25年に前年比3割増の人材採用を計画する(8日、台北での採用イベント)=TSMC提供
【台北=龍元秀明】
半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した2025年2月の売上高(速報値)は前年同月比43.1%増の2600億台湾ドル(約1兆1600億円)だった。
生成AI(人工知能)を動かすサーバー向けなどに先端半導体の販売好調が続き、同月として過去最高となった。
売上高が前年同月比でプラスとなるのは14カ月連続。日数が少ないこともあり、前月比では11.3%減だった。
8日には25年に台湾で約8000人の人材を採用するとの計画を公表した。前年に比べ3割増となる。
修士卒の新人エンジニアの平均年収は220万台湾ドル(約980万円)に達するという。国際的な人材を採用するため、英語・日本語人材などを対象にオンラインの就職説明会も開く。
TSMCによると同社グループの正社員数は23年時点で約7万6000人。19年に比べ49%増えた。正社員の9割近くが台湾に集中している。
TSMCは半導体の受託生産で世界シェアの6割を持つ最大手。米エヌビディアや米アップルなどに先端半導体を供給する。
先端技術の開発・量産の中心を台湾に置く一方、米国に1000億米ドル(約15兆円)を追加投資し、3つの新たな先端半導体の工場などを設けると明らかにしている。
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