インドネシア北スラウェシ州のルアン山が噴火した
(CNN)
インドネシア当局は17日、北スラウェシ州ルアン島のルアン山(標高725メートル)が複数回噴火したことを受け、津波を引き起こす恐れがあるとして約800人の住民に避難を命じた。
インドネシア当局によると、ルアン山は円錐(えんすい)成層火山で16日夜から少なくとも5回噴火し、溶岩と火山灰が噴き出している。
当局の責任者によると、当局は火山警戒レベルを最高レベルに引き上げ、山頂から6キロメートル以内に近づかないよう警告した。
ルアン山が1871年と同じように一部海中に崩落し津波を引き起こす恐れがあるためだという。
同責任者は「ルアン山の噴火の勢いは増しており、約1.7キロメートルにおよぶ熱雲を発している」と国営アンタラ通信に語った。
噴煙を上げるルアン山
噴火の映像では、空に向かって噴煙が上がり、溶岩が落雷を伴って山を流れ落ちている。村民が避難している様子も映っている。
当局によると、ルアン島の住民約800人は近隣のタグランダン島に一時避難している。当局はタグランダン島の人々に落下してくる火山岩や熱雲に注意するよう呼び掛けている。
死傷者は報告されていない。
CNN記事2024.04.18より引用