その3からの続きです。
この日の巡礼の詳細については、こちらにまとめてあります。
■ 秩父札所巡礼4(2014.11.9)
○ 秩父巡礼最終回
秩父巡礼4回目。
今回は、今までよりも緊張たっぷりです。
残すお寺は、31から34番までの最後の4つ。
ただ、このお寺が、山の中に点在しており、山越え峠越えをしていかないといけない遠い場所にあるのです。
公共バスを使おうにも、1日2,3本しか走らないため、1日に2つのお寺を周るのがせいいっぱい。
ただ、御開帳期間は11月18日までと、刻々と期限がせまってきています。
そして、ショウと私が動けるのは、その期間内に1日しかありません。
なんとか1日で山奥の4つのお寺を周るには、車を使うしかなさそうです。
ショウの運転免許証はアメリカのまま。日本ではまだ運転できません。
私が運転することになります。
わー、不安だわ。
○ ドイツ帰りの仏教女子
今回は、もう一人メンバーが加わることになりました。
女子仏教サークル、丸の内はんにゃ会代表の、えっこさんです。
彼女はドイツで暮らしており、ひと月前に帰国したばかり。
会うのは久しぶりです。
帰国後初めてのお寺参り!だそうです。
彼女も、日本での運転免許が不安だとのことで、目下ペーパードライバー教習受講中とのこと。
やっぱり私が運転をがんばります!
これは、西武鉄道のドクターイエロー?マルチプルタイタンパー?
早朝に新宿でショウと待ち合わせして、西武線で秩父まで。
西武秩父駅でえっこさんとおちあいました。
アメリカ帰りのショウとドイツ帰りのえっこさん、お互い海外生活が長いとあって、すぐに意気投合です。
巡礼もワールドワイドになったもんだ(!?)
○ 初めて借りるレンタカー
観光案内所で札所の行き方を尋ねて、おかしを買い込んでから、レンタカーを借りました。
自分で借りる、初めてのレンタカー!ドッキドキ~☆
全く知らない道を走るなんて、心臓バックバク~☆
緊張のあまり、前日はよく眠れませんでした。
でも、ショウもえっこさんも、二人とも免許保持者なので、運転がわかっている二人。
なので、心強いです。
まずは31番札所をカーナビで検索します。
お寺の名前・・・日本中の観音院が出てきすぎました。あれ?
電話番号・・・出てきません。あれ?
じゃあ住所で・・・出てきません。あれれ?
秩父市内なら候補内にありますが、お寺があるのは秩父郡。
郡自体、候補に上がらないのです。
これは困ったわ。みんな、車を借りて札所に行かないのかしら?
あれこれ探していたら、「秩父31番札所観音院」で登録されていました。
ようやく発見。
「目的地まで1時間うんちゃら」とナビの声が流れました。
えっ、そんなに遠いの?
早々にハードな行程の予感がします。
○ ヒヤヒヤドライブ
もともと、30番台のお寺へのアクセスが大変だということは、わかっていました。
車で行くのが、一番楽な行程のはずです。
でも、運転に自信のない私にとっては、やっぱり難関な道なのは変わりありません。
とにかく、出発です。わー、車だとスイスイ!
走り出してみると、なんとかいきそうな気がします。
秩父の町中を抜けるとすぐに車の数は減り、いつしか私たちの車だけになりました。
ショウとえっこさんは、最近教習所でのおさらい講習に通っているので、
「曲がるとき、カーブが大きすぎるって言われるんだよねー」
と盛り上がっていて、おちおち大きくカーブもできません(笑)。
不安がる私に「でもリカ、学生時代に自動車部だったって言ってたじゃん」とショウ。
よく覚えていたのねー。自分はすっかり忘れていたわ。
そういえばそうでした。名前だけだったんだけど!
○ ウキウキドライブ
まあ、静かで自然いっぱいの秩父の道路をドライブするのは、気持ちがいいものです。
だんだん楽しくなってきました。
なんといっても、ショウもえっこさんも楽しい人たち。
ウキウキのドライブです。
それにしても、なかなか着かないものですね。
ナビを見ても、周りに目立つ建物がなくて、ずっとまっすぐの一本道の表示が続きます。
前回来た時よりも、紅葉が進んでいて、山はカラフルに色づいています。
きれいですが、ハンドルを握っているため、写真を撮るどころか、よそ見もあまりできません。
これが車だとちょっと残念なところですね。
途中、赤いおべべをつけたお地蔵さんがびっしりと並んでいるお寺がありました。
水子地蔵寺。その迫力に「ワ~!」と3人で声をあげます。
そのすぐ先に、31番寺がありました。
○ パーキング渋滞
どんどん道は山の中に入り、細まっていくのに、車とすれ違うようになってきたので、お寺が近いとは思っていました。
カーナビは「あと1分」と表示しています。
さあ、もうすぐ!
と思いましたが、目の前には長い車の行列ができていました。
パーキング渋滞です。
まさか、秩父の山奥で、行列を作ることになるなんて。
驚きました。一台車が出たら、一台入って行って。
じりじりと進みながら、ようやく停めることができました。
○ 31番観音院
ふ~~、疲れた。
でも二人が十分に気にしてねぎらってくれるので、こんな早々に音をあげてなんていられません。
目の前には古めかしい赤い仁王門。
大きな仁王像がすっくと立っています。
仁王門のところにあった熊出没注意の表示。
その後ろのブッダハンドが、ちょうど「注意してね」との仕草のように見えます。
そこをくぐると、長い石段が続いていました。
観光案内所で「296段」と説明があったことを思い出します。
実際に来てみると、かなりあります。
雨なので、傘をさして登り始めました。
人がすれ違うのがやっとの狭さ。
ハーハーいいながら進みます。
ようやく上に到着しました。
まずは鐘つき。重々しい音が山を抜けていきます。
お堂は、巨大な岩が洞となったところにありました。
迫力があります。
そして、巡礼装束の人々がたくさんいました。
ツアーバスでの巡礼者のようです。
お坊さんがガイドをしていました。
○ すべってころんで
まずは参拝をしましたが、その直後、祭壇の石段からすべって転んでしまいました。
雨で足元がすべりやすかったのと、片手にお賽銭用のお財布、もう片手に傘とカメラを持っていたので、そのままお尻からズズズ・・・といってしまいました。
痛かったですが、そばにいた人に心配してもらったので、助け起こしてもらう前に急いで身を起こしました。
納経所では、ワイシャツ姿の大柄の男性が、汗を拭き拭きたくさんの御朱印帳をお願いしていました。
巡礼者っぽくない格好・・・と思ったら、どうやら巡礼バスの運転手さんのようです。
お坊さんがガイドをしている間、運転手は御朱印をお願いする。
連携プレイです。
御朱印を書く人は3人体制でしたが、それでも掛け軸やおいずるの依頼もあって、忙しそうでした。
書き終わり、私に手渡しながら「いい御朱印帳ですね」とまたほめていただきました。
ここ秩父では、本当に木の御朱印帳は大人気です。
「ご自分で作ったんですね」
い、いえ、それは違います・・・。
さっき階段を滑り落ちたので、今度は気を付けながら、石段を降りて行きました。
途中には、結願記念の石碑がたくさん立っています。
ショウが「これってどうやったら置いてもらえるのかな?」と言ったので、「奉納したらいいんじゃない?」といいました。
「奉納金も一緒に?」「うーん、多分。」
「じゃあ、全部回りきれなかったあと一歩っていうのも、奉納すれば置いてもらえるのかな?」
「うーーん、それはないんじゃない?」
ショウは、なんだか「あと一歩で未完」というのが気に入ったようです。
いえいえ、そんなことは聞いていられません。今日中に全部回るわよ!
仁王門をくぐり抜けると、やはりずらりと車の行列が待っていました。
次は32番寺。また苦労してカーナビ登録をすませ、走り出しました。
○ クネクネドライブ
道すがら、牧場を発見。
「わー、牛がいるよ!」「大きいね!」
みんなそれなりに都会っ子(笑)なので、牛を見て大喜び。
今回は、雨だったのと運転メインだったため、普段よりも写真を撮っていません。
同じ秩父の山の中にあるお寺ながら、31と32の間は距離があり、峠を超えて行きました。
まさかこんなにくねくねの山道を通ることになろうとは。ひー、これも修行かしら。
そろそろ小腹がすいてきたので、お菓子を開け始めます。
梅しばときのこの山のパンプキン味をもらいました。
私は小梅ちゃんグミをあけました。
さっきずらりと列を作っていた車が、そのまま32番に移動するのかと思いましたが、お寺とお寺の間は本当に車の姿を他に見かけません。
楽しい秩父ドライブです。
○ 32番法性寺
次のお寺の前にも、長い車の列ができているかと思いきや、すんなり駐車場に停められました。
どうやら、31番は、長い石段の上り下りがあるため、参拝に時間がかかるのが原因のようです。
ああよかった。
古めかしい山門をくぐって行きます。このお寺は紅葉が美しく、庭を自然さを保ちながら美しく手入れしていて、つまりはとてもすてきでした。
ここでも先程の、ツアーバスのお坊さんガイドに出会います。
やはり、私たちとほぼ一緒に動いているみたい。
○ こわい般若、こわくない般若
お船観音のいる本堂には、大きな般若のお面がかかっていました。
こわい!これぞ魔除け!
ちなみに「丸の内はんにゃ会」のはんにゃは、この怖い般若ではなく、般若心経などの「さとり」の意味からとっているとのことです。
染まり始めている紅葉が美しく、目を奪われました。
「観音堂まで70m」の表示を見て、向かったら、再び石段になりました。
平坦道の70mじゃなかったー!
でも、岩肌をうまく利用して作られたお堂は、ダイナミックな自然との調和がなされており、行く価値あるものでした。
さらにここから臨む紅葉の美しさに、3人でうっとりしました。
秩父札所の中で一番気に入ったのが、このお寺です。
ここには、かなりハードな登山をして向かう奥ノ院もありますが、この日は雨がちで地面がぬかるんでいるうえに、時間も限られているため、やめておきました。
○ 33番菊水寺
次の33番寺も、またもやナビに登録されていません。
秩父郡を指定できないため、住所登録もできません。
仕方がないので、町役場までの登録にして、あとはショウのiPhoneでナビをしてもらうことにしました。
「iPhoneも、あんまり田舎に行くとつながらなくなるんだよね」
ひ~、ちゃんとナビが動きますように。
カーナビが役場前で案内を終了してからも、なんとかiPhoneナビは機能して、無事にお寺までたどり着けました。
すでに、細い道にどーんとツアーバスが停まっています。
ここは、境内横に駐車場がありました。
いままでのお寺二つは、駐車場から歩いて石段を登って行ったため、「すごく楽だねー」と喜びました。
菊水寺という名前にちなんでか、立派な菊の鉢植えが並んでいました。
手水舎も、菊を模したものになっています。たぶん。
でも、私にはどうしてもイソギンチャクに見えてしまいました。
黙っていられずに、二人に「これ、イソギンチャクっぽくない?」と言ったら、そばにいた参拝者にそれを聞かれて、笑われてしまいました。
堂内では、ツアーバス参加者たちが声を合わせて読経をしていました。
般若心経かと思ったら、観音経など、いくつかのお経を読んでいます。
それからお坊さんの解説があり、御朱印の列に並んでいた私たちも、ふむふむと聞きました。
ここでも御朱印帳を褒めていただきました。
さあ、あと結願まで、残り一つです。
すごい~!
でもその前に、お昼にします。
本当は、ここから34番に行く方が、距離的には近いのですが、曲がる道を通り過ぎたりして、注意力散漫になってきたので、ちょっと休憩を入れなくては。
4-2へ続きます。
● 秩父巡礼記外伝 index
この日の巡礼の詳細については、こちらにまとめてあります。
■ 秩父札所巡礼4(2014.11.9)
○ 秩父巡礼最終回
秩父巡礼4回目。
今回は、今までよりも緊張たっぷりです。
残すお寺は、31から34番までの最後の4つ。
ただ、このお寺が、山の中に点在しており、山越え峠越えをしていかないといけない遠い場所にあるのです。
公共バスを使おうにも、1日2,3本しか走らないため、1日に2つのお寺を周るのがせいいっぱい。
ただ、御開帳期間は11月18日までと、刻々と期限がせまってきています。
そして、ショウと私が動けるのは、その期間内に1日しかありません。
なんとか1日で山奥の4つのお寺を周るには、車を使うしかなさそうです。
ショウの運転免許証はアメリカのまま。日本ではまだ運転できません。
私が運転することになります。
わー、不安だわ。
○ ドイツ帰りの仏教女子
今回は、もう一人メンバーが加わることになりました。
女子仏教サークル、丸の内はんにゃ会代表の、えっこさんです。
彼女はドイツで暮らしており、ひと月前に帰国したばかり。
会うのは久しぶりです。
帰国後初めてのお寺参り!だそうです。
彼女も、日本での運転免許が不安だとのことで、目下ペーパードライバー教習受講中とのこと。
やっぱり私が運転をがんばります!
これは、西武鉄道のドクターイエロー?マルチプルタイタンパー?
早朝に新宿でショウと待ち合わせして、西武線で秩父まで。
西武秩父駅でえっこさんとおちあいました。
アメリカ帰りのショウとドイツ帰りのえっこさん、お互い海外生活が長いとあって、すぐに意気投合です。
巡礼もワールドワイドになったもんだ(!?)
○ 初めて借りるレンタカー
観光案内所で札所の行き方を尋ねて、おかしを買い込んでから、レンタカーを借りました。
自分で借りる、初めてのレンタカー!ドッキドキ~☆
全く知らない道を走るなんて、心臓バックバク~☆
緊張のあまり、前日はよく眠れませんでした。
でも、ショウもえっこさんも、二人とも免許保持者なので、運転がわかっている二人。
なので、心強いです。
まずは31番札所をカーナビで検索します。
お寺の名前・・・日本中の観音院が出てきすぎました。あれ?
電話番号・・・出てきません。あれ?
じゃあ住所で・・・出てきません。あれれ?
秩父市内なら候補内にありますが、お寺があるのは秩父郡。
郡自体、候補に上がらないのです。
これは困ったわ。みんな、車を借りて札所に行かないのかしら?
あれこれ探していたら、「秩父31番札所観音院」で登録されていました。
ようやく発見。
「目的地まで1時間うんちゃら」とナビの声が流れました。
えっ、そんなに遠いの?
早々にハードな行程の予感がします。
○ ヒヤヒヤドライブ
もともと、30番台のお寺へのアクセスが大変だということは、わかっていました。
車で行くのが、一番楽な行程のはずです。
でも、運転に自信のない私にとっては、やっぱり難関な道なのは変わりありません。
とにかく、出発です。わー、車だとスイスイ!
走り出してみると、なんとかいきそうな気がします。
秩父の町中を抜けるとすぐに車の数は減り、いつしか私たちの車だけになりました。
ショウとえっこさんは、最近教習所でのおさらい講習に通っているので、
「曲がるとき、カーブが大きすぎるって言われるんだよねー」
と盛り上がっていて、おちおち大きくカーブもできません(笑)。
不安がる私に「でもリカ、学生時代に自動車部だったって言ってたじゃん」とショウ。
よく覚えていたのねー。自分はすっかり忘れていたわ。
そういえばそうでした。名前だけだったんだけど!
○ ウキウキドライブ
まあ、静かで自然いっぱいの秩父の道路をドライブするのは、気持ちがいいものです。
だんだん楽しくなってきました。
なんといっても、ショウもえっこさんも楽しい人たち。
ウキウキのドライブです。
それにしても、なかなか着かないものですね。
ナビを見ても、周りに目立つ建物がなくて、ずっとまっすぐの一本道の表示が続きます。
前回来た時よりも、紅葉が進んでいて、山はカラフルに色づいています。
きれいですが、ハンドルを握っているため、写真を撮るどころか、よそ見もあまりできません。
これが車だとちょっと残念なところですね。
途中、赤いおべべをつけたお地蔵さんがびっしりと並んでいるお寺がありました。
水子地蔵寺。その迫力に「ワ~!」と3人で声をあげます。
そのすぐ先に、31番寺がありました。
○ パーキング渋滞
どんどん道は山の中に入り、細まっていくのに、車とすれ違うようになってきたので、お寺が近いとは思っていました。
カーナビは「あと1分」と表示しています。
さあ、もうすぐ!
と思いましたが、目の前には長い車の行列ができていました。
パーキング渋滞です。
まさか、秩父の山奥で、行列を作ることになるなんて。
驚きました。一台車が出たら、一台入って行って。
じりじりと進みながら、ようやく停めることができました。
○ 31番観音院
ふ~~、疲れた。
でも二人が十分に気にしてねぎらってくれるので、こんな早々に音をあげてなんていられません。
目の前には古めかしい赤い仁王門。
大きな仁王像がすっくと立っています。
仁王門のところにあった熊出没注意の表示。
その後ろのブッダハンドが、ちょうど「注意してね」との仕草のように見えます。
そこをくぐると、長い石段が続いていました。
観光案内所で「296段」と説明があったことを思い出します。
実際に来てみると、かなりあります。
雨なので、傘をさして登り始めました。
人がすれ違うのがやっとの狭さ。
ハーハーいいながら進みます。
ようやく上に到着しました。
まずは鐘つき。重々しい音が山を抜けていきます。
お堂は、巨大な岩が洞となったところにありました。
迫力があります。
そして、巡礼装束の人々がたくさんいました。
ツアーバスでの巡礼者のようです。
お坊さんがガイドをしていました。
○ すべってころんで
まずは参拝をしましたが、その直後、祭壇の石段からすべって転んでしまいました。
雨で足元がすべりやすかったのと、片手にお賽銭用のお財布、もう片手に傘とカメラを持っていたので、そのままお尻からズズズ・・・といってしまいました。
痛かったですが、そばにいた人に心配してもらったので、助け起こしてもらう前に急いで身を起こしました。
納経所では、ワイシャツ姿の大柄の男性が、汗を拭き拭きたくさんの御朱印帳をお願いしていました。
巡礼者っぽくない格好・・・と思ったら、どうやら巡礼バスの運転手さんのようです。
お坊さんがガイドをしている間、運転手は御朱印をお願いする。
連携プレイです。
御朱印を書く人は3人体制でしたが、それでも掛け軸やおいずるの依頼もあって、忙しそうでした。
書き終わり、私に手渡しながら「いい御朱印帳ですね」とまたほめていただきました。
ここ秩父では、本当に木の御朱印帳は大人気です。
「ご自分で作ったんですね」
い、いえ、それは違います・・・。
さっき階段を滑り落ちたので、今度は気を付けながら、石段を降りて行きました。
途中には、結願記念の石碑がたくさん立っています。
ショウが「これってどうやったら置いてもらえるのかな?」と言ったので、「奉納したらいいんじゃない?」といいました。
「奉納金も一緒に?」「うーん、多分。」
「じゃあ、全部回りきれなかったあと一歩っていうのも、奉納すれば置いてもらえるのかな?」
「うーーん、それはないんじゃない?」
ショウは、なんだか「あと一歩で未完」というのが気に入ったようです。
いえいえ、そんなことは聞いていられません。今日中に全部回るわよ!
仁王門をくぐり抜けると、やはりずらりと車の行列が待っていました。
次は32番寺。また苦労してカーナビ登録をすませ、走り出しました。
○ クネクネドライブ
道すがら、牧場を発見。
「わー、牛がいるよ!」「大きいね!」
みんなそれなりに都会っ子(笑)なので、牛を見て大喜び。
今回は、雨だったのと運転メインだったため、普段よりも写真を撮っていません。
同じ秩父の山の中にあるお寺ながら、31と32の間は距離があり、峠を超えて行きました。
まさかこんなにくねくねの山道を通ることになろうとは。ひー、これも修行かしら。
そろそろ小腹がすいてきたので、お菓子を開け始めます。
梅しばときのこの山のパンプキン味をもらいました。
私は小梅ちゃんグミをあけました。
さっきずらりと列を作っていた車が、そのまま32番に移動するのかと思いましたが、お寺とお寺の間は本当に車の姿を他に見かけません。
楽しい秩父ドライブです。
○ 32番法性寺
次のお寺の前にも、長い車の列ができているかと思いきや、すんなり駐車場に停められました。
どうやら、31番は、長い石段の上り下りがあるため、参拝に時間がかかるのが原因のようです。
ああよかった。
古めかしい山門をくぐって行きます。このお寺は紅葉が美しく、庭を自然さを保ちながら美しく手入れしていて、つまりはとてもすてきでした。
ここでも先程の、ツアーバスのお坊さんガイドに出会います。
やはり、私たちとほぼ一緒に動いているみたい。
○ こわい般若、こわくない般若
お船観音のいる本堂には、大きな般若のお面がかかっていました。
こわい!これぞ魔除け!
ちなみに「丸の内はんにゃ会」のはんにゃは、この怖い般若ではなく、般若心経などの「さとり」の意味からとっているとのことです。
染まり始めている紅葉が美しく、目を奪われました。
「観音堂まで70m」の表示を見て、向かったら、再び石段になりました。
平坦道の70mじゃなかったー!
でも、岩肌をうまく利用して作られたお堂は、ダイナミックな自然との調和がなされており、行く価値あるものでした。
さらにここから臨む紅葉の美しさに、3人でうっとりしました。
秩父札所の中で一番気に入ったのが、このお寺です。
ここには、かなりハードな登山をして向かう奥ノ院もありますが、この日は雨がちで地面がぬかるんでいるうえに、時間も限られているため、やめておきました。
○ 33番菊水寺
次の33番寺も、またもやナビに登録されていません。
秩父郡を指定できないため、住所登録もできません。
仕方がないので、町役場までの登録にして、あとはショウのiPhoneでナビをしてもらうことにしました。
「iPhoneも、あんまり田舎に行くとつながらなくなるんだよね」
ひ~、ちゃんとナビが動きますように。
カーナビが役場前で案内を終了してからも、なんとかiPhoneナビは機能して、無事にお寺までたどり着けました。
すでに、細い道にどーんとツアーバスが停まっています。
ここは、境内横に駐車場がありました。
いままでのお寺二つは、駐車場から歩いて石段を登って行ったため、「すごく楽だねー」と喜びました。
菊水寺という名前にちなんでか、立派な菊の鉢植えが並んでいました。
手水舎も、菊を模したものになっています。たぶん。
でも、私にはどうしてもイソギンチャクに見えてしまいました。
黙っていられずに、二人に「これ、イソギンチャクっぽくない?」と言ったら、そばにいた参拝者にそれを聞かれて、笑われてしまいました。
堂内では、ツアーバス参加者たちが声を合わせて読経をしていました。
般若心経かと思ったら、観音経など、いくつかのお経を読んでいます。
それからお坊さんの解説があり、御朱印の列に並んでいた私たちも、ふむふむと聞きました。
ここでも御朱印帳を褒めていただきました。
さあ、あと結願まで、残り一つです。
すごい~!
でもその前に、お昼にします。
本当は、ここから34番に行く方が、距離的には近いのですが、曲がる道を通り過ぎたりして、注意力散漫になってきたので、ちょっと休憩を入れなくては。
4-2へ続きます。
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