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NVIDIAが9割増収 8〜10月、AI半導体好調で予想上回る

2024-11-21 10:08:21 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


エヌビディアのジェンスン・ファンCEOは次世代AI半導体に成長維持の命運を懸ける

 

 

【シリコンバレー=清水孝輔】

米半導体大手エヌビディアが20日発表した2024年8〜10月期決算は売上高が前年同期と比べ94%増の350億8200万ドル(約5兆4500億円)、純利益は約2倍の193億900万ドルだった。

主力の人工知能(AI)半導体が好調を維持した。売上高、利益とも市場予想を上回り、四半期ベースで過去最高を更新した。

 

QUICK・ファクトセットがまとめた事前の市場予想は売上高が前年同期と比べ83%増の約331億ドル、純利益が89%増の約174億ドルだった。

 

 

決算発表を受け、米株式市場の20日の時間外取引でエヌビディア株は一時、同日終値比5%安の138ドル台まで下落する場面があった。

業績は市場予想を上回ったものの、一部の市場関係者の高い期待を満たせなかったほか、決算発表を終えたことで利益を確定するための売りも出たようだ。

 

24年11月〜25年1月期の売上高見通しは375億ドル前後と市場予想(約370億ドル)を上回った。

エヌビディアは20日、次世代AI半導体「ブラックウェル」の出荷を始める24年11月〜25年1月期には従来の想定である数十億ドルを上回る販売を見込めると説明した。

 

ブラックウェルを巡っては供給が遅れる可能性が度々指摘されていた。エヌビディアは20日、必要な設計変更をすでに終えていると説明した。

ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は同日、決算説明会で「ブラックウェルの生産は順調だ」と述べ、25年以降も増産を続ける見通しを示した。

 

 

8〜10月期はデータセンター部門の売上高が前年同期に比べ約2.1倍の307億7100万ドルと過去最高を更新した。売上高全体の約88%を占めた。

生成AI開発を競う米巨大IT(情報技術)企業がAI半導体に巨額の資金を投じ、エヌビディアの収益が拡大する構図が続いている。

 

8〜10月期には中国向けの売上高が全体の15%を占めた。5〜7月期に比べ3ポイント上昇した。

米政府の対中輸出規制に対応した中国向けAI半導体の出荷が増えたが、規制前の水準までは回復していない。コレット・クレス最高財務責任者(CFO)は中国市場について「競争は激しくなるだろう」と説明した。

 

8〜10月期のゲーム部門の売上高は前年同期比15%増の32億7900万ドルだった。

自動運転向けの車載半導体などの自動車部門の売上高は前年同期比72%増の4億4900万ドルだった。

 

 

 

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

 

 

 

 

 

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田中道昭
立教大学ビジネススクール 教授
 
ひとこと解説

エヌビディアの2024年8~10月期決算は、売上高94%増・純利益2.1倍と、AI市場の急成長を象徴する圧倒的な成果を誇示しました。

次世代AI半導体ブラックウェルの収益貢献やデータセンター向け需要の堅調さが注目される一方、短期的な株価下落は市場の期待値調整や短期利益確定の動きを反映。

AI市場の成長が続く中でも、競争の激化やコスト圧力といったリスクを市場が織り込む局面。もっとも、AI需要は生成AI、IoTなど多分野に拡大し続けており、同社はこれらの成長を牽引する独自のエコシステムを形成、短期的な株価動向よりも、次世代の技術革新を支える中長期的な成長ポテンシャルに注目すべきではないかと思います。https://president.jp/articles/-/86176

 (更新)
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大山聡
グロスバーグ合同会社代表
 
今後の展望

今回のNVIDIA決算内容は、粗利率は会社計画通り、売上は上振れ、というほぼ予想通りの結果だった。

粗利率はTSMCとの交渉結果でほぼ想定できる一方、売上はCoWoSの生産能力、またはHBMの供給能力がボトルネックで、毎回同社計画を上振れる結果が続いている。

これは同社が保守的な見通しを公表しているためだろう。次回決算も計画(375億ドル前後)を上回る可能性が高い。

データセンター向けGPUでは実質的に競合不在なので、390億ドル前後は狙えるのではないだろうか。

次々回決算では400億ドル超が確実だろう。詳細は11月末に公開予定の「大山レポート」で解説する。

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パソコンやスマホの半導体や、電気自動車(EV)に使われるパワー半導体とは。TSMCやラピダス、キオクシアなどのメーカーの動向や供給不足、シェア推移など関連業界や市場の最新ニュース・解説をタイムリーに発信します。

 

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日経記事2024.11.21より引用

 

 


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