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日米豪、先端防衛技術で協力へ 防衛相が文書締結 外交・安全保障

2024-05-04 03:37:18 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


米ハワイで会談した日米豪の防衛相(2日、米インド太平洋軍司令部)

 

 

【ホノルル=永富新之丞】

米ハワイ州を訪問中の木原稔防衛相は2日(日本時間3日)、米国のオースティン国防長官、オーストラリアのマールズ副首相兼国防相と会談した。

先端防衛技術の分野で共同開発・研究の促進に向けて協力すると合意した。

 

研究、開発、試験、及び評価プロジェクトに関する日米豪取り決め(RDT&Eアレンジメント)」に署名した。

2023年10月の米豪首脳会談で日本を交えた3カ国で無人機分野の協力を検討すると発表した。24年1月には日豪で水中無人機の共同研究でも合意している。

 

木原氏は会談後、記者団に「無人航空システムや航空機複合材を有望な分野として視野に入れる」と語った。

日米豪による最新鋭戦闘機「F35」の共同訓練を各国で実施することも一致した。これまで日米、日豪の枠組みで訓練を実施していた。25年に日本と米国で、26年に豪州で訓練する。3カ国による訓練で相互運用性を高める狙いがある。

 

自衛隊が参加する米豪主催の訓練で、防空ミサイル防衛の実射訓練を27年に初めて共同で実施する。

ロシアがウクライナ侵略で北朝鮮製のミサイルを使用したことを踏まえて両国の軍事協力の拡大を強く非難した。

 

日豪の2国間では、日本が保有を決めた反撃能力と豪州の長距離精密打撃力の間で協力の方向性を検討することを確認した。

豪州が主催する多国間不発弾処理事業に日本から人員をオブザーバー派遣すると決定した。

豪州は4月に中長期的な防衛戦略をまとめた「国家国防戦略」を公表した。長距離打撃能力を優先事項に挙げた。

 

 

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