米国で暴れる「文化大革命　政府破壊で外交にも影本社コメンテーター　秋田浩之　(日経2025.2.24)

2025-02-24 15:38:04 | トランプ政権

トランプ米大統領（手前）とマスク氏は事実上、米官僚組織の弱体化を狙う
（11日、ホワイトハウス）=ロイター

米連邦政府に対し、トランプ米政権が前代未聞の大リストラを進めている。「改革」の名のもとに、官僚機構の力を劇的に弱める思惑が透ける。国防予算も大きく削る方針を示しており、世界への影響は避けられない。

この政策を担うのが、起業家イーロン・マスク氏率いる政府効率化省（DOGE）だ。米政府を縮小するため、トランプ大統領が大統領令で設けた時限組織である。

効率化の度を超えた解雇通知

ワシントンを訪れると、政府リストラの衝撃が広がっていた。重要事業の予算が突然削られた。職を失うかもしれない……。そんな不安の声が非政府組織（NGO）や政府内から飛び交う。

トランプ氏の意向を受け、マスク氏は200万人超の政府職員を大きく減らし、連邦政府の支出を1兆ドル（約150兆円）以上、減らす目標をかかげる。国防費や外交予算といった裁量的支出の実に半分以上にあたる額だ。

マスク氏は本気だ。大半の政府職員に早期退職を促すメールを送った。海外援助を統括し、約1万人の職員を抱える米国際開発局（USAID）を一時閉鎖に追い込んだ。国防総省でも今週から、軍人以外の5400人を解雇する。

ロイター通信によると、退役軍人省は試用期間の1000人以上をすでに解雇し、米森林局も3000人以上を退職させる。教育省や消費者金融保護局、人事管理局でも試用期間の人を中心に解雇通知が流れた。

もはや、政府の効率化という次元を超えている。トランプ政権がやっているのは事実上、官僚機構の弱体化に近い。

1966〜76年、中国では権力の奪還をねらった共産党主席の毛沢東が文化大革命を発動し、全土に大混乱を巻き起こした。彼は個人崇拝によって「紅衛兵」と呼ばれる若者を扇動し、知識人のエリート層を迫害した。

実務派エリートの劉少奇国家主席や鄧小平氏が失脚に追い込まれ、政府や教育機関の機能は著しく滞った。もちろん規模は全く異なるが、ワシントンで起きていることは似た要素がある。

DEIやUSAIDを敵視

国家権力を掌握するうえで、トランプ氏は連邦政府の官僚エリート層を潜在的な敵とみなす。官僚はリベラルで民主党寄りの人物が多いとされる。そこでマスク氏という紅衛兵を使い、忠誠を示さない政府職員を追放する構えだ。

とりわけトランプ氏が敵視するのが、DEI（多様性、公平性、包摂性）の実現を標榜する勢力だ。人種や性別の多様性を重んじる考え方で、バイデン前政権下で広がった。

トランプ氏支持者の間では人種の少数派や性的少数者だからといって、政府や企業の採用で有利に働くのはおかしいという反発が強い。マスク氏も、能力を最優先する観点からDEIを敵視する。

巨大な米国の政府機構には無駄が多く、効率の改善は必要だ。DEIの行き過ぎは弊害も生む。しかし、破壊ありきの荒療治は大事な政府の機能も弱めかねない。

特に気がかりなのが、対外政策への影響だ。USAIDは中・東欧や新興・途上国で民主主義を後押しするため、独立系メディアやNGOに支援を注いできた。

年間の予算は400億ドル（約6兆円）にのぼる。

USAIDを敵視してきた中国やロシアからすれば、一時閉鎖は願ったりかなったりだ。ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長は一時閉鎖について「賢明な動きだ」とたたえた。

CIAや国防予算も揺らす

リストラの嵐は安全保障分野にもおよぶ。米報道によると、トランプ政権は米中央情報局（CIA）の全職員にも、早期退職を促す通知を出した。

1期目のトランプ政権で安保政策を担った元高官によれば、トランプ氏は米スパイ機関を「政敵」とみなす。きっかけは2016年の米大統領選で自陣営がロシアと共謀し、選挙に介入したとの疑惑をかけられたことだ。

公的捜査の末、共謀を決定づける証拠は見つからなかった。「トランプ氏はCIAなどが疑惑を広め、自分を追い落とそうとしたと信じている」（同元高官）

今後、最も注視すべきなのは米国防総省や米軍への影響だ。米紙ワシントン・ポストは2月19日、ヘグセス国防長官が今後5年間、国防予算を毎年8%ずつ削る案をつくるよう指示したと報じた。ヘグセス氏はバイデン前政権が任命した軍首脳らの解任も進める。

トランプ氏に近い米安保専門家は「巨額の予算が絡む兵器の開発・調達には無駄が多く、改善の余地が大きい」と指摘する。

だが、米国防総省の元高官からは「緻密な分析を経ずに予算削減を急げば、抑止力の低下を招きかねない」との懸念が聞かれる。

文革を反面教師に

米国と米同盟国にとって最良のシナリオは、リストラによって米政府の効率が高まり、対中ロの競争力が強まることだ。中国の内情に詳しい日本総合研究所の呉軍華・上席理事はこう分析する。

「民衆の力を生かし、既存の権力構造を壊そうとする点では、毛沢東とトランプ氏の手法には似ている点がある。ただ、後者は肥大化した政府の効率化を目指しており、もし成功すれば、米国が超大国として復活する可能性が高い。中国は内心、戦々恐々としながら見守っているだろう」

中国は文化大革命によって貴重な10年を無駄にした。トランプ氏は、そんな中国の失敗を反面教師にすることが賢明だ。

【関連記事】

β版

Ask! NIKKEI

この機能はベータ版として一部の方に表示しています

秋田浩之

長年、外交・安全保障を取材してきた。東京を拠点に北京とワシントンの駐在経験も。国際情勢の分析、論評コラムなどで2018年度ボーン・上田記念国際記者賞。著書に「暗流　米中日外交三国志」「乱流　米中日安全保障三国志」。

日経記事2025.2.24より引用

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

冷戦が終わって、平和が訪れ西側諸国が油断すると、ロシアはウクラナ侵攻を始めた。

世界中を共産主義国にして、世界支配を考える『コミンテルン（共産主義インターナショナル）』を甘く見ない方が良い。

頭が弱く、虚栄心の強いアホボン・トランプを利用し、籠絡したのは、その一歩に過ぎない。

アホボン・トランプと、お馬鹿なアメリカ国民で

『アメリカ終わりの始まり』

実社会で全く評価されず、エセインチキ保守の、頭の弱い文化人放送局、ダイレクト出版、Wll、CGSなどの爺さんたちは、まだ毎日のようにトランプを賞賛している。

頭の悪いハラノタイムズ、カナダ人ニュース、売国女史見習いLizzy、等も同じ、だから君たちは実社会で全く評価されない。

ミジンコの脳みそしかもっていないのだろう。可哀想に！

（関連情報）

・トランプがDSと戦っている？　冗談もほどほどに！
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/de96e73270e915c376ff4eeae976c036

・トランプはDSと戦っていて、暗殺・戦争をしない？冗談もほどほどにhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f68d57be8bbd0c7a359c62ec32aa3b6b

・トランプ暗殺未遂　トランプによる自作自演のやらせ説
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6d0dd34c0a2c408bc92f608bef749d47

・トランプの呆れたビッグマウスエピソード3選
https://www.youtube.com/shorts/PcEEd3ktQ3g

・希代のペテン師トランプ　（今だけ・金だけ・自分だけ、そしてペテンだけ）　RJ人気記事
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/02cd2c28a4fb789a18cac5cf12cbb25c

・希代のペテン師・高市早苗（整形中毒・政界の公衆〇〇）　　RJ人気記事
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/2a6100fa6dadae57b58fbfbe6bac8260

・希代のペテン師　ロバート・ケネディ・ジュニア　　RJ人気記事
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/04105642a0042381eb8baf238437f2de

・米共和党・バンス副大統領ってどんな人？
https ://www.youtube.com/shorts/E1TA8inhznk

↑

反論あればどうぞ。　コメント欄で徹底的にFACT（事実）ベースで議論しましょう。

頭の弱い、ハラノタイムズ、カナダ人ニュース、ダイレクト出版・文化人放送局・CGSの爺さん達、何か言ってみろ。ミジンコ。

ドアホらが！！！

『何事も、失敗の原因の本質は無知。　そして、根拠なき思い込みと根拠無き楽観！』

ビジネスもプライベートも同じ。　　　　　　　Renaissancejapan

最新の画像［もっと見る］

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

goo blog お知らせ

	ブログを読むだけ。毎月の訪問日数に応じてポイント進呈
	【コメント募集中】オススメの「100均アイテム」は？
	訪問者数に応じてdポイント最大1,000pt当たる！
	dポイントが当たる！無料『毎日くじ』