源流は1905年に開業した日立鉱山。資源・製錬が祖業だが、半導体材料へと事業の軸足を移す。
半導体製造時に使う金属の薄膜材料「スパッタリングターゲット」は、世界で6割のシェアを持つ。約1500億円を投じ、茨城県ひたちなか市で半導体材料の工場の建設を始めており、2025年度中の試運転を目指す。
資源・製錬事業は再編を急いでいる。23〜24年にはチリのカセロネス銅鉱山の権益譲渡を進めた。
現在は100%の株式を保有するENEOSホールディングスが50.1%を売り出す。2025年3月期の連結業績(国際会計基準)は売上高で前期比54%減の7000億円、純利益で47%減の543億円を見込む。
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会社2社が株式の一部譲渡で持ち分法適用会社となることが影響する。成長投資を最優先とし、財務体質の改善とのバランスをとりながら株主還元を実施する方針だ。