風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

南房総ぐるっとドライブ-(1)

2014-01-25 | 千葉
◯ prologue
○ 牛に乗った道真公
○ 東京湾フェリー
○ 那古観音
○ 鶴谷八幡宮
○ 洲の崎灯台
○ 洲崎神社
○ 安房神社
○ 房総フラワーライン
○ なめろう漁師丼
○ 高塚不動
○ だれかの誕生寺
◯ いい病院
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◯ prologue

初めて、房総半島に行くことにしました。
三浦半島からだと、房総はびっくりするくらい近くに見えます。
なのに、東京から行くとなるととっても大回り。

房総半島をこれまで訪れたのは、子供の頃に家族で行った九十九里の横芝海岸とロケをした成東の病院。
一番南は、数年前に行ったマザー牧場でしょうか。
神奈川県民にとって、近くて遠い、海の向こうのお隣さんです。

朝7時きっかりに、アズサが玄関のベルを鳴らしました。
荷物を積み込み、車に乗り込んで、出発!
海ほたる経由かなと思ったら「旅っぽく、フェリーに乗って行こうよ」とのこと。
わあ、それ旅っぽーい!
そこで一路横須賀を目指します。朝なので道路もスイスイ。

◯ 牛に乗った道真公

途中、神社の鳥居が見えました。
(狛犬いるかな?)と目を向けると、びっくりするものが目に入りました。
神牛像がいます。つまり、そこは天神様のようです。
それだけならいいのです。神牛像はよく見ますから。



その牛の上に、人が乗っている像だったんです。
神牛に乗った人の像を見るのは、これが初めて。
おどろきました。
おそらくこの人は、道真公。それ以外にはいないでしょう。
烏帽子に直垂のきちんとした正装です。

実際には、こんな光景はありえませんよね、きっと・・・
もやもやしているうちに、牛の上の菅原博士は車窓から見えなくなってしまいました。

後で調べたところによると、ここは久里浜天神社。
三浦半島の88社の神社のうち、唯一の天神社だそうです。
あの像は、その名も「牛乗り天神」というそうです。
海のトリトンみたい・・・(失礼な?)

○ 東京湾フェリー

金谷港に着いたら、フェリーはちょうど10分後に出発するところでグッドタイミングでした。
フェリーに車で乗り込んだのは初めてです。
トルコのボスポラス海峡を観光バスごとフェリーで渡ったことはありますが、自家用車では初めて。
わくわくします。



すぐそこに見える房総半島。でも泳いでは行けない距離・・・



朝日を浴びながらの出航です。
グッバイ、久里浜!



船内には、わりと大勢の人々が乗っていました。
釣りに行く人も多そうです。





海は凪いでいましたが、甲板は風が強く、すぐに身体が冷えてしまうため、誰もでていませんでした。
Wi-fi対応で、海上でもネットが通じることにびっくり。



うつらうつらしていたら、40分ほどで到着しました。
ハロー、金谷!



思ったよりもあっという間です。
金谷は横須賀に比べて道路が真新しくて広く、そしてとってもすいています。
「お金をかけてるねー」とアズサ。



このギザギザした尾根、これが鋸山ですね。
三浦からでも遠く望めますが、近くで見るとやっぱり迫力が違います。



○ 那古観音

それから、私のリクエストで、那古寺(なごじ)に行きました。

   → 那古寺参拝の話



那古山全体がこのお寺の敷地で、南房総国立公園となっています。
参拝後、山への階段を上っていきました。
なぜならそこに階段があるから。
軽く考えていましたが、実際にはかなりきつくて延々と続く石段に息が切れます。
でも、降りてきたおじいさんはかなりご年配の方だったので、(負けちゃいられないわー)とがんばりました。

上にの見晴し台があり、そこから房総の海が望めました。いい眺望です。
海岸線が近く、砂浜のすぐ近くまで住宅地になっているため、津波がきたら危険だなと思います。(職業病かしら)
近くには高台もないので、何かあったらこのお寺の山に逃げ込まないと。
逆に、この山があるのでみんな安心して住んでいられるのでしょう。
○ 鶴谷八幡宮

大きな白い鳥居が見えてきました。
「鶴谷八幡宮」と書かれています。
一瞬、鶴ヶ岡八幡宮かと思って、目をこすりました。



あとで聞くところによると、大昔、鶴ケ谷八幡宮がしばらくの間鎮座されていたという伝説があるそうです。
それで名前も似ているんですか。
実際にはそうした記録はないとも言われているそうですが、源頼朝ゆかりの地であることは、鎌倉も安房も一緒。
頼朝による八幡信仰がこの地にあるのは、おかしいことではありません。
今は安房国総社としてお祀りされています。
今回は、車で前を通り過ぎただけでしたが、いつか参拝したいものです。

○ 洲の崎灯台

丘の上に白いランドマークが見えてきました。
房総半島でいちばん西にある洲の崎(すのさき)灯台。
1919年(大正8年)に点灯、高さ15メートル。



この灯台と、三浦半島の剱埼(つるぎざき)灯台を結んだ線が、東京湾の入り口にあたります。
つまりこの先は、本当の太平洋!おーい!

○ 洲崎神社

安房国の一の宮、洲崎神社を参拝しました。

   → 洲崎神社参拝の話

鳥居からまっすぐ伸びる石段の長さに、もう笑うしかありません。
でも上らないとお参りできないので、せっせと登りました。



鳥居の中から富士山がきれいに見えました。
画像ではかなりかすかですが、右側の方に見えるでしょうか。



○ 安房神社

安房国には、もうひとつの一の宮があります。
一つじゃない?ほんとですよねー。
でも、昔の人の決めたことには文句は言えません。

   → 安房神社参拝の話



最近建てなおしたような、コンクリ製の新しい神社でした。

○ 房総フラワーライン

房総半島といえば、菜の花が咲き乱れている場所というイメージ。
それは春になると、ポスターをよく目にするからでしょう。
でも今は1月、冬なので、まだ花は咲いてないわね・・・と思っていたら、きちんと通り沿いに菜の花が咲いていたので、嬉しくなりました。
冬ながらの、水仙もあちこちで見かけます。
まさに房総フラワーラインです。



○ なめろう漁師丼

そろそろお腹が空いてきました。
道の駅・潮風王国でお昼にしました。
この道の駅はとても混んでおり、駐車場では列ができています。
これまでずっとゴーストタウンのようだったのが、嘘のように賑やか。
『頭文字D』のトレノが停まっていました。



海鮮料理店「はな房」に入りました。
アズサが頼んだ王様海鮮丼は、大きな金の器で出てきました。
さすが王様、キングサイズ!



私は限定のなめろうの漁師丼。それぞれサザエのつぼ焼きも頼みます。
う~ん、とってもボリュームがありました。







目の前は海。外にでると潮風にあおられます。
髪の毛を整えても、一瞬でワシャワシャになってしまいます。



道の駅には大きな生け簀があり、その横にはUFOキャッチャーならぬマリンキャッチャーがありました。
なんと、中身は水槽!そこにいるのは生きたサザエ!
一回200円!これ上手にできたら、今晩のおかずになりますね!
おもしろそうですが、私は全くゲーセンでの腕がないので、見るだけにして諦めました・・・



○ 高塚不動

次に向かったのは、高塚不動。

   → 高塚不動参拝の話

「さっきは観音様がいるお寺だけれど、今度は不動明王がいるお寺なの」と話すと、
「お寺っていっても、いろいろあるんだね・・・」とぼんやり答えるアズサ。
お寺に行ったり神社に行ったり、そろそろ、なにがなんだかわからなくなってきているようです。
確かに知らない人にとっては、とてもマニアックな寄り道になるでしょう。
申し訳ない気持ちになります。



ここで、ご住職の方に教えて頂いて、奥の山にある不動堂を参拝しました。
「扉は閉めていますが、開けて結構ですよ」と言われたので、自分でギ~ッと開けました。
こんなの初めて!
貸し切り状態、ありがたや~。
海の近い、日の当たる風光明媚な場所にありました。

○ だれかの誕生寺

ずっと海岸通沿いの房総フラワーラインを通って行きます。
シーズンオフで、房総の海ににはサーファーもいませんが、この日はぽかぽか陽気で、4月の気候のところもあるとのこと。



鴨川シーワールド前を通りました。
子供の頃、「夏休みに家族で行ってきた」という友達の話を聞いたりしましたが、こんなに遠い場所にあったなんて、びっくり。
昔はうらやましかったけれど・・・いまは横浜にだって、シーパラダイスがあるからね!
海岸沿いにこんもりとした山が見える、面白い地形です。



岬に何か白い建物が見えました。
灯台かな?いえ、そこまで細長くはありません。



ナビを見ると、誕生寺と書いています。
誰の?
アズサが「お寺の名前って、お経の言葉から取られているんだってね」といいます。
「知らなかったわ。でも誕生寺は、違うんじゃないかな~?」
近くに日蓮宗の大本山、清澄寺があり、日蓮が生まれた場所のようです。
千葉出身だったとは、知りませんでした。

そういえば前に、誰のゆかりかもわからないまま、京都の日野誕生院というお寺に行ったことがあります。
行ってから、親鸞のバースプレイスだとわかりました。
偉いお坊さんだって、子供だった頃があるということですね。
(話の流れがよくわからなくなってきましたね、すみません)

◯ いい病院

運転しながら、アズサが「あ、ここ」と声を上げました。
「すごく評判のいい病院なんだって」
亀田総合病院という、大学病院以外での日本最大規模の私立総合病院だそうです。



「静岡にある病院ととここが、全国で1、2位なんだって」
それは知りませんでした。
「川崎では井田病院が評判がいいね」
「ああ、井田にある病院ね」
お互いの地元ネタに花を咲かせながら、この日の宿へと向かいました。

   → その(2)へ続く


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