオル・ブレッド(イー者―卿)、ジョン・B・シーリイ卿、アルバート・グレー卿、エドムンド・ギャレット等もラスキンの言葉に薫陶を受け、いわゆる英語圏の着想を拡大する計画の両輪として、大英帝国の拡張と英国都市住民の意識向上に終生務めました。
彼らが目覚ましい成功を収めたのは、熱烈な社会改革者にして、帝国主義者であり英国一過激なジャーナリスト、ウィリアム・T・ステッド(1840~1912)が彼らを引き合わせたからです。
この連合ができたのは、公式には1891年2月5日のことであり、ローズとステッドは、ローズが16年間夢見ていた秘密ネットワークを組織しました。
ローズの秘密ネットワークの原型
セシル・ローズがこの秘密ネットワークの指揮を執りました。 ステッド・ブレッド(イーシャー卿)、ミルナーが幹部委員会のメンバーとなりました。
アーサー・バルフォア(卿)、ハリー・ジョンソン(卿)、ロスチャイルド(卿)、アルバート・グレー(卿)などが『創始者グループ』の幹部メンバーに名を連ねました。
『支援組織』(後にミルナー卿によって『円卓会議(ラウンド・テーブル)』として組織された)として知られる外郭団体もありました。
ブレッドは当日、ミルナーは数週間後にエジプトから帰国すると、この組織に加わるように要請されました。 両者とも感激して受諾しました。
こうして秘密ネットワークの中核が、1891年3月までに出来上がりました。 この組織は公的なグループとして機能し続けましたが、外郭団体は1909~1913年まで組織化されなかったことは明確になっています。
ローズの死後、現在もネットワークは続いている
このグループは、1902年にローズが亡くなった後も、彼の資金やアルフレッド・ビート(1853~1906)やエイブ・ベーリー(1864~1940)といった忠実なローズ支援者の資金を使うことができました。
こうした支援を背景に、ローズがラスキンやステッドから受け継いだ理想を広め、その実践に務めました。
1902年以降、ミルナーがローズ遺産の筆頭管財人に、パーキンがローズ信託財団の理事長に就き、ゲルトバーケナフは他の同志と同じように、英国南アフリカ会社の役員に就任しました。
彼らの尽力によって、グレー卿、イーシャー卿、フローラ・ショー女史(後のレディ・ルガード)といったラスキンを信奉するスレッドの友人たちが加わりました。
1890年、ショー女史はタイムズの植民地部長に就任しましたが、ステッドの経営するポール・モール・がゼータ社からも給料をもらっていました。
部長就任後10年間、彼女はセシル・ローズの帝国主義計画の実行に多大な役割を果たしました。 ステッドが彼女をローズに引き合わせたのは1889年のことでした。
(関連情報)
・オックスフォード大学 ジョン・ラスキン教授
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/9045dfdcf62623e8107c86819f7d5321
・セシル・ローズ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/5f835e3d6af937d338bada14cc7b589b
・ミルナーの幼稚園(ミルナーズ・キンダーガルテン)とRIIA(王立国際問題研究所:チャタムハウス)、そしてCFR(外交問題評議会)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/daebfa22509e666194e5ed6445418653
・大英帝国の繁栄の秘密、古代パンゲア大陸と石炭https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/08feb47657a98e4d58ff244607a14ff4
(おまけ)
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