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ハリス銘柄買い・トランプ売り 米大統領選まで約1カ月

2024-09-29 07:19:28 | 米大統領選2024



 

米大統領選まで約1カ月に迫った。株式市場では選挙をにらんで投資家の皮算用が進んでいる。
候補者のハリス副大統領と、トランプ前大統領に関連する銘柄の物色動向について、記者とデスクで座談会形式で話し合った。
 

D 今年最大の注目イベント、米大統領選挙までおよそ1カ月となった。
  どんな情勢なの。

K 南部のバージニア州など一部ではすでに期日前投票が始まった。

   支持率で優位なのは民主党候補のハリス副大統領だ。

     10日のテレビ討論会は「ハリス氏勝利」との受け止めが広がり、勢いが増してい 
     る。

     米リアル・クリア・ポリティクスの集計では25日時点でハリス氏の支持率は49.1%        と、トランプ氏を2.0ポイント上回る。1.1ポイントだった10日時点から広がった。

 

M 第一生命経済研究所の柏村祐主席研究員は人工知能(AI)で討論会の内容を分析
       した。AIはハリス氏を80点、トランプ氏を55点とした。

       ハリス氏は具体的な政策や数字などを交えて論理的に視聴者の共感を誘う話し方 
       をした点が評価された。一方、トランプ氏は個人攻撃や事実と異なる内容を主張 
       したことで低評価になったという。

 

I   CNNは10月23日に2回目のテレビ討論会の開催を計画している。ハリス氏は前向
      きだが、トランプ氏は開催時期が「遅すぎる」と拒否しているんだ。これ以上、
       討論会で差をつけられたくないんだろうね。

Y 人気歌手のテイラー・スウィフトさんがハリス氏支持を表明したのも話題になっ
      た。米国では大統領選に投票するために有権者情報を登録する必要がある。

       スウィフトさんのハリス氏支持表明から24時間で40万人以上が有権者登録に関す
       るサイトを訪問したそうだ。若年層の投票率低下が問題になっている。「スウィ
       フトさん効果」で投票率が上昇するとの期待がある。

 

T 独自の13項目を分析し、1984年以降の大統領選の結果を的中させた米アメリカン
      大のアラン・リクトマン教授もハリス氏勝利を予想する。

      16年のトランプ氏勝利も当てたんだ。

 

D 市場はどう受け止めてるの。

S 株式市場でもハリス優勢を織り込む動きが著しい。米ゴールドマン・サックスが作
      った民主党の政策実現で恩恵を受けそうな銘柄からなる「民主党指数」は26日時
      点で10日比9%高。7%高の「共和党指数」を上回る。

      バイデン氏が撤退した7月下旬以降、民主党指数の9%上昇に対し、共和党指数は
      1%安に。トランプ氏失速が鮮明だね。

 

K ハリス関連の代表とされるのがクリーンエネルギー銘柄だね。ハリス氏は討論会
      でも気候変動対応を強調していた。太陽光発電のサンランは10日比で8%高、ファ
      ーストソーラー
は23%高となった。

      電気自動車(EV)復活への期待からか、テスラも12%高になった。イーロン・マ
       スク氏はトランプ氏を支持しているけどね。

 

N 住宅銘柄もハリス関連とされる。ハリス氏は住宅購入の補助金をもうけるなどを
       し、「今後4年間で300万戸の住宅を建設するよう促す」としている。

       住宅建設大手レナーDRホートンはいずれも19日に年初来高値を更新した。日本
        株でも米国の住宅市場の恩恵を受けるとの期待から、住友林業積水ハウスがハ
        リス関連として注目されている。

 

I トランプ銘柄はさえないね。筆頭はトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・
     グループだ。トランプ氏のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営
     する。株価は7月からほぼ一本調子で下げ、9月24日に年初来安値を更新した。

 

T 暗号資産関連も低迷している。マイニング企業のライオット・プラットフォームズ
      はトランプ・トレードに沸いた7月から4割安で推移する。

      刑務所運営のジオ・グループも7月の高値から3割安に。トランプ氏が大統領にな
       れば不法移民対策を強化して収容者が増えるとの思惑があった。

 

D トランプ氏への期待はもうなくなったのかな。

M 日本の市場関係者の間ではトランプ氏推しも多い印象だ。大型減税に加え、「ト
        ランプ氏なら一夜でウクライナ戦争を終結させる可能性がある」「2度目の大統
       領なのだから前回のような失敗はしない」との声はきくよ。

       実際に持ち高を傾けているかというと、国内外の多くの機関投資家は「不透明感
       が強すぎて現段階ではスタンスを決められない」と口をそろえる。

 

N 株価の見通しも「大統領選までは上値の重さが意識され、選挙後に上昇基調に入
      る」がコンセンサスだね。

       本当に大半の投資家が様子見なら、大統領選後にポジションをとっても遅くな
       い。今のうちに恩恵を受けそうな銘柄を整理しておくとよいかも。


       [日経ヴェリタス2024年9月29日号]

 

 

 

日経記事2024.09.24より引用

 

 

 


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